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国税庁のサイトで青色申告決算書と確定申告書を作成

今回は青色申告決算書と確定申告書を作ります。

損益計算書の作成

決算書の作成画面に行くまでの操作

青色申告決算書は、国税庁の下記サイトで作れます。

「申告書・決算書・収支内訳書等作成開始ボタン」をクリック
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「書面提出」をクリック(e-taxは説明しません。私がやったことないですので)
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「パソコンの環境における、下記のチェック項目については、すべて確認済みです」にチェックを入れる
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下スクロールして「事前準備終了・次へ」ボタンを押す。
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「青色申告決算書・収支内訳書コーナーへ」をクリック。
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「作成開始」をクリック。
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「決算書・収支内訳書を印刷して税務署に提出する。」「青色申告決算書を作成する。」にチェックを入れて、「入力終了(次へ)」をクリック。
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青色申告決算書(一般用)「営業等所得がある方はこちら」を選んで「新規入力」をクリック。2016-02-29_0920

損益計算書の作成作業開始

やっと決算書の作成画面にたどり着きました。まずは損益計算書の作成です。
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売上入力

まずは売上の入力です。「売上(収入)金額(雑収入を含む)」をクリックしましょう。
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すると月別の売上の入力を求められます。
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ブロガーやアフィリエイターの場合、仕入れはありませんので、仕入れ金額は記入の必要がありません。

家事消費も雑収入も普通はゼロですからこれも記入の必要がありません。迷ったらゼロでいいです。

入力するのは1月から12月までの売上金額のみです。これは総勘定元帳の売上元帳を見て入力します。

以下の方法を使えば月別の売上はすぐにわかるはずです。

入力を始めると、入力した数値の合計が合計行に表示されます。

1月から12月までの売上入力が済んだ後、売上元帳で決算振替した金額と合計行の合計金額が一致していれば売上入力終了です。「入力終了(次へ)」をクリックして次に進みましょう。

※一致しなかった場合入力ミスがあります。一致するまでミスをつぶしてください。

地代家賃の入力

売上の入力が終わったら次は経費の入力です。まず地代家賃を入力しましょう。「地代家賃」をクリックしましょう。

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すると詳しい情報入力が求められます。
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赤枠内は賃貸契約書を、青枠内は総勘定元帳の地代家賃元帳を見て入力します。

例えば地代家賃元帳がこのような状態だったとすると、
2016-02-29_1135

このように入力します。
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入力が終わったら、「入力終了(次へ)」をクリックして次に進みます。

貸倒引当金の繰戻・繰入

次に貸倒引当金の繰戻・繰入を入力します。2か所ある「貸倒引当金」のうちどちらかをクリックしてください。
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どちらをクリックしても以下の画面になります。

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1には損益元帳の貸倒引当金繰戻の金額が入ります。
2には閉鎖残高元帳の売掛金の金額が入ります。
3には損益元帳の貸倒引当金繰入の金額が入ります。

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入力が終わったら、「入力終了(次へ)」をクリックして次に進みます。

その他経費項目の入力

次に貸倒引当金繰入と地代家賃以外の経費を入力します。

私は以下の6つを経費として計上しています。

  • 水道光熱費
  • 消耗品費
  • 通信費
  • 支払手数料
  • 新聞図書費
  • 交際費

このうち以下の3つについては入力欄が用意されています。そこに損益元帳の金額を書きます。

  • 水道光熱費
  • 消耗品費
  • 通信費

また、

  • 交際費

の金額は接待交際費のところに書き入れます。
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しかし次の二つは入力欄が用意されていないので、青枠内に科目名を手書き入力したうえで金額を書き入れました。

  • 支払手数料
  • 新聞図書費

経費の入力が終わったら「入力終了(次へ)」をクリックして次に進みます。

一休みしたいときのために、作業の中断・再開方法をつかんでおこう

これで損益計算書は完成です。
2016-02-29_1311

ここで一休みしましょう。

中断するならデータ保存しましょう

作業を中断するなら編集データを保存しておくべきです。

画面一番下まで下スクロールして、「入力データの一時保存」をクリックすると、ここまでの作業データを保存しておくことができるので、作業を一時中断したいときに便利です。
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中断しないなら「入力終了(次へ)」をクリックして次に進みますが、ここはいったん作業を中止して休憩しましょう。

次回は作業を再開し、貸借対照表を作ります。

作業再開の手順

まず【確定申告書等作成コーナー】に行って、(作成再開)ボタンを押します。
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「ファイルを選択」ボタンを押して、作業中断前に保存したファイルを選択して、「保存データ読み込み」ボタンを押します。
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「青色申告決算書・収支内訳書作成再開」ボタンを押します。
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すると、作業中断前の状態に戻ります。
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画面一番下まで下スクロールして、「入力終了(次へ)」をクリックして次に進みます。
2016-02-29_0932
次の画面からは貸借対照表作成画面となります。

貸借対照表作成

青色申告特別控除額⇒65万円、決算書等作成コーナーで貸借対照表を作成しますか⇒作成する、と設定したのち、「入力終了(次へ)」をクリックします。
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すると貸借対照表の入力画面になります。
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期首と期末における、資産・負債・純資産の各勘定科目の残高金額を書き入れていきます。

