月収30万円の会社員に一般的な医療保険はほぼ不要~入院によるダメージも試算しました

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私の妻は公務員(教師)ですが、公務員を一生続けるわけにはいきません。

そこで妻が民間の会社員になった場合に医療保険が必要かどうかを考えてみました。

月収30万円のサラリーマンが60日間入院した場合の入院費用を試算すると次のようになります(単位:万円)。

費目 シャープ社員 一般会社員
医療費 8 27
食費 5 5
お小遣い -8 -8
収入減 9 20
合計 14 44

試算は「差額ベッドなど保険証の利かないサービスを使わない」という前提で行っています。

我が家としては、

ウェブシュフ
保険証の利く範囲で治療を受ける限り、妻が会社員になっても医療保険は不要

と判断しました。以下に試算の詳細を書きます。

医療費の支出増

入院時のダメージと言えば、まず医療費です。

高額療養費制度によって、一月にかかる医療費の自己負担額には、上限が設定されています。

月収30万円のサラリーマンの場合、区分ウにあたります。

1か月の総医療費が100万円かかったとすれば、自己負担額は9万円弱です。

2か月間(足掛け3か月)入院したときの各月の医療費総額が100万円だったとすると、医療費自己負担額は約27万円(=9万円×3か月)となります。

普段は医療費がかからない人の場合、入院による医療費の支出増は約27万円と見積もることができます。

大手企業(シャープ)社員は、高額療養費制度が充実しているので、60日間入院した場合の医療費は7.5万円に抑えられる

高額療養費には法定給付に加えて付加給付もあります。

付加給付は健康保険が独自の判断で法定給付に上積みして行う給付ですから、すべての健康保険で実施されるわけではありません。

サラリーマンには付加給付を受けられる人と受けられない人がいるのです。

たとえば、大手家電メーカーであるシャープの健康保険組合では高額療養費の付加給付が行われています。

付加給付のおかげで、シャープ社員の医療費自己負担額の上限は、一月あたり25,000円に抑えられています。

60日間(足掛け3か月)入院した場合、医療費自己負担額の上限は25,000円×3=75,000円です。

普段は医療費がかからない人の場合、入院による医療費の支出増は75,000円です。

一般のサラリーマンが60日間入院した場合の医療費の支出増が約27万円であるのと比べれば、シャープの社員はとても恵まれています。

ウェブシュフ妻
働くならこういう会社にしたいな。

食費の支出増

入院中には食費も必要です。

医療費と同様に病院へ支払いますが、高額療養費の対象外となります。

入院中の食費は2018年以降は一食当たり460円となるので、これをもとに60日間の入院中にかかる食費を計算すると、460円×3食×60日=82,800円となります。

普段の食費が15,000円/月だとすると、入院による食費の支出増は以下のようになります。

  • 82,800円-15,000円✕2=52,800円

食費の支出増は約5万円です。

お小遣いの支出減

入院時のシミュレーションでは、支出増や収入減など、家計へのマイナスの影響ばかり考えがちです。

でも、実は入院で浮く家計支出もあるんです。

入院した人のお小遣い(外食費・交際費・レジャー費など)は不要になります。

例えば、お小遣いが月4万円の人が60日間(2か月間)入院すると、4×2=8万円の支出減となります。

支出減は入院費用をマイナスするものとして計上します。

収入減

入院によって病院への支払いが増えることも痛いですが、就業不能による収入減の方が家計へのダメージは大きいです。

ただし、病気やけがで働けなくなっても、無収入になるわけではありません。傷病手当金を受給することができるからです。

傷病手当金は、けがや病気で働けないときに、最大1年半にわたって普段の月給の2/3を支給してくれる制度です。

入院しても、普段の月収の全額を失うわけではなく、1/3を失うだけで済むのです。

月収30万円のサラリーマンが60日間(約2か月)入院すると、30万円×1/3×2月=20万円の減収となります。

大手企業(シャープ)社員は、傷病手当金が充実しているので、収入減は約9万円で済む

傷病手当金にも付加給付があります。

例えばシャープ健康保険組合の傷病手当金は、普段の月給の85%です。入院時の減収は普段の月収の15%にとどまります。

月収30万円のシャープ従業員が60日間(約2か月)入院すると、30万円×15%×2月=9万円の減収で済みます。

ウェブシュフ妻
会社によって福利厚生はずいぶん違うのね。

どうせサラリーマンをするなら、シャープのように福利厚生が充実している会社で働きたいものです。

人並みに貯蓄のある普通のサラリーマン家庭なら、短期入院しか保障しない医療保険など必要ない

60日入院による家計へのダメージは、普通に貯蓄のあるサラリーマンの家計を破たんに追い込むようなものではありません。

60日以内の短期入院しか保障しない医療保険など、使う必要はありませんよね。

医療保険も買い物の一つですから、入る入らないはその人の価値観次第。入っても入らなくても正解です。

ただ、私としては医療保険に入らないことを強くおすすめします。

月収30万円の会社員に一般的な医療保険はほぼ不要~入院によるダメージも試算しました」への3件のフィードバック

  1. 藤本浩二

    実際アラフィフで入院中です。とってもわかりやすくて判断材料となりました。高額療養費の計算で60日入院だと3倍でなく2倍ではないでしょうか?

    返信
    1. ウェブシュフ 投稿作成者

      藤本さん、コメントありがとうございます。

      高額療養費の計算における月数は「足掛け何か月の入院となるか」で考えます。

      60日入院だと、殆どの場合は足掛け3か月の入院となります。そのため、本記事では3倍で計算しています。

      ただし、月の初日から60日入院した場合などは、足掛け2か月の入院で済みます。その場合は2倍で計算します。

      このような計算が不要なほど、早々にご快癒されますよう、お祈りいたします。

      返信
  2. こうじ

    ありがとうございます。月をまたぐ事がないよう、何としても月末までに退院とのモチベーションになりました。

    返信

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