定年後も医療保険は不要~老後に備えて終身医療保険に入るのは大損

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医療保険が不要であることを証明する連載 第25回です。

前回は、定年後も医療保険は不要 という話でした。

今回は、老後の医療保険の必要性を考えます。

老後に平均的な年金収入を得ている場合、医療費の自己負担額はかなり低く済みます。

医療保険の必要性はとても小さいです。

老後の医療費に備えて若いうちから終身医療保険に入る方もいますが、そんなことは不要です。

終身医療保険に掛けるお金があるなら、その分を貯蓄または運用に回すことをおすすめします。

定年後に無職で入院しても入院費用は大したことがない。医療保険は不要

今回は、定年後に入院した場合の入院費用について、次の前提で試算をします。

  • 配偶者ともども定年後に無職
  • 年齢は65歳以上
  • 年金収入は夫婦とも額面で年間240万円
  • 食費2万円/月
  • お小遣い1万円/月
  • 保険診療しか受けない

計算の考え方・高額療養費・傷病手当金への理解が必要です。以下の記事には必ず目を通して下さい。

では、入院費用の計算結果です。

※この記事では、入院費用を「 入院による家計のダメージ 」という意味で使っています。

定年後で無職だと収入は年金だけ。年金は不労所得ですから、入院したからと言って減ったり無くなったりしません。

定年後で無職の方が入院しても、入院による収入減少は起きませんから、入院費用はそこまで大きくならないのです。

老後の不安に負けて終身医療保険に入ってはいけない

終身医療保険に加入すると、一生の間に結構な保険料を支払うことになります。

例えば、ライフネット生命の終身医療保険「新じぶんへの保険」入院給付金日額:10,000円コース の場合、生涯で支払うことになる保険料総額は以下のようになります。

ざっと見て加入者一人当たりが生涯で支払う保険料の総額は約200万円です。

200万円もあれば、老後に3年弱も入院することが出来ます。

200万円払っても60万円くらいの給付金しか期待できない。

対して、「新じぶんへの保険:入院給付金日額:10,000円コース 」は、連続入院については60日までしか保障してくれないんです。つまり、この保険に入ってもせいぜい60万円程度しかもらえないんです

入院給付金の日額が1万円で一入院支払限度日数が60日の一般的な医療保険の場合 、3年弱の入院であっても、入院給付金が支払われるのは最初の60日分だけです。

重い病気が治らずに、半年以上間の空かない入退院を繰り返して、通算入院期間が3年弱になったとしても、60日分しか入院給付金が出ません。

医療保険の入院日数の数え方は、重い病気が原因で長期入院や入退院の繰り返しを余儀なくされたときに、入院給付金がもらいにくい仕組みになっているのです。

やや脱線しました。

終身医療保険に加入してはいけない。その分を貯蓄するほうがマシ。

ともかく「新じぶんへの保険:入院給付金日額:10,000円コース 」に加入するということは、保険料200万円の支払いと引き換えに「ひょっとしたら60万円もらえるかも?」と言う可能性を手に入れるということです。

しかも60万円をもらえる可能性はとても低いです。

こんなのに加入するのは、ハッキリ言ってバカバカしいですよね。

老後の医療費に備えるなら、終身医療保険に入らずに貯蓄するべきです。

終身医療保険に入ることは老後の蓄えを削ることと同じ

次の図は、終身医療保険に加入した場合と加入していない場合とで、時の経過に伴う貯蓄の推移を比べたグラフです(終身医療保険加入後に一切入院をしないという前提で描いています)。

終身医療保険に加入した場合、それまでに支払った保険料の総額の分だけ、終身医療保険に加入していない場合と比べて貯蓄が少なくなってしまいます。

ライフネット生命の「新じぶんへの保険:入院給付金日額:10,000円コース 」に夫婦で加入していた場合は、一生で夫婦の保険料総額が400万円程度に達します。

老後の蓄えはその分減少します。想定以上の長生きをしたときなどに、この400万円の差がじわりと効いてしまうかも知れません。

次回は‥「保険料は一生上がりません」の問題点について書きます。

今回、老後に備えて終身医療保険に入ると損だという話に触れました。

次回は「保険料は一生上がりません」が全くお得ではないことについて書きます。

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