HCDコンサルティング(旧・中川勉社会保険労務士事務所FPウェブシュフ)のブログ

見積もりの前に引越しプランを理解しよう~基本プラン、おまかせプラン、混載便プランなど~

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引越の見積もりの際に、色々迷いがちなのが引越しのプラン(パック)です。代表的なものだけでも知っておくと色々便利です。さらっと確認してきましょう。

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基本プラン

引越業者が用意する引越サービスのコースの中で最もオーソドックスなのは、基本プランです。

簡単に言うと、業者の仕事は荷物の搬出・運送・搬入と大物の梱包のみ。それ以外の引越作業は全て自分でやらないといけないプランです。

荷造り・梱包・開梱作業に注意

基本プランでは、よほどの大物を除いて、家財は自分で梱包しないといけません。自分で梱包したものが運送中に壊れた場合、それは梱包の仕方に問題があったわけですから、自分の責任になります。

荷造り・梱包の手順にも注意が必要です。玄関から遠い場所から荷造りし、段ボール箱をキレイに積み上げていかないと、家の中が段ボール箱であふれかえります。

引越後の開梱作業も大変です。

日常よく使うものについては引越後すぐに開梱すると思いますが、日常あまり使わないものについては、急いで開梱せずに、玄関から最も遠い部屋に綺麗に積み上げておくと良いでしょう。

こうすると邪魔にならないので、空き時間に少しずつ自分のペースで開梱できます。

おまかせプラン

おまかせプランは、梱包・搬入・搬出・開梱などほぼ全ての引越作業を業者に任せるプランです。引越料金は当然高くなります。

また、梱包・搬入・運送・搬出・開梱という一連の作業を全て引越日に行う場合、朝早くから夜遅くまで長時間の作業になる場合があります。

私としてはあまりオススメではありませんが、以下のような事情があるなら、お任せコースを活用してみてはどうでしょうか。

  • 梱包する時間がとれない
  • 梱包が間に合いそうにない
  • 怪我や病気・高齢などで梱包する体力がない

自分でしなきゃいけないこともある

おまかせプランを利用すると、何から何まで業者がやってくれると思ってしまいがちです。

しかし、実際には「おまかせプラン」であっても自分でやらなければいけないことはあります。

新居での家財の配置を考えて当日てきぱき指示するのは、おまかせプランでも業者に任せルわけに行かず、自分でするしかありません。

貴重品の梱包・運搬なども断られる場合があります。(標準引越運送約款・業者の荷受拒否権

契約時に、自分がやるべきことをよく確認してきましょう。

当日梱包と前日梱包

おまかせプランでは、当日梱包の場合と前日梱包の場合があります。

当日梱包の場合は、引越し当日の作業時間が長くなって疲れてしまいます(引越し当日は他にも色々やることがあって大変です)。

時間があるなら前日梱包にして、梱包時の荷物の状態を確認しておくのがいいと思います。

当日開梱と翌日開梱

開梱も、引越し当日に行う場合と翌日に行う場合があります。

時間に余裕がある場合は、引越し当日の開梱は日常品の箱にとどめ、その他の荷物は翌日開梱にしたほうがいいと思います。

そのほうが、荷物を一つ一つ余裕を持ってチェックできるので、荷物の破損などに目を光らせるには好都合です。

混載便プラン

長距離混載便や一般路線便などを利用する混載プランは、普通の引っ越しプランとは違い、一台のトラックを複数の荷主で共同利用するプランです。

トラック利用に関わるコストを複数人で負担するので、料金は基本的には下がります。

長距離便への混載プラン

一般に引っ越し業者は、各地に物流拠点を設け、担当エリアを決めています。

エリア内での移動には、輸送需要が発生するたびに2トン以内の比較的小型のトラックを使い、エリア外の遠く離れた輸送には、輸送需要がある程度まとまると4トンクラス以上の大型車を利用することが多いようです。

長距離混載便はこの大型車を複数の荷主で共同利用するプランです。

一般路線便への混載プラン

大手の物流業者は、引っ越しと関わり無く、毎日のように拠点同士を結ぶ路線便を運行しています。

この路線便に引越しの荷物を一般の荷物と同様にのせることも出来ます。これが一般路線便への混載プランです。

コスト抑制が一番のメリット

長距離混載便や一般路線便のメリットは、なんと言っても運送料金が低く抑えられることです。

経験された方は分かると思いますが、遠隔地に引越す場合は、見積もりで絶句するほどの高い料金が提示されて驚くことも多いです。

長距離混載便や一般路線便では、引っ越し先が遠くになればなるほど、一般の引っ越しプランと比べて料金が割安になるります。

長距離混載便のデメリット

長距離混載便は同じ方面への輸送需要がある程度まとまらないと運行されません。つまり着日指定はできません。

ですが、長距離混載便は、荷物の扱いは比較的丁寧です。急いで開梱しなくてもよい荷物が多いなら、検討に値します。

一般路線便のデメリット

一般路線便で運ばれる荷物は、通常は、少々のことでは壊れないよう厳重に梱包されているものばかりです。

従って、いい加減な梱包をした荷物を路線便で運んでもらうと、荷物が破損する可能性が格段に高まります。

壊れた後で文句を言ったところで、梱包の仕方が悪いのであれば、取り合ってもらえない可能性が高いです。

一般路線便は、着日指定も可能で使いやすいのですが、梱包に自信のない方は利用を控えたほうが良いでしょう。


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