業者を使わず自分で引越すなら、車とドライバーを用意しないといけません。
車は軽トラックが便利です。
軽トラの容量と荷物の積み方など、軽トラ利用時の注意点をまとめました。
軽トラの積載量
軽トラの容量を考えるには、荷台のに積める荷物の高さと荷台の大きさを把握しないといけません。
高さの制限
まず、荷台に積める荷物の高さは、道路交通法によって地面から250cmまでに規制されています。
荷台の床の高さが地面から65cm程度なので、荷物自体の高さは180cm程度まで、ということになります。
それを表した図が、冒頭の図です。もう一度掲載します。
荷台の大きさとはみ出し制限
また、荷台の寸法は、各メーカーとも奥行き190cm、幅140cm程度です。
道路交通法では、荷台の幅を超えて横にはみ出すのは厳禁ですが、トラック全長の1割までは後方にはみ出してもOKです。
軽トラの全長は340cm弱なので、荷台の後ろには30cm程度はみ出しても良いということになります。
荷台の奥行きは190cmですが、荷物を積めるスペースとして考えると、奥行きはさらに30cm長い220cmと考えることができます。
計算上はみかん箱200個弱の荷物を荷台に載せられる
荷台の奥行き・幅と高さの限度がわかりましたから、荷台の容量を計算することができます。
荷台の容量
=(奥行き)×(幅)×(高さ)
=220cm×140cm×180cm
=5,544,000c㎥
数字が出ましたがピンと来ませんね。
一歩進んで、みかん箱とほぼ同じ大きさであるヤマト運輸のクロネコボックス10(38cm×27cm×29cm=29,754c㎥)が荷台に何個積めるかを計算することにしましょう。
すると、
5,544,000÷29,754=186.32‥‥
みかん箱なら186個積めますね。かなり積めます。一人暮らしの引越なんて楽勝です‥と言いたいですがそうは問屋が卸しません。
素人がたくさん積むと事故の元
引越しに不慣れな方が自分で軽トラで引越す場合、容量制限一杯まで荷物を積み込むのは無理です。
そんなことをすれば、軽トラで運搬中に荷崩れを起こし、道路に荷物をぶちまけることになってしまいます。多大な迷惑をかけてしまいます。
道路に荷物をぶちまけないまでも、荷物が破損することは十分にありえます。
荷物を積み過ぎると荷崩れ事故の元になるので控えめに積み込んでください。
軽トラの荷台への荷物の積み方
荷物を積むときには、容量制限一杯まで荷物を積んでしまわないことも大事ですが、積み方・積む手順も重要です。
まず、冷蔵庫・洗濯機・ベッドなど大きくて背の高いものを先に積み、運転席側に寄せて固定します。
その後、ダンボール箱など背の低いものを隙間なくぎっしり積み込みます。(ただし積みすぎは厳禁です。)
実際のところ以下の図のような積み方が関の山でしょう。
横から見たところ
上から見たところ
(図の茶色部にはコタツや小さめのタンス・棚が立ててあるものと考えてください。)
大きな荷物は、軽トラに載せることは可能でも、そこまで運搬するのが大変
冷蔵庫・洗濯機・ベッドを軽トラに積むことは可能です。でも、部屋から軽トラまで運んで来れますか。
冷蔵庫を運ぶのはプロの引越屋でも大仕事です。
[img-link url=”https://webshufu.com/drain-frige/” title=”冷蔵庫の引越し準備~中身処分・水抜き・電源を切るタイミング-ウェブシュフ”]
ベッドを分解せずに階段・エレベーター経由で運ぶのは大変です。
[img-link url=”https://webshufu.com/packing-bed/” title=”ベッドの引越し準備~自力での解体・運搬・組立はとても大変!!-ウェブシュフ”]
洗濯機は、運ぶのも大変ですが、取り外しと取り付けが難しいです。
[img-link url=”https://webshufu.com/packing-laundry/” title=”洗濯機の水抜きと取り外し・設置・引越し準備-ウェブシュフ”]
こういった大きな荷物があるなら、軽トラを使った自力の引越しは諦めた方が良いと思います。
引越作業員経験2年の私からアドバイスするなら、大型家具や大きな家電だけを業者に運んでもらう引越しスタイルがおすすめです。
ロープ等で荷台に荷物を固定するには南京結びが必須
さて、大きな荷物があるなら、軽トラを使った自力の引越しは諦めたほうが良いのですが、それでもなお、軽トラを使った自力引越しにこだわる方もいらっしゃるでしょう。
それならば、積荷をしっかり固定するためのロープの結び方をマスターする必要があります。それが南京結び(万力結び)です。
これがかなり難しいです。スマホ片手に一時停止と再生を繰り返しながらこの動画を見ながらやっても、半分以上の人は南京結びを諦めてしまいます。
でも、自力で引越すなら諦めずにやって下さい。
軽トラをレンタカーで借りるには?
手元に軽トラがなければ借りて来ないといけません。
レンタカーで軽トラを借りるには、一般に、運転免許証とその他の本人確認書類が必要です。
私のおすすめレンタカー会社、激安で有名なニコニコレンタカーでも必要です。
ただ、一部レンタカー会社では、クレジットカードで利用料金を払うと、本人確認書類の提示は不要になります。
料金は?
激安で有名なニコニコレンタカーの料金表では、2015年10月20日現在、軽トラの料金は下記の通りです。
時間 | 会員価格 | 一般価格 |
---|---|---|
6 | 3,800円 | 4,300円 |
12 | 4,600円 | 5,200円 |
24 | 5,700円 | 6,500円 |
引越しで半日借りると5,000円程度ですね。
裏技・ホームセンターの無料軽トラレンタルを使う
そもそも、自分で軽トラを使って引越そうという方は、引越にかかる費用を節約することが目的ですよね。
なるべくなら軽トラもタダで借りたいはずです。
実はそれを実現する裏技があるんです。それがホームセンターの無料軽トラ貸し出しを利用する方法です。
次の厳しい条件が付きますが、
- ホームセンターで、車がないと運ぶのに不自由するようなものを買う。
- 「買ったものを運ぶこと以外にも少し使います」と正直に申し出た上で借りる。
- 60分以内・90分以内等の時間制限も守る。
これらをクリアできるなら軽トラを無料で使えます。
近距離の引越なら、事前によく計画を練っておけば、軽トラ無料レンタルは可能です。チャレンジの価値はあります。
バン(ハイエースなど)を使うくらいなら軽トラを使おう
「自力の引越しには軽トラよりもバンの方が適している」との意見もありますが、私はそうは思いません。
引越にはバンより軽トラの方が適しています。
- 軽トラのレンタル料金の方がバンより安い
- 軽トラの方がたくさん積める
- 軽トラの方が積み下ろしが楽
- 軽トラの方が紐で固定しやすい
というのが理由です。
バンにも以下のような利点がありますが…
- 雨が降った場合、軽トラのように、運転中に荷物をぬらさずに済む
- 荷崩れしても道路にぶちまけずに済む
そもそも、幌付きの軽トラを借りてくれば、雨が降っても荷物の濡れはさほど心配しなくて良いです。
荷崩れしても道路にぶちまけませんが、ロープが使いにくいので荷物を固定しにくいです。
荷崩れ自体は軽トラよりバンの方が発生しやすいです。道路にぶちまけなくても荷物破損の原因になります。
どう考えても軽トラに軍配が上がります。