ほぼ独学!1年半で社労士試験に合格した勉強法

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平成30年社会保険労務士試験合格証書

上の写真は、2018年の第50回社会保険労務士試験の合格証書です。

受験2回目、学習を始めてから一年半で合格することができました。

合格に至るまでにどのようなことを考え調べ、どのように学習したのかをお伝えしたいと思います。

私の受験経歴

  • 2017年3月に受験勉強開始。
  • 2017年8月の試験では、選択式労一が1点足りずに不合格。
  • 2017年9月に、翌年の試験に向けて受験勉強再開
  • 2018年8月の試験で原則的な合格基準をすべてクリアして合格

詳細は以下の記事をご覧ください。

勉強を始める前に、試験についてよく調べる

受験勉強は何でもそうですが、勉強を始める前に試験について知らないと始まりません。

詳しくはリンク先を見ていただくとして…社労士試験のポイントは、次の2つです。

  • 科目別得点と総合得点に17個もの合格基準が設定されている。
  • 合格基準ををすべてクリアしないと合格できない

極端に不得意な科目があると、絶対受からない試験だということが分かりますよね。

受験勉強の上でも、極端に不得意な科目を作らないように、意識しないといけません。

科目別学習期間の勉強法

試験の概要が分かったら科目別の学習に入ります。これだけで半年くらいはかかります。

私の最初の受験のように、受験勉強開始から試験まで半年もない場合は、科目別学習のみで試験に臨むことになります。

それでも十分に合格水準に達することは可能です。

主要10科目については以下のような時間配分で学習します。

労働安全衛生法については、ボリュームが少ないので、時間数を半分にしても良いと思います。

科目別学習で最も重要なのが過去問演習です。

それをアシストするものとして、テキスト読みとテストを位置づけて下さい。

テキスト読み(20時間)

過去問が受験勉強の中心ですが、過去問には解説を読んだだけでは理解できない問題があるはずです。

過去問の解説を完全に理解するためには、テキストが必要になります。

詳細で科目別に分冊になっているテキストが望ましいです。

全範囲を一冊でカバーするテキストはおすすめできない

科目別の詳細なテキストとは対象的に、社労士試験の全範囲をたった1冊でカバーするテキストもあります。

しかし、このタイプのテキストでは、過去問の解説を完全に理解するという目的を達成することが出来ません。

一冊にまとめるために細かい部分を端折りすぎているからです。

試験まで時間がある人が、本格的な学習に入る前に、入門書としてこのタイプのテキストを使うなら悪くないです。

でも試験まで半年しかない人が使っている余裕はありません。

私の初回の受験でも、学習開始から受験まで半年を切っていたため、このタイプのテキストの利用は見送りました。

科目別の詳細なテキストを選ぶ

社労士試験の受験勉強では、1冊で社労士試験の全範囲をカバーするタイプではなく、詳細で科目別に分冊になっているテキストをメインに使ってください。

とは言え、試験まで時間がない場合は、教材を選んでいる暇はありません。

受験予備校のコースを一つ選んで、そこの科目別テキストを使いましょう。

私も初回の受験ではそうしました。

2度目の試験に向けては「よく分かる社労士 合格テキスト(TAC出版)」を使いました。

「よく分かる社労士 合格テキスト(TAC出版)」 全11冊の厚さは合計で約18センチです。

これだけあれば、社労士試験に関するあらゆることを調べることが出来ます。

とにかく一通り読むことに集中する

テキストは、過去問の解説を完璧に理解するために使います。

過去問の解説だけでは分かりにくい時に、さながら辞書でも引くようにしてテキストを使いたいわけです。

しかし、はじめて社労士試験の勉強をする場合は、予備知識が少なすぎてテキストを辞書のように使うのは難しいです。

そこで、科目別の学習では、過去問を解く前にテキストを1回だけ一通り読んでおきます 。

そうすると何かを調べるときに

ウェブシュフ
これはテキストのあの辺に書いてあった!

と思い出しやすくなります。

分からないところは音読して強引に進む

予備知識が少ない状態でテキストを読むのですから、何を言ってるかわからないところも出てきます。

そんな場合でもどんどん読み進むことが大事です。

今は分からなくても、後から自然に分かってくることもあるからです。

分からなくても先に読み進むのに有効なのが音読です。

昔を思い出してください。小学校の授業では、何を勉強するにしても、これから勉強する内容を音読することから始めていましたよね。

もちろん、読んだからといって全てを理解するわけではありません。

しかし、一度読んでおくとそれだけで馴染みが出て来て、全く初めてという状態からは卒業することができます。

分からなくてもとにかく馴染んで先に進むということが大事です。

分かりにくい所は、とにかく音読して先に進みましょう。

予備校の授業は聞かなくても良い

これは予備校の授業がダメだというわけではなく、私には授業を聞くスタイルが合わないのです。

私は、長いことを人の話をじっと聞いていると、眠くなってしまいます。

インタラクティブに講師と生徒が質問応答し合うような授業は、眠くならないんですけどね。

そういうわけで、予備校の授業は聞かずに、そのかわりにテキストを一通り終わらせることに集中しました。

予備校の教材は利用したものの、授業は聞かずに合格したので、この記事では「ほぼ独学」と謳っています。

受験勉強の中心は過去問演習(25時間)

資格試験の受験勉強には鉄則があります。それは…

ウェブシュフ
過去問を完璧に解けるようにすることです。

社労士試験もそうです。

最低でも5年分はきちんと解けるようにしておきたいです。

時間がない中でも、これは確実にやりきらないといけません。

私の初回の受験は、学習開始から試験まで半年を切る状況でした。

それでも、試験日までに、過去問だけは9割以上正答できるようにしました。

結果として1点足りずに不合格となりましたが、過去問を完全に解けるようになれば、十分に合格ラインに届くことが分かりました。

時間があるなら、過去問教材は自分で選びたい

試験まで時間がない場合は、受験予備校のコースを一つ選んで、そこの過去問教材をやり込みましょう。

ウェブシュフ
教材を選んでいる暇がない場合は予備校に頼るしかありません。

私も初回の受験ではそうしました。

しかし、試験までに時間があるなら、過去問教材は自分で選びましょう。

私も2回目の受験に向けての勉強では、自分で教材を選びました。

私のおすすめは一問一答型の問題集です。

一問一答式問題集がおすすめ

高校大学受験の科目で言えば、社労士試験は社会科です。

社会科学習の王道は一問一答式問題集。

世界史や日本史では山川出版社の一問一答式が定番でしたよね。

2度目の受験に向けて私が購入した一問一答過去問教材は、「よくわかる社労士合格するための過去10年本試験問題集(TAC出版)」でした。

過去問の各選択肢を分野別に一問一答式として編集した問題集です。

一問一答式をこなすと同時に過去問演習を10年分も出来るのですから一石二鳥です。

一問一答式の過去問集はこれ以外にもあるのですが、過去問集の中で「よくわかる社労士合格するための過去10年本試験問題集」が最初に出版されたので、これを選びました。

また、2色刷りであることも、私にとってはポイントが高かったです。

また、過去問教材ではありませんが、「月刊社労士受験 」に掲載されている一問一答問題集も利用しました。

月刊社労士受験は一問一答コンテンツが充実しています。

  • アウトプット一問一答(毎月100問
  • 試験に出る数字の単語帳(毎月40問

他にも答練コンテンツが有り、択一式・選択式の問題演習が用意されています。これも全部やりました。

もう一つの受験雑誌である社労士Vも、毎月購入することにしました。

社労士Vには毎月55問の一問一答問題が用意されています。

また、社労士Vにも一問一答以外の問題演習コンテンツが有り、これも全部やりました。

過去問は解けるようになるまでひたすら繰り返す

テキストを一通り読んだら過去問に取り組みます。

予備校のコースには、過去問以外にも問題演習コースがあると思います。

しかし、私の初回の受験のように半年以内の受験勉強で社労士試験に臨む場合、過去問以外の問題演習に取り組む時間はないと思います。

私の場合も、1日平均して4時間程度の学習時間を確保していましたが、過去問以外の問題に取り組む時間はありませんでした。

しかし、過去問の繰り返だけでも合格ラインに到達することは出来ます。

1回目は、自信を持って解けた問題と、そうでない問題とに仕分け

各科目で過去問演習をする際は、まず、全ての問題を最初から順番に一通り解きます。

その際、自信を持って解けた問題と、そうでない問題とに仕分けておいてください。

ウェブシュフ
過去問はひたすら仕分け作業

自信を持って解けなかった問題の解説については、テキスト本文中の関連部分と照らし合わせながら、理解できるまで読んでおいてください。

2回目以降は、自信を持って解けなかった問題だけを解く

過去問は一回やって終わりではありません。完全に解けるようになるまでやります。

2回目は、1回目に自信を持って解けなかった問題のみ解きます。

ここでもまた、自信を持って解けるようになった問題と、そうでない問題とに仕分けます。

自信を持って解けなかった問題は、もう一度解説を読んで理解しましょう。

3回目は、2回目に自信を持って解けなかった問題のみを解きます。

4回目は、3回目に自信を持って解けなかった問題のみを解きます。

このように、解けない問題を解き直すことを繰り返して、全ての問題が解けるようになるまで過去問をやりきります。

科目別テスト(5時間)

