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見積書は業者選びの重要資料。そのうえ契約後には契約書の一部となる大切な書類です。でも、その内訳と見方はちょっとわかりにくいです。見積書を確認する際の注意点をチェックリストとしてまとめました。
まずは見積書の雛形をチェック
見積書の様式には色々ありますが、次のページのテンプレートがとてもわかりやすいです。
この見本に沿って見積書のチェックポイントを見ていきます。
会社情報・担当者名を確認
見積書には以下の事柄が記載されなければなりません。記入漏れがないかしっかり確認。
- 会社名
- 国土交通章の許可番号
- 住所
- 電話番号
- 見積担当者名
- 担当者直通電話番号
日程の記入は正確か
どんなプランで引っ越す場合も以下の日時は必ず記載してもらいましょう。「引越し日」は特に大事な項目ですので、口頭でもはっきり約束を取り交わしましょう。
- 引越し日
- 資材発送日
- 見積もり日
- 見積もりの有効期限
また、お任せプランなどの高サービスプランの場合は、以下の日程も大事です。
- 梱包荷造り日時
- 開梱日時
- 引渡し日
現住所・転居先の住居区分と状況を伝えて記載させる
これらは、まず、こちらから業者にきちんと伝えないといけません。
その上で、こちらが伝えた内容が正確に記載されているか確認しましょう。
解約手数料の記載内容は適切か
キャンセル料に関する記載内容は、トラブルの原因になり得るので、特にきちんと確認することが必要です。
解約手数料は、標準引越し運送約款で以下のように定められています。
- 当日キャンセルの場合の解約手数料は、見積書の料金の20%
- 前日キャンセルの場合の解約手数料は、見積書の料金の10%
したがって、業者が独自の引越約款を用意している場合でも、これ以上の解約手数料を業者が請求することは禁止しされています。
解約手数料の欄に真っ当な記載がされているか、しっかりチェックしましょう
作業の内訳とその責任分担は明確か
見積書には、引越しに伴う各種作業について、要・不要がはっきり書かれます。
また、必要な作業について、業者と顧客の責任分担も明確に行われます。
口頭での打ち合わせ通りに記入されているかどうか、きちんと確認します。
ここで顧客の責任とされた作業を引越し当日までにきちんとやっていない場合、当日になって業者から引越し作業を断られても文句は言えません。
責任を持つべき作業は、引越し当日までに確実にやっておきましょう。
料金明細の見方
ここまでは、料金計算の様々な前提に関する記載をチェックしてきました。
いよいよここで業者の見積もりの出し方が書かれた料金明細の欄をチェックします。
引越し料金は、大きく分けて運賃・実費・付帯サービス料の3つの要素に分かれています(業者によって呼び方は多少違うかもしれません)。
見積書の料金明細欄も、要素ごとに概ね三分割されています。
運賃
運賃は、標準引越し運送約款で原則として業者側が行うべきとされている、搬出・運送・搬入作業に対する対価です。
たとえば、標準引越運送約款では、荷造りは原則として消費者側が行うこととされているので、運賃には荷造りの対価は含まれません。
見積もりで提示される運賃は、「これくらいの荷量でこれくらいの移動距離であればこれくらいで搬出・運送・搬入が完了できるだろう」と業者が考えている予想作業時間に基づいて算出されたものです。
運賃は、普通は移動距離か予想作業時間に基づいて計算されます。
見積書の基本運賃欄を見る際には、どちらに基づいて計算されているかはきちんと確認しましょう。
どちらにも基づかないどんぶり勘定は論外です。
実費
実費として請求される主なものは、以下のようなものです。
- ダンボールなどの梱包資材代
- 運送の際の高速道路代・フェリー料金
- 見積時における、出発地・引越先それぞれへの往復交通費
実費の部分の内訳がはっきりしているかどうかは、見積書を見たときに必ずチェックするべきです。
「○○一式」のようなどんぶり勘定は論外です。
実費の明細は必ず書いてもらいましょう。
付帯サービス料
付帯サービス料とは、標準引越運送約款では原則として業者側が行うべきとはされていない作業を、業者側に依頼して引き受けてもらった場合に発生する料金です。
具体的には、
- ピアノその他貴重品関係の別料金
- ベッドなど大きな家具の解体・組み立て
- 自家用車の運搬
- 不用品所分
などがあります。
これらは、引越しにあまり労力を割くことが出来ない場合においては、大変ありがたいサービスです。
しかし、引越代金を大幅アップさせる原因でもあります。
オプションについては「そのサービスは本当に頼む必要があるか」を真剣に考えないといけません。
特に不用品の処分などは、なるべく事前にしておきたいです。
料金の支払い方法の確認を忘れずに
見積書の内容で以外にも見落としがちなのが、料金の支払い方法です。
私も恥ずかしながら、引越し当日にコンビニのATMにダッシュしたことがあります。
口頭でもしっかりやり取りした上、支払い方法は見積書に明記してもらいましょう。
全業者に同一条件で見積もらせているか確認
引越しの見積もりは、複数業者に訪問させて相見積もりをさせるのが当然です。
相見積もりは、複数の見積もりを比較してリーズナブルな業者に引越し作業を依頼するために行うものです。
ですから、相見積もりの場合は、どの業者からも同じサービス内容で見積もりを取ることが大切です。
ここがお座なりになると、相見積もりの意味が半減しますので、特に注意しましょう。