タイトル通りの不満をここでぶちまけるわけですが、もちろん私@web_shufu(2017年1月現在45歳)の話ではありません。
私の母(70代)の話なんですが、ちょっと色々と酷いのではないかと思います。
自分が年老いたときにこんな搾取には遭いたくありません。
シルバー人材センターって何??
シルバー人材センターは、会員となった高齢者に仕事を提供する組織で、国や地方自治体から補助金をもらう公的な団体です。
センターは、定年退職者などの高年齢者に、 そのライフスタイルに合わせた「臨時的かつ短期的又はその他の軽易な業務(その他の軽易な業務とは、 特別な知識又は技能を必要とすることその他の理由により同一の者が継続的に当該業務に従事することが必要である業務をいいます)」 を提供する(全国シルバー人材センター事業協会)
私の母も会員になっていて、仕事を提供してもらっています。
[bubble speaker=”高齢男性” imgurl=”https://webshufu.com/top/wp-content/uploads/2017/02/2017-01-22_1341.png” type=””]年を取ってフルタイムで働くのは無理だけど、できる範囲で働きたい[/bubble]
こういう高齢者の方が手軽に軽作業系の仕事を見つけるには便利なようです。
母が近所のスーパーで家庭ゴミ分別の仕事に就いたことがあった
母が提供された仕事は、近所のスーパーで家庭ごみの分別をする仕事です。
スーパーに行くと「ペットボトル」「アルミ缶」「包装プラスチック」などと書いたゴミ箱状の容器があって、分別ごみの回収を受け付けていますよね。
母が紹介されたのは、「週に2日、就業日一日当たり4時間ほど、分別ごみをバックヤードに持って行って正しく分別し直す」という仕事です。
きれいになっていないペットボトルを改めて洗浄するのも仕事のうちのようです。
皆さん、ペットボトルをスーパーの分別ボックスに入れるときはきちんと洗ってくださいね。
‥ということも言いたいのですが、今日の本題はそこではありません。
仕事につく条件として8時間の無償労働を求められた
母も私も大いに不満だったのは、その仕事に就く条件として8時間の無給講習を課されたことです。
[bubble speaker=”ウェブシュフ母” imgurl=”https://webshufu.com/top/wp-content/uploads/2017/02/2017-01-22_1346.png” type=””]無給で8時間も働かなきゃいけないのよ‥‥[/bubble]
講習と言っても、これから働くことになる現場に行って、先輩作業員から仕事を教えてもらいながらごみの分別(これから就くことになる仕事そのもの)をするわけです。
母の作業の成果(ゴミがきちんと分別された状態)を、シルバー人材センターもスーパーも受け取るわけです。
これが無償で行われるなら、研修という名がついていても無償労働であって搾取の類です。
そもそも長年ゴミ出しをしている人に8時間も研修するは必要ない
私も母も講習が無償であることが最も不満でしたが、そもそも講習が本当に必要なのか、ということにも疑問を持っています。
伊賀市役所/資源・ごみ分別ガイドブック等を見れば、家庭ごみの分別の仕方などほとんど分かりますからね。
母が仕事するスーパーでは、伊賀市のガイドブックとは別に、スーパーとして守ってほしい作業手順というのは別にあるかもしれません。
でもそれなら初めて仕事をする日に先輩作業員からその作業手順を教われば済む話です。
家庭ごみの分別をする仕事に、8時間もの事前講習が必要なほどの専門知識や技能が要求されるはずもありません。
それなのに、仕事に就くための条件として講習に名を借りた無償労働が課されたので、余計腹が立つわけです。
シルバー人材センターの仕事は、表向きは請負契約によるものだと思われますが
いま無償労働などと言って不満をぶちまけましたが、これは母がシルバー人材センターと結んでいる契約が労働契約(雇用契約)であることを前提にしています。
ところがなんと、シルバー人材センターから紹介される仕事は原則として請負か委任の形式によるとのこと。
会員は、シルバー人材センターから、基本的に請負または委任の形式により仕事を引き受けます(全国シルバー人材センター事業協会)
シルバー人材センターの建前としては、母がシルバー人材センターと結んでいる契約は、雇用契約ではないんです。
実際母もこのように説明されているようです。
[bubble speaker=”シルバー人材センター” imgurl=”/img/male-biz.png” type=””]雇用契約とか労働者派遣契約ではなく、今回の仕事は請負契約です。[/bubble]
私は
[bubble speaker=”ウェブシュフ” imgurl=”/img/me.png” type=””]スーパーでゴミ分別の仕事をするのが請負なわけないだろ?[/bubble]
と思うわけですが、これについてはまたの機会に書くこととします。
[img-link url=”https://webshufu.com/silver-personnel-center-contracted-delegation/” title=”シルバー人材センター経由で仕事をすると表向きは雇用ではなく請負や委任として扱われる”]
請負契約であっても無償で労務を提供することはありえない
シルバー人材センターとしては、母の立場は独立して個人事業をしている大工さんなどと同じであって、一般労働者とは違うわけです。
ですから雇用契約を前提にした
[bubble speaker=”ウェブシュフ” imgurl=”/img/me.png” type=””]無償労働なんて許さん!![/bubble]
は、どこかずれた話になってしまいます。
しかし無償の請負もまた搾取であることに変わりありません。
下請けと発注者の間に厳然として存在する力関係を背景にした搾取です。
母の契約が請負なら
[bubble speaker=”ウェブシュフ” imgurl=”/img/me.png” type=””]無償請負なんて許さん!![/bubble]
と言うまでです。
無償で労務を提供させるシルバー人材センターはブラック企業
母がシルバー人材センターと結んでいる契約が請負契約であろうと雇用契約であろうと、母が講習の名のもとに無償で労務を提供することを余儀なくされ、「ゴミが分別された状態」という自己の労務による成果物の無償提供を余儀なくされたことに変わりはありません。
シルバー人材センターで仕事を探すと無償労働を余儀なくされる場合があるということです。
シルバー人材センターには国庫や地方公共団体からの補助金が投入されています。
会員に無償労働や無償請負をさせるようなことがあっていいんでしょうかね。。。
シルバー人材センターの目的には「生きがいを得るための就業」が掲げられていますが、このままだと「生きがい搾取」です。
シルバー人材センターが全体としてこのような取り扱いをしているのか、それとも伊賀市シルバー人材センターに限ったことなのか分かりませんけれども、とにかく改善してもらいたいです。
将来私だってお世話になるかもしれませんので。。。
追記:うちの母は無償労働8時間については寝入りしましたよ。。。