HCDコンサルティング(旧・中川勉社会保険労務士事務所FPウェブシュフ)のブログ

引越しのらくらくパック・おまかせプランはどこまでやってくれるのか

2015-11-15_2015_A_moving_van_of_Art_Corporation引越し作業を業者に依頼する際には、通常のプランとは別に、「おまかせプラン」や「らくらくパック」とよばれるプランがあります。

名前からすると、引越し作業の全てを業者に任せられるかのようなイメージがしますが、決してそうではありません。

「らくらくパック」や「おまかせプラン」を利用する際は、契約上の役割分担がどうなっているかをしっかり把握しないといけません。

※以下、一般的な業者と消費者の役割分担について書きますが、実際の契約内容が優先するのは言うまでもありません。

らくらくパックを選ぶとどこまでしてくれるの?

通常のプランでは、業者がしてくれるのは、基本的には運搬のみです。段ボールに入らないような大物については養生と梱包も行ってます。

一方、「らくらくパック」では、ほとんど全ての荷物の梱包と、新居に着いた後の開梱も行ってくれます。

単に開梱するだけでなく、収納家具に収納されていた、食器、小物、衣類どは、新居にて元の家具内に再配置するところまでやってくれます。完全に元通りにする事までは約束してくれませんけど。

どこまで自分でやらなければいけないの?

「らくらくパック」や「おまかせプラン」でも自分でやらなければならないことはもちろん沢山あります。

以下の作業は引越す人が自分自身で行わねばなりません。

引越日の前日までに準備する事

まず、引越前日までにやっておかなければならないことがあります。

やるべきことは意外に多いので、「らくらくパック」や「おまかせパック」を頼んだら準備をほとんどしなくても良いなどと考えていると、痛い目にあいます。

きっちり準備してください。

  • PCやTVなどの配線外し
  • 前日に冷蔵庫の電源抜き
  • 壁に張ったものは剥がしておく
  • 照明やタンスなどのホコリ落とし
  • 新居での家具の配置図を作成
  • 下着など作業員に見られたくないものをダンボールに梱包
  • 当日自分で持って運ぶ貴重品をリストアップしておく。

自分が作業員をしていたときには、

[bubble speaker=”お客様” imgurl=”/img/female-biz.png”]トイレ掃除してくれない?[/bubble][bubble speaker=”お客様” imgurl=”/img/female-biz.png”]ゴミ捨ててきて[/bubble]

などと無理を言うお客さんもいたのですが、現場のリーダーが顔で笑って心で激怒しながら、柔らかい物腰で全てお断りしてました。

引越日当日に行う事

当日やる事はさほど多くないですが、以下の2点はしっかりやってください。

  • 貴重品は自分で運ぶ。
  • 家具の配置図を業者に渡しておく

貴重品の運搬は自分でやります

貴重品を自分で運ぶところはしっかりやりましょう。

通常の引越プランでも、「おまかせパック」「らくらくパック」でも、貴重品の紛失はよくあるトラブルです。

引越しの契約では、一般に、貴重品の管理は消費者側の責任になっているので、しっかり持ち運んでください。

家具の配置をしっかり指示

いくらおまかせプランでも、作業指示はきちんとしないといけません。

特に、一つ一つの荷物をどこにどのように置くのか、これだけはしっかり決めておいてください。

作業員の立場からすれば、当日に

[bubble speaker=”お客様” imgurl=”/img/female-biz.png”]タンスここに置いて![/bubble]
しばらくして

[bubble speaker=”お客様” imgurl=”/img/female-biz.png”]あっ、やっぱりタンスはこっちに置いて![/bubble]
また、しばらくして

[bubble speaker=”お客様” imgurl=”/img/female-biz.png”]やっぱり、タンスの向きを反対にして![/bubble]

などというやり取りは、時間も体力も削られるばかりでほんとに消耗するので、勘弁して欲しかったです。

らくらくパックの料金相場は?普通のプランとの差額は?

「らくらくパック」と「おまかせパック」は、引越し業者にやってもらうことが多い分、費用は高くつきます。

荷物の運搬と大物の梱包のみをまかせる通常のプランと比べて、5割増しくらいの料金になります。

ですが、引越しの値段はケースバイケース。それは「おまかせプラン」や「らくらくパック」でも同じです。

実際の価格は見積もってみないと何とも言えません。

らくらくプランはどんな人に向いているの?

らくらくプランを使うかどうかは、らくらくプランを使う事によって省かれる手間が、通常とのプランの差額に見合うかどうかで決めるべきです。

  • 急な転勤で引越しにかけられる時間がない
  • 小さい子がいたり妊娠中の引越し

等では、引越作業がとても大変なので、「らくらくパック」の利用は十分検討に値すると思います。

でも、それ以外の引越しにはあまりオススメしません。

梱包を自力でやる事で、引越料金を抑える事ができますし、不用品の処理もはかどります。

特に、学生さんなどは、通常プランで引っ越す事をお勧めします。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

 最終更新日: