妻は中学教師で私は主夫、@web_shufuです。
2015年6月に保険料の見直しに独力で取り組んでみました。年間保険料の削減額は何と6万円。自信を持って見直せました。
備忘録がてら以下簡単にご紹介します。
団体保険・グループ保険はお得ですが、手当たり次第に入っていては無駄だらけ
普通の一般向け保険商品に比べれば、団体保険・グループ保険は保険料が割安です。
募集業務を団体が肩代わりしてくれるので、保険会社にとってコストダウンになり、それが保険料の安さとして還元されるのです。
保険商品選びでは、まずは、団体保険やグループ保険から考えるべきだと思います。
…と、ここまで偉そうですが、我が家の実態は「割安な団体保険に何となく手当たり次第に入っていた」という感じでした。
だから無駄が多くて、年間6万円超もの保険料削減が出来たわけですね。FP資格を取るまでの我が家は無駄だらけでした。
三重県教職員互助会グループ保険の見直し
その名の通り、三重県の教職員だけが加入できる団体保険です。
三重県教職員互助会グループ保険 | before | after |
---|---|---|
死亡保障(妻)4,000万円 | 77,184 | 77,184 |
入院保障(妻)日額3,000円 | 10,224 | |
死亡保障(自分)800万円 | 15,436 | |
入院保障(自分)日額3,000円 | 10,224 | |
合計 | 113,068 | 77,184 |
※beforeは見直し前の年間保険料、afterは見直し後の年間保険料を表します。
※このグループ保険は毎年一回配当があります。これまでの実績から言えば、年間に支払った保険料総額の2割以上が配当金として戻ってきています。上の表の保険料は当初の支払い保険料の2割引きとしています。
発生確率は低いものの、ひとたび発生すれば家計に破滅的な損害をもたらす事故に備えて入るのが、保険です。
私が死んでも教師である妻は経済的には十分やっていけますから家計に破滅的な損害などありません。私の死亡保障は不要なので外しました。
入院しても、高額療養費制度などによって医療費はそこまで膨らみません。今の貯金額を考慮すると、入院時の給付も必要ないです。
妻が死んだ場合は家計に破滅的な損害が出るので、妻に掛けている死亡保障は残しました。
私にはアフィリエイトやブログからの収入があります。でも収入は不安定です。そのうえ私のような主夫は、55歳になる前に妻が亡くなると、遺族年金が出ません。
私が55歳になるまでは、妻の死亡保障4000万円は外すことが出来ません。
教職員共済(団体保険)の見直し
日本の教職員だけが加入できる団体保険です。
教職員共済 | before | after |
---|---|---|
賠償責任保険(妻)3,000万円 | 10,800 | 10,800 |
入院保障(妻)日額1,000円 | 3,096 | |
先進医療特約(妻)1,000万円 | 984 | |
合計 | 10,800 | 18,960 |
賠償責任保険は据え置き
もし、重大な過失によって、妻が生徒を死なせて損害賠償をしなければならなくなったら、家計は破滅的な打撃を受けます。
兵庫県に2億円超の賠償命令 高校部活中の熱中症事故のようなケースで、県から顧問教員に求償請求がきたら顧問の家計は破綻です。
ウチの妻も部活の顧問をしているので、賠償責任保険には入っておくべきでしょう。
しかし、教職員共済には不満です。賠償責任以外の不要な保障が色々くっついているんです。
こういったものを排除して保険料を下げるとか、賠償責任の保険金を増額するとかしてほしいです。
とは言え、これよりいい保険商品が見当たらなかったので据え置きました。
もっといい賠償責任保険を探したいです。来年までの宿題です。
先進医療特約をつけるために渋々入院保障をつけました
先進医療特約とは、保険証による「自己負担3割以下」の対象外となる先進医療を受けたときに、治療費を補償してくれる制度です。
がんなどの難病では先進医療を受ける可能性がありますが、その治療費は高額療養費制度の対象外となるため、患者の負担額が非常に高額となります。
粒子線治療は高コストに見合う夢の技術なのか?:がんナビによると、がん治療に用いられる粒子線治療のコストは一回の照射で300万円程度。
可能性はとても低いのですが、これ位の費用が掛かる先進医療を何度も受ける羽目になると、治療費が1000万を軽く超えることもないとは言えません。。
これは「発生確率は低いものの、ひとたび発生すれば家計に破滅的な損害をもたらす事故」に該当します。
それで先進医療特約をつけようとしたのですが、入院保障をつけないことには入れないので、渋々入院保障もつけました。
三重県教職員組合共済(団体保険)の見直し
この保険は、日教組の三重県支部である三教組の組合員だけが加入できるものです。
三重県教職員組合共済 | before | after |
---|---|---|
死亡保障(妻)+入院保障(妻) | 42,328 | 0 |
妻がいうには「こんなのいつから入ってたんだろ?」とのこと。
保険の見直しに伴い、結婚4年目にして、初めて妻の銀行口座と給与明細をじっと見つめたことにより発見しました。
死亡保障はグループ保険だけで良いと思うし、入院保障なんてそもそも不要なので解約です。
日本教育公務員弘済会の所得補償保険(団体保険)に新加入
教職員のみが加入できる日本教育公務員弘済会の会員限定の保険です。
日本教育弘済会 | before | after |
---|---|---|
所得補償保険(妻)月額10万円 | 0 | 29,834 |
今回の保険見直しで新規加入です。妻は教師ですから、病気で就業不能になっても3年半くらいは収入の心配は要りません。
しかし、その間に就業可能な状態にならなければ、職を失い、収入も失います。
この事態は我が家にとってクリティカルヒット。そんなことになる可能性は低いのですが「発生確率は低いものの、ひとたび発生すれば家計に破滅的な損害をもたらす事故」です。保険で備えるべきでしょう。
日本教育公務員弘済会の所得補償保険からは、妻が病気やけがで障害を負って働けなくなった場合に、妻が60歳になるまで月々10万円が給付されます。
障害年金とあわせれば、妻の月収は20万円以上を確保できます。
夫婦2人で通常の生活を送るにはあと数万円は必要ですが、その程度ならいくら私でも何とかなるでしょう。
家財保険の見直し
これは民間の保険です。
※家財保険 | before | after |
---|---|---|
富士火災 | 23,145 | 0 |
日新火災海上 | 0 | 4,000 |
※借家人賠償特約(2000万円)と個人賠償特約(1億円)がついています。
今のアパートに入居するときに、富士火災のライフパートナーαに加入するよう勧められました。
似た内容の保険が日新火災海上にもあって、保険料が激安だったのでそちらに乗り換えることにしました。
[img-link url=”https://webshufu.com/review-home-contents-insurance/” title=”賃貸の火災保険:大家・不動産屋が勧める保険は相場より高い。自分で安いものを探すべき。-ウェブシュフ”]
自動車保険は据え置き
これも民間の保険です。
東京海上日動 | before | after |
---|---|---|
超保険(自動車保険) | 141,360 | 141,360 |
年額14万円はかなり大きいですが、ウチとしては聖域。代理店と嫁の実家との間に、長い付き合いがあるので。
代理店にはトラブルのたびに迅速に対応して頂いて感謝しています。
でも、いざ他の保険に乗り換えたくなっても、とても無理。
自動車保険料を下げる方法は、車両保険を切るくらいでしょうか。
保険に限らず、田舎で知り合いと取引すると、合理的な商品選択が阻害されるのでオススメしません。
年間保険料は約33万円から約27万円に減少
見直しの結果、年間保険料総額は、6万円以上削減できることになります。
全保険 | before | after |
---|---|---|
年間保険料合計 | 330,701 | 271,338 |
ドヤ顔で語っておりますが、裏を返せばこれまで年間6万円の無駄使いを平気でやっていたということ。
そんなに自慢できることではありません。
今後の保険見直しについての目標
現状の課題は以下の3点なので…
- 将来の年金収入をしっかり試算する
- 教職員賠償責任保険で余計な保障がついていないものを探す
- がんになったときに自由診療、先端医療を含む保険外医療費を保障してくれる保険を探す
少しずつ解決していきたいです。
2016.05.29 追記
将来の年金収入については、かなりしっかり計算し、ライフプランに反映させました。
[img-link url=”https://webshufu.com/trial-calculation-of-pension-by-fp/” title=”「老後に年金がいくらもらえるか」を手取りベースで計算する方法”]
教師である妻のための教職員賠償責任保険については、いまだ検討中です。
自由診療を手当てしてくれるがん保険は見つけましたが、高いな…という印象です。
2018.06.03 追記
教師である妻にかける教職員賠償責任保険については、いまだ検討中です。
また、自由診療は使わないことにし、そこにがん保険がん保険を掛けるのは、やめました。自由診療に保険を掛けると、標準治療と先進医療だけでは治癒の見込みがなくなった場合、自由診療を物色し始めて残り少ない人生のQOLを著しく下げる可能性が高いと結論付けたためです。
なお、教員をやめた後のことを考えて、医療費が高額になったときのみ補償してくれるような保険を探しています。
自動車保険の免責のような感じで、少額の医療費は保障されない代わりに、保険料が下がるようなものが望ましいです。
しかし、そのような保険は見当たりません。
2019.06.05 追記
自動車の買い替えで「せめて自動車保険が安くつく車種にしてくれ!」と妻にお願いしたことに伴い、自動車保険の金額が大幅に下がりました。いまは年間で8万円弱です。思ったより削減されました。
なお、従来と同じ代理店を利用しています。