By: Terrence Ng
スコットランドのダンディー大学の調査によると、手術で盲腸を切り取ってしまった女性は、そうではない女性に比べて妊娠の可能性が、40%以上高まることが分かりました。
10年以内に妊娠する確率は、虫垂炎を手術した女性が39%、そうでない女性が28%だそうです。
相関関係は明らか
調査は、虫垂を切除した約76000人の女性と、虫垂を切除していない約15万人の女性に対して行われました。
虫垂炎の手術と、妊娠確率の間には統計的な相関関係があるのは明らかです。
因果関係があるわけではない
しかし、因果関係が証明されたわけではありません。
ですので、たとえば、不妊治療のために虫垂を切除するというのは的外れでしょう。
盲腸手術では不妊にならない
しかし、少なくとも、虫垂を取り除く手術が原因で不妊になることはなさそうです。
これまでは、虫垂炎の手術によって卵管に傷がつき、卵子が子宮に移動するのを妨害するといわれていました。
これが真実なら、虫垂を切除した女性は、そうでない女性より妊娠しにくくなるはずです。
ところが、ダンディー大学の調査では、全く逆の結果が出ました。
「盲腸を切ると赤ちゃんが出来にくくなる」というのは、嘘だとはっきりしたのです。
女性が虫垂炎になったとき、将来不妊になることを恐れて、手術をするかどうか迷う必要はないようです。
参考:mail.online