期首の金額記入は開始残高元帳に基づいて行う

期首列の金額については、開始残高勘定の相手科目と金額を漏れなく記入すればいいです。

例えば、開始残高元帳が以下の通りだとすれば、

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貸借対照表上の期首列については「その他預金」が1,900,000、「売掛金」が600,000、「貸倒引当金」が33,000、「元入金」が2,467,000となります。

期末の金額記入は閉鎖残高元帳と元入金元帳を見て記入

期末列の金額については、閉鎖残高元帳と元入金元帳を見て記入します。

例えば閉鎖残高元帳と元入金元帳が下記の通りだったとすると、
2016-03-01_0953

貸借対照表上の期末列には以下のように記入します。
2016-07-09-265

元入金、事業主貸、事業主借以外は閉鎖残高元帳を見る

その他預金①、売掛金②、貸倒引当金③は、閉鎖残高元帳の金額そのものを書けばいいです。

しかし、④元入金については、閉鎖残高元帳の金額を書き込んではいけません。

元入金、事業主貸、事業主借は元入金元帳を見る

青色申告決算書の貸借対照表では、期末の④元入金の金額であっても、期首の金額を記入しないといけません。

というわけで、

貸借対照表上の期末列の元入金の金額
=元入金元帳の開始残高の金額
=開始残高勘定の元入金の金額
=貸借対照表の期首元入金の金額

ということになります。

⑤事業主貸、⑥事業主借の金額も、元入金元帳で確認して記入します。

また、青色申告特別控除前の所得金額は、損益計算書の青色申告特別控除前の所得金額と同じ金額が、最初から表示されています。

これは元入金元帳の損益の金額とも一致しますよね。

住所氏名などを入力して保存

貸借対照表ができたら「入力終了(次へ)」で次に進みます。
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住所氏名の入力です。上から順番に入力していってください。
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下の方には、入力しなくてもいい欄がありあます。整理番号は申告書が送付されていない限り書かなくていいです。屋号や加入団体もなければ書く必要がありません。
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青色申告の場合、業種は開業届と同じ内容を書けばいいと思います。

出来上がったら「申告書等作成終了(次へ)」で次に進みます。

すると、確認事項の画面になります。普通に青色申告をする場合、赤枠内が確認すべき場所ですが、ブロガーやアフィリエイターにとって特に見るべきところはありません。
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「確認終了(次へ)」をクリックして進みましょう。
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これで青色申告決算書に関する処理は終わりです。

最後に所得税の確定申告書を作れば確定申告の書類作成作業は終了

ここまでくればもう一息。

最後に確定申告書を作ります。

案内に従って作っていくだけです。特に説明するべきところはありません。

しかし控除について知らないと損をします。

クエスチョンマークをクリックするといろいろ教えてくれるので、積極的に活用しましょう。

確定申告書の作成が終了したら、書類作成作業は終わりです。

「入力データの保存」ボタンを押して、作業を中断して一休みしましょう。



「国税庁のサイトで青色申告決算書と確定申告書を作成」への6件の返信

いつもお世話になっております。POPです。^^

今年『2021(2020年度分)』はe-Taxで申告しないと青色申告特別控除(55万円?)が受けられないそうですね。。。
この記事ではe-Taxでは申告しないと記載されていますが、中川様はどうされるのでしょうか?
自分もこれまでは印刷して税務署に提出、という方法をとっていたのですが、今年はマイナカードは使わないID・パスワード方式のe-Taxで行こうかな?と考えています。
ただ印刷→税務署に提出という方法では青色申告特別控除を認めない、というやり方もかなり強引なやり方のように思いますね。。。

popさん、いつもお世話になります。
私は、マイナンバーカード自体はずいぶん前からすでに取得しており、昨年の確定申告から電子申告しています。
控除が10万円違うなら、電子申告の一択ですからね。

>中川様

POPです。
>昨年の確定申告から電子申告・・・
あ~そうだったんですね。まあ確かに控除が10万円違うのは大きいですよね。^^;)
ご回答ありがとうございました。

いつもお世話になっております。POPです。
先日、e-taxで申告したのですが、PDFの控えって確定申告書しかないのでしょうか?
確定申告書は「申告書等送信票」に受付番号が付与されているので、これが控えなんだな~というのがわかるのですが、青色申告決算書の方は受付番号付きのPDFは入手できないですよね?
自分は印刷して提出していた時は税務署で文書収受印を押してもらっていたので、少なくとも提出した、という安心感はありました。ですから青色申告決算書も受付番号が印字されているPDFが欲しいな・・・と思った次第です。ちなみに中川様はどうされていますでしょうか?

私は、青色申告決算書のほうは気にしませんね。
日常では、決算書は問題になりませんし。
決算書PDFの内容と、仕訳帳・総勘定元帳の内容とが、整合性が取れているなら、それで十分ではないでしょうか。

>中川様

POPです。なるほど、そうなんですね。
ご回答ありがとうございました。

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