過去問を解いて、理解するためにテキストを読む、この2つだけでは不十分です。

テストを受けて「自分が合格からどれくらい離れた位置にいるのか」を把握する必要があります。

直前期の6月~7月に模擬試験を受けることは絶対に必要です。それに加えて…

ウェブシュフ
科目別の学習が一区切りつくごとにテストを受けてください。

常に自分の位置を意識するのが合格までの近道です。

しかし、このタイプのテストは、市販教材にはないんですよね。

科目別テストは予備校の教材を利用するしか無い

1回目の受験でも2回目の受験でも、科目別テストは予備校のお世話になることになりました。

そして、科目別のテストだけを受講するわけには行かないので、費用もかさみます。

1年目は Forsight「 バリューセット1(基礎講座+過去問講座)」、2年目は TACを利用しました。

テストの復習はとても大事です

テストを受けたら、点数を見て自分の到達度を把握するのは大事ですが、それだけではいけません。

テスト問題について過去問と同じような取り組みをして、完全に解けるようになるまで復習をします。

横断テキストで混乱を防ぐ

社労士試験では科目別に似たような制度や用語があるため、学習を進めていくうちに混乱しがちです。

例えば、労働者の定義一つとっても、試験科目の法律ごとに違いがあります。

択一式試験ではこういったところが狙われがちです。

その対策に有効なのが横断テキストです。

横断テキストは辞書のように使う

科目別学習の段階から、似たような制度や用語が登場するたびに、横断テキストを辞書のように使いました

横断テキストを使って科目ごとの共通点や違いを抑えておくことで、後々混乱する論点を減らすことが出来るのです。

横断テキストは辞書代わりですから、なるべく詳細なものを選びます。

その基準で市販のものから横断テキストを選ぶなら「社労士V受験 横断・縦断超整理本」の一択でした。

横断整理に関する問題演習は「勝つ! 社労士受験 横断整理徹底攻略」を利用して行いました。

直前期の勉強法

私の1度目の受験では、受験勉強開始から試験まで半年もありませんでした。

直前対策をする暇はありませんでしたが、わずか1点足らずの不合格、というところまで来ることが出来ました。

科目別学習だけでも、社労士試験に合格することは十分可能です。

とはいえ、科目別学習を早く終わらせて直前に対策したほうが、合格の可能性が高まるのは明らかです。

2度目の受験では、4月以降、じっくりと直前対策をすることが出来ました。

おかげで、ある程度の余裕を持って合格することが出来たと思います。

予備校の直前講座は必須ではない

直前期の教材というと、予備校の直前対策を思い浮かべる方が多いと思います。

予備校の直前講座は確かにとても良く出来ています。

しかし模擬試験以外は必ずしも必要ではありません。

書店等で手に入る市販の教材でも十分に対策することが出来ます。

実際に私はそうして合格を勝ち取りました。

一般常識対策テキスト

社一と労一という2つの一般常識科目は、範囲が広すぎて対策したくないものです。

しかし、確実に合格したいなら、他の主要科目の学習を早めに終わらせて、一般常識についても対策する必要があります。

私は、月刊社労士試験と社労士Vを毎月購読していたため、一般常識対策についてもこれらの月刊誌に出てくる特集等でかなり準備できました。

その上で「よくわかる社労士 別冊合格テキスト 直前対策 一般常識・統計/白書/労務管理」を利用して一般常識対策を盤石にしました。

テーマごとに空欄補充形式の問題も用意されているので、選択式の問題演習も出来ます。

この本をきっちり学習したおかげで、2度目の社労士試験の一般常識科目では、選択式択一式とも8割以上の高得点を取ることが出来ました。

法改正対策・判例対策

択一式の得点力を高めるには、法改正対策や判例対策も必須です。

これまで使ってきたテキストや問題集をきちんと修正

法改正対策として最初にやるべきことは、既に買ったテキストや問題集について、法改正による修正を行うことです。

ウェブシュフ
出版元から法改正に伴う訂正に関するお知らせのようなものが出ます。

例えばTAC出版ならこんな感じです。

テキストや問題集の修正が済んだら、月刊社労士試験と社労士Vの法改正特集を読みましょう。

しかし読むだけではいけません。問題演習が必要です。

私は、次の書籍を、法改正対策に特化した問題集として使いました。

判例対策は、月刊社労士試験と社労士Vの判例特集的なコンテンツだけで十分だったと思います。

直前期も学習の基本は過去問

法改正対策と一般常識対策が終わったら、過去問をもう一度徹底的にやります。

教材は、科目別学習のときにメインで使っていた一問一答式過去問集でいいです。

解ける問題と解けない問題に仕分け、解けない問題を繰り返し演習して、すべて解けるようにしていきます。

模擬試験

過去問演習をしながら、模試と答練を受けていきます。

模試は、予備校のものを、最低でも1回できれば2回受けたいところです。

月刊社労士受験や社労士V社労士でも模擬試験は行われますし、アマゾンなど本屋さんでも模試を売っていますが…

こういったものを家で受験しても、全体の中での自分の位置がわかりません。模試と言えるのかどうか疑問です。答練にはなると思いますが。。。

模試は予備校のものを必ず受けて、自分が合格までどれくらいの位置にいるかを確認するようにして下さい。

ウェブシュフ
私はTACの答練10回と模試2回をこなしました。

当然ですが、模試や答練で解けなかった問題は、過去問演習と同様の方法で全て解けるようにしていきます。

選択式対策

選択式対策では各法律の目的条文が重要です。

直前期にはテキストをもう一度読みましょう。音読が望ましいです。

目的条文以外についても、直前期にテキストを全部音読するのは選択式対策として有効です。

科目別学習時に使っていたテキスト、法改正情報や一般常識対策のテキスト、これらを全て音読するのが望ましいです。

その他に選択式対策としてやったことは、模擬試験と答練で問題慣れをしたことくらいでしょうか。

私は、選択式問題集を買うには買いましたが、結局手を付けませんでした。

それでも2度目の社労士試験は何とか乗り切りました。

社労士試験合格の敵は諦めと油断

社労士試験ではメンタルもとても大事です。

挙げ始めればキリがありませんが、諦めと油断は合格の大敵と心得てください。

最大の敵は諦め

社労士試験では、受験を申し込んだ人のうち、実際に受験する人は8割未満。申し込んだのに受験しない人が2割以上もいるわけです。

たとえ学力的に厳しくても、受験すれば僥倖で受かるかもしれません。

たとえ不合格でも、確実に、受験経験を積むことは出来ます。

時間がないことを言い訳に社労士試験から逃げないことが、合格への近道です。

私も最初の受験時は時間がなかったのですが、時間がなくても諦めなかった結果、運次第で合格するレベルまで来ました。

思い通りに勉強が進まなかったとしても、試験は必ず受けて下さい。

実力者にとっては油断も大敵

社労士試験は17個もの合格ラインをすべて超えなければいけない試験。

ウェブシュフ妻
実力があっても、油断するとすぐに足をすくわれます。

私も、二度目の試験の選択式労基安衛では、危うく2点になりそうな大ピンチに陥っていました。

念には念を入れて見直したおかげで助かりました。

人事を尽くして天命を待つ

社労士試験はマークシート試験ですから、運の要素は大きめです。

合格にやや足りない実力の持ち主が、運に恵まれて合格することもあります。

でも、諦めてしまうと、運を掴み損ねます。

人事を尽くして天命を待たなければなりません。

私は、はじめての試験の選択式でこれが出来ずに、合格を掴みそこねました。

選択式試験の解答時間は80分なのですが、私は時間が25分ほど残っている時点で、解答用紙を提出して退出してしまったのです。

自分の力を絞り出そうとする覚悟のようなものが、足りませんでした。

最後の最後までベストを尽くせ

社労士試験は簡単な試験ではありません。

思い通りにいかないことが多くて当たり前です。

それでも最後まで自分の100%を出し尽くすことです。

そうすれば、自ずと道は開けてきます。

受験生の皆さん、頑張って下さい。