ピアノには思い出が詰まっているものです。だからどうしても捨てたり売ったりはしにくいものです。
でもね。ピアノを使わずに放置すると、ピアノの中ではネズミやゴキブリが繁殖して、大事な部品が好き放題食べられてしまうんです。
それでもあなたは使わなくなったピアノを手元に置いておきますか。
ピアノがゴキブリの巣に
この小豆のような、茶色いカプセルのようなもの、なんだかわかりますか。実はこれゴキブリの卵。ゴキブリカサササ 卵 卵 卵
鍵盤の下だけでも、様々なゴキブリの種類の卵と死骸、昆虫採集のようにこんなにでてきました。(ピアノがゴキブリの巣に!!! | 京阪神で働く女流ピアノ調律師の音ログ♬)
この状態になってしまうと、ピアノ内部の隙間という隙間にゴキブリの卵が産み付けられています。
ゴキブリの卵というものは、かなりの数の卵がぎっしり詰まったカプセルの形で産み付けられ、かなり強力な粘着力で何かにくっついているものです。
掃除機で吸い込もうとしたってそうは行きません。
では、どうやって卵を除去するか。手で一つ一つ取るしかないのです。
こうなる前にピアノを処分したいところです。
ピアノがネズミの巣に
ねずみちゃんがピアノの中にはいり、激しくハンマーのフェルトかじって巣作りしちゃってる…(ピアノにネズミの巣!!②|京阪神で働く女流ピアノ調律師の音ログ)
ネズミもゴキブリと同様、ピアノの中が大好きです。フェルトなどの布製の部品で柔らかいベッドを作って子育てします。
一旦子育てを始めたが最後、ネズミはネズミ算式にどんどん増えていきます。
ゴキブリと違って見た目はかわいいですが、病原菌を運びまくります。
ネズミが巣食う前にピアノを処分したいところです。
布製の部品をどんどん食べるヒメマルカツオブシムシ
ゴキブリやネズミほどメジャーではありませんが、もう一つ、使われずに放置されたピアノに巣食って大きな被害を与える虫がいます。
それがヒメマルカツオブシムシです。
春、ハナムグリの超小型(2~3ミリ)のような虫が、家の中に飛んできて、ピアノの中にも卵を産み、孵った幼虫(1ミリ~4ミリ)が、次の春まで、ピアノの大事な部品であるフェルトやクロスを食べて育ちます。(ヒメマルカツオブシムシの食害)
ヒメマルカツオブシムシは、ピアノの布製品だけではなく、植物性の繊維は全般に大好きです。
[img-link url=”http://www.naturalclean.co.jp/wp/archives/weekly/%E8%A1%A3%E9%A1%9E%E3%81%AE%E9%98%B2%E8%99%AB%E5%AF%BE%E7%AD%96″ title=”NATURAL CLEAN WEB SPECIAL » Blog Archive » 衣類の防虫対策!!”]
上記サイトによると
衣類を食べる虫は、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガの4種類の虫がいますが、衣類の被害のそのほとんどがヒメマルカツオブシムシによるものです。
服が虫に食べられる場合、大体この虫が犯人なのですね。ピアノがヒメマルカツオブシムシの巣になってしまうと、家の中の衣類にも被害が及んでしまいます。
そうなる前にピアノを処分しておきたいですね。
内部の換気ができないことが虫害やネズミ害の大きな原因
ピアノを弾かずに、長い間ピアノの蓋が閉じたままだと、ピアノの内部が換気されません。
長い間演奏されていないピアノの内部は空気がよどみ、ゴキブリなどの虫やネズミが巣食います。
こういったゴキブリ・ネズミの被害を抑えるには、ある程度の頻度でピアノを弾き、年に一度くらいは調律・点検してもらうという手間とコストが必要です。
[img-link url=”http://www.atelier-pianopia.com/price/index.html” title=”調律料金表 アトリエ・ピアノピア”]
ある調律師さんによる上記料金表によると、調律・メンテナンスの費用は一回当たり10,000円から20,000円のようですね。
これらを惜しんで何年も放置してしまうと大変な事になります。
維持管理コストを節約するなら、不要なピアノは早めに売って処分するべきですね。
まとめ
放置ピアノが原因で住人の健康が害される事も珍しくありません。
使わないピアノは早めに手放したほうが、いつまでも美しい思い出として残ります。
思い出がゴキブリで埋め尽くされるその前に、ピアノを処分される事をお勧めします。