ダンボールの使い方一つで、荷造り・梱包はもとより、搬出・搬入作業や開梱・荷解きなどの引越しの作業効率全般が大きく変わってきます。
ダンボールの使い方はとても大事です。
しかし引越しが終わったらダンボールはただの邪魔者。
効率よく処分することもまた大事です。
荷造り用ダンボールを手際よく調達
自力で引越す場合、ダンボールは自分で用意しないといけません。
業者に依頼する場合でも、引越し直前にダンボールが足りなくなるケースもあります。
効率よく調達したいですね。
いつまでに調達すればいいのか
自力で引越す場合は、少なくとも引越しの一ヶ月前にはダンボールの調達を始めたいところです。
そうでない場合は、引越し業者を決めてからすぐに調達します。
と言っても、普通の引越し業者なら、ダンボールは契約時までには無料サービスで貰えます。
気にする必要は余りありませんが、念のため業者によく確認しておきましょう。
ダンボールの個数とサイズ
梱包に使うダンボールの必要数は、一人暮らしの単身引越しなら平均して20個程度。引越しする家族一人当たり大体20個くらいが目安です。
ダンボールの大きさがバラバラだと、荷崩れの原因になってしまいますので良くありません。
逆に同じサイズのものばかりそろえるのも良くありません。
サイズは大中小3種類用意するのがいいです。
大50%、中小それぞれ25%ずつ揃えると良いです。
どこでダンボールをもらえるの?~段ボールの無料入手方法
引越し業者に作業を依頼するなら、その引越し業者からタダでダンボールをもらえます。
しかし自力引越しの場合はそうは行きません。
それでも、
- コンビニ
- スーパー
- 電気屋さん
- ドラッグストア・薬局
などでは無料でダンボールを貰えることが多いです。こういうところで調達するのが上手な集め方です。
なお、黙って勝手にダンボールを持って行くのは、ただの窃盗で犯罪です。
必ず店の人に承諾を得てから持って行きましょう。
ただ、いくら無料で貰えても、引越しに必要なだけのダンボールをこれらの場所から一気に調達するのは、車がないと難しいです。
ダンボールを貰うのが面倒なら購入するしかない
無料でダンボールを集める時間が無い場合は買うしかありません。以下のような方法が考えられますが、
- ネットショップで購入
- ホームセンターで購入
- 郵便局でゆうパック用のダンボールを買う
- ヤマト運輸など宅急便の営業所で購入
ホームセンターなどの実店舗で買うよりは、ネット通販のほうがお手軽で値段も安いことが多いです。
最近では一度使っただけで殆ど傷みや汚れの無い段ボールが「中古段ボール」として新品の半額以下で売られています。それを利用するのもいいでしょう。
ダンボールの組み立て方・作り方
荷造りや梱包を業者に任せた場合を除いて、業者による搬入・搬出・運搬作業の途中でダンボール箱が開いたり破れたりして中の荷物が傷んだりなくなったりしても、業者に損害賠償を請求することは出来ません。
なぜなら、荷造り・梱包は荷主の責任だからです。
ダンボールの底の止め方・ガムテープやクラフトテープで丈夫に補強
ダンボールが破損すると大損害の可能性があるので、ガムテープ、クラフトテープ、OPPテープなどでしっかり補強しなければなりません。
特に、底は間違っても抜けないよう、しっかりとテープで補強する必要があります。
具体的には、
- ダンボール中央の合わせ目に1本
- ダンボール端っこの合わせ目に2本
- ダンボール中央の合わせ目に十字にクロスさせるように1本テープを張ります。
一方、段ボール箱の上面は、中央の段ボール紙の合わせ目に沿って、テープを真一文字に貼ればよいです。
はみ出し・ふくらみ厳禁
ダンボールから荷物がはみ出すような梱包は論外です。
はみ出した荷物の破損・紛失につながります。
ダンボールに荷物を詰め込みすぎてパンパンになっているのもいけません。
荷物の破損につながりやすいというのもありますが、元引越し作業員の立場からすると、膨らんで形の崩れたダンボールは積みにくくてたまりません。
トラックへの積み込みに時間が掛かかるので、荷主であるあなたにも大きなデメリットになるでしょう。
箱には内容物の情報と番号を書きましょう。
ダンボール箱に荷物を詰め終わったら箱の中身と番号を書きましょう。
これらは、必ず箱の側面に書くようにしてください。
上面や下面では引越し作業の時に見えにくいです。
引越し後の段ボールは引き取り回収で処分
引越しの荷造りには必須の段ボールですが、大半は引越しが終わればただの邪魔者になります。
ゴミとして廃棄するより、業者に買取ってもらうか無料で引き取ってもらうのがいいです。
いくつかは収納グッズとして再利用可能
荷物の中には思い出として持っているだけで殆ど使わないものもあるでしょう。
段ボールをいくつかとっておくと、そういうものを収納するのに便利です。
とはいえ、引越しが終わって通常の生活に戻ったら、10個も20個も必要ないですね。
油断すると、部屋の片隅に、使い道の無い段ボールがそのまま残っていることになりかねません。
リサイクル業者による買取がベストな処理
不要な段ボールの処理方法で一番コスパがいいのは、リサイクルでしょう。
引越しで使用されても汚れや傷みが少ない段ボールは、中古段ボールとして再利用されます。
商品価値があるので、なんと有料で買取られます。
傷んだ段ボールも抱き合わせで引き取ってくれたりしますよ。
引越し業者によっては無料回収に応じてくれる
また、大手はじめ多数の引越し業者が、自社の引越し用段ボールを回収してくれます。
業者にとっても、段ボールのリユースやリサイクルでコストを削減できるメリットがあるからです。
買い取ってはくれませんが、引越し業者を利用して引っ越したのなら、この方法が一番手間がかからないかもしれませんね。
段ボールを捨てるなら自治体のゴミ回収サービス
リサイクル業者に売らず、業者の無料回収も利用しない場合、自治体に頼ります。
つまりゴミとして出します。
私が以前に住んでいた中野区の場合、ゴミ出しの方法は以下の3通りありました。
- 一度に多量のごみ(臨時ごみ)として出し、処理費用を払って回収してもらう。
- 自分で清掃センターまで持って行く(処理費用は無料)。
- 古紙(新聞・雑誌・ダンボールなど)として、所定のごみ収集日に出す(処理費用は無料)。
最後の古紙として出す方法は少し注意が必要です。
一度に沢山出しすぎると、臨時ゴミとして扱われ、定期的なゴミ収集車は持って行ってくれません。
それどころか、近所から役所に通報され、お叱りを受けるかもしれません。
段ボールを古紙として出すなら、臨時ゴミとみなされない程度の量で、何回かに分けて出しましょう。
段ボールのまとめ方
どの方法で処分するにしても段ボールはまとめておいたほうが便利です。
まとめ方は以下のような感じでいいと思います。
- 段ボールに付いているテープはなるべくはがす
- 段ボール箱を開いて畳む
- 5つくらい重ねる
- 梱包用の紐で縛る