妻は公務員で中学教師です。@web_shufuです。
公務員であろうとなかろうと、ライフプランを立てて保険を見直すなら、将来の老齢年金受給額を試算するべきです。
公務員以外の方の場合、老齢年金受給額の試算にはねんきんネットが便利なのですが、ねんきんネットの年金試算には上の図でいうと黄色と緑の部分しか含まれません。
厚生年金基金からの支給額(右上太枠内)が漏れてしまうんですよね。ここについては、自分で調べてライフプランに反映させたいところです。
通常は厚生年金基金に問い合わせればいいのですが、転職をしている人は企業年金連合会に問い合わせなくてはならないことがあります。
厚生年金基金とは
厚生年金基金は厚生年金に上乗せ給付を行うための企業年金制度です。
企業年金や国民年金基金の制度のあらまし |厚生労働省によると、
厚生年金基金制度は、我が国の企業年金の中核をなす制度であり、国の老齢厚生年金の一部を国に代わって支給する(代行給付)とともに、企業の実情に応じて独自の上乗せ給付(プラスアルファ給付)を行うことにより、従業員により手厚い老後保障を行うことを目的として、昭和41年に発足しました。
とてもありがたい制度なのですが、ねんきんネットでの年金額試算の対象外となっています。
厚生年金基金からの支給額は自分で調べないといけません。
厚生年金基金からの受給見込み額は、普通は厚生年金基金に問い合わせる
厚生年金基金からの支給額を調べるには、ふつうは今の勤務先や過去の勤務先の厚生年金基金に直接問い合わせればOKです。
これらの厚生年金基金が、実際に上乗せ給付を行ってくれるからです。
転職の仕方によっては企業年金連合会に問い合わせないといけないケースがある
しかし、過去の勤務先の厚生年金基金を10年未満の短期で脱退(つまり在職10年未満で退職して別の会社に転職)した場合、厚生年金基金の上乗せ給付を実際に行ってくれるのは、企業年金連合会となります。
短期加入者個々の年金記録を長期間にわたって管理して上乗せ給付を行う事務負担は、厚生年金基金にとってかなり重いものです。
また、厚生年金基金のある会社を渡り歩くように転職する方がいた場合、複数の厚生年金基金からそれぞれの年金を受け取ることとなり、給付を受けるための請求手続きが面倒になります。
そこで、短期加入者に対する上乗せ給付は企業年金連合会に移換されることになっています。
[img-link url=”https://www.pfa.or.jp/nenkin/nenkin_tsusan/nenkin_tsuusan04.html” title=”厚生年金基金から企業年金連合会への移転・移換|企業年金のしくみ|企業年金連合会”]
上乗せ給付に関する問い合わせは、企業年金連合会に対して行わないといけませんね。
過去の勤務先の基金が解散・廃止されている場合も企業年金連合会に問い合わせ
ところで、過去の勤務先の厚生年金基金が解散・廃止されているケースもあります。
この場合も、上乗せ給付に関する問い合わせは、企業年金連合会に対して行わないといけません。
「基金が解散したら上乗せ給付はどうなるの?」と私の妻が心配しています。私のサラリーマン時代の勤務先は、全て破綻して今は1社も生き残っていないからです。
しかし心配は無用です。過去の勤務先の基金が解散しても、上乗せ給付に関する業務は、企業年金連合会に引き継がれていますから。
企業年金連合会への問い合わせは郵便で
下記2ページによると、
[img-link url=”https://www.pfa.or.jp/qa/jukyu/jukyuu01.html#q4-1″ title=”年金支給義務の引継ぎ年金Q&A|企業年金連合会”][img-link url=”https://www.pfa.or.jp/nenkin/nenkinkyufu/nenkinkyuufu02.html” title=”年金見込額を知りたい|連合会からの年金給付制度|企業年金連合会”]
企業年金連合会に対して、上乗せ給付による将来の年金受給見込み額を確認するには、はがきか封書で行うことになっています。
はがきなどに「年金見込額問合せ依頼」と題して下記内容を明記のうえ送付するよう指示されています。
- 加入していた企業年金の名称
- 厚生年金基金の加入員番号(厚生年金基金の場合)
- 基礎年金番号
- 氏名(旧姓)
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
はがきや封書のあて先は
〒105-8772 東京都港区芝公園2-4-1芝パークビルB館10階
企業年金連合会 年金サービスセンター 年金相談室
です。不明な点は電話などでお問い合わせください。
電話:0570-02-2666
(IP電話・PHSからは03-5777-2666)
FAX:03-5401-8740
まで、お問い合わせください。
はがきを書いて年金見込み額の照会してみた
念のため、私も企業年金連合会にはがきを書いて年金見込み額の照会を行いました。
…もう少し字が上手くなりたいです。幼少時に親が書道を7年間も習わせてくれたのですが、最近はその費用を弁償して欲しいとまで言われています。
企業年金連合会から返事が返ってきたら、これに基づいてライフプランを見直し、より正確なものにしたいと思います
追記:後日きちんと返事が返ってきました。
厚生年金基金からの年金支給額を問い合わせた結果、企業年金連合会から年金支給額についての回答が封書で届きました。
上の写真では黒塗りにしましたが、ブラックボックスだった企業年金連合会からの年金受給見込み額が136,300円だと分かって、すっきりしました。
受給見込み額は年金資産の運用状況その他の要因で変わりうるので、また数年たったら見直したいと思います。
追記:2
企業年金連合会からの受給額136,300円は、老齢厚生年金の代行部分と上乗せ年金の合計です。
その内訳がいくらずつなのか分からなかったので、後日電話で問い合わせました。
厚生年金基金の代行部分は約111,000円/年、上乗せ年金は約25,000円/年でした。
ここまで確かめておかないと、ライフプランを立てるには不十分です。