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ペット保険の一番の闇は、加入する必要性が見い出せないこと


「ペット保険の闇」というブログ記事が話題ですね。

飼い猫が肝障害になって長期治療が必要となった後、自動更新特約付きのペット保険の継続に当たって保険会社から「肝・胆道系疾患について補償対象外とする特約を付けない限り更新できない」と通告をされて、飼い主さんが大変お怒りという内容です。

腹立たしい気持ちはわかりますが、ペット保険とはそういう保険です。加入者にとってメリットがあまり感じられない保険です。

加入している皆さんは、今一度ペット保険が本当に必要なのかどうかを考えた方がいいです。

ペット保険は保険会社の胸先三寸で継続を拒否される仕組み

アクサダイレクトのペット保険の重要事項説明書にはこう書かれています。

保険契約の継続に際して、継続前の契約におけるケガ・病気の治療状況などによる審査を行います。審査の結果、継続契約より特定の傷病を補償対象外とする条件付でのご契約になる場合や保険契約のご継続をお断りする場合がございますので、あらかじめご了承ください。(アクサダイレクトのペット保険 重要事項説明書

2017年6月時点

自動更新とならない場合について明確な基準が書かれていないので、アクサのペット保険は、保険会社の胸先三寸でいつでも更新が拒否される可能性があるということです。

調べたところ、他のペット保険でも同様の条項が入っているケースがあります。実際にこの条項が使われることがあるかどうかは別ですけどね。

自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、 補償内容などが変更となる場合があります。(アニコム損害保険株式会社 ペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」重要事項説明書

2017年6月時点

まるで伝家の宝刀とかオールマイティー牌とかの類ですね。

このような、事業者にはとても好都合で消費者には著しく不利な条項は、消費者契約法の趣旨からどうなのかという思いがありますが、それはひとまず置いておきます。

もしこのような条項があれば、今は良心的に運営されているペット保険でも、いつか君子豹変して「契約した通りの取り扱いですが何か?」というような対応をする可能性があるということです。

長期治療が必要な慢性疾患こそ補償してほしいのに継続拒否

保険会社が胸先三寸で継続を拒否しても、契約違反とはならないような構造になっている以上、

飼い猫が肝障害になった後、自動更新特約付きのペット保険の継続に当たって保険会社から「肝・胆道系疾患について補償対象外とする特約を付けない限り更新できない」と通告をされ

というのは、確かに、契約違反でも何でもないと言えますね。

ですから、「ペット保険の闇① ( 猫 ) – がんばる!マイ太郎日記」に対して、「重要事項説明書と約款を読まないブログ主が悪い」という意見も出ています。

ただ「アクサダイレクトのウェブサイトを見ると、長期療養も補償するようなイメージを持ってしまう人はいるだろうな…」というのは感じました。

アクサダイレクトはいぬのきもち保険 ねこのきもち保険 トップページでペット保険について以下のような説明をしています。

一緒に生活しているペットも人間と同じように、病気にかかったりケガをします。
病気やケガの種類によっては、思わぬ高額治療や長期治療が必要になることも…。
あなたの大切なペットの万が一の病気やケガに備える。それがペット保険です。(ペット保険のアクサダイレクト いぬのきもち保険 ねこのきもち保険

2017年6月時点

重要事項説明書や約款を見た後にこれを見ると「胸先三寸でペット保険を継続拒否することはできるけど長期治療は補償しますよ」と言われているように感じませんか。

長期治療が必要になった途端に、その原因となる病気を補償対象から外すと言われたら、「じゃあ、ペット保険のトップページに長期治療なんて言葉を使うなよ…」と私なら思ってしまいます。

それでも、長期治療の一部は補償しているのだから、アクサダイレクトに向かって「嘘つき」とか「詐欺」とか「契約違反」なんて、おいそれとは言えないわけですけどね。

そもそも大損してまでペット保険に入る必要ってあるんですか?

ペット保険はいざというときに助けてくれません。そのくせ、 保険ですから加入者全体としては大損するようにできています。

払った保険料のうち保険金として返ってくる割合は想像以上に低いです。

2016-0723-insurance-fee-09
(上の図の「保険会社従業員給料」は「保険会社従業員給料原資」から「原資」が落丁したものです。「原資」を補って図をご覧ください。

そして、加入者が損をした部分が、保険会社従業員の給料原資となります。

ですから保険は軽々しく使うようなものではありません。

人生が破たんしかねないリスクに備えるなら保険は利用価値がある

保険は軽々しく使うものではありませんが、使ったほうがいい場面もあります。

それは、人生が破綻しかねないほどの巨額損失が発生するリスクがある場合です。

例えば、自動車を運転すると、人を轢き殺して億単位の巨額の賠償債務を背負う可能性があります。

億単位の賠償債務は、少しずつ清算していくにしても、1年あたり数百万円の弁済をせざるを得ません。これは多くの人にとって生活の破綻につながる事態です。

破綻を避けるために自動車保険に入っておくのは、悪くない考え方です。

ペットにかかる治療費は人生を破綻させる程ではない

しかしペット保険はどうでしょうか。

ペットにかかる治療費は、本格的な入院手術でも1回あたり数十万円程度ですよね。

療養が数年に渡ったとしても、かかった治療費の合計が数百万程度、せいぜい車一台分ですよね。

それって人生が破綻するほどの打撃でしょうか。

多少足りない部分があったとしても、金策すればなんとかなる金額ではありませんか。親や兄弟から援助を受けられる金額ではありませんか。

取りあえず急場をしのげば、人生における総支出が数百万円程度増加するだけのことです。大したことはありませんよね。

数百万円程度の損害のせいで人生が破綻するほど余裕がないと言うなら、それはペット保険に入っている場合ではありません。それ以前に、ペットを飼っている場合でもありません。

ライフプランを立てて、長期的・総合的・合理的に家計管理を考える方なら、私に言われずともこれくらいのことはすぐにわかりますよね。

ペットが誰かに障害を負わせたときの賠償対策は個人賠償責任保険で十分

ペットが病気になったときの治療費は大したことはないのですが、ペットが誰かを傷つけたり高価なものを壊したりして、巨額の損害賠償が発生する可能性はゼロではありません。

ペットが原因の損害賠償責任に備えて保険に入るという考え方は合理的です。

しかしペット保険を選択するのは合理的ではありません。

損害賠償責任に備えて保険に入るなら、火災保険や自動車保険に特約の形でつけられる個人賠償責任特約で十分です。保険金上限1億円のものなら、保険料はせいぜい年間数千円程度のことが多いと思います。

ちなみに、うちの場合は、賃貸用火災保険に保険金上限1億円の個人賠償責任保険がくっついて、併せて年間保険料は4,000円です。リーズナブルですよね。

ペット保険の保険料は年間数万円程度にはなるので、ペット保険をわざわざ選ぶ理由はありません。

私ならペット保険には絶対入りませんね

というわけで、ペット保険なんて必要ないというのが私の立場です。

ペット保険に限りませんが、リスクへの対応で保険を使うのは最後の手段です。

貯蓄が十分にあったら、保険を使う必要はないですよね。

貯蓄が不足していても、ほかの手段でリスクに備えることができるなら、保険は使わずに済みますよね。

保険に加入するのは大損なので、ほかに手段がない場合に限りたいところです。

保険の宣伝では「保険に入っていないと大変」「保険に入ってて助かった」というような論調が表に出ますが、私はむしろ「安易に保険に入ると大変」とか「保険に入らなくてよかった」という状況の方が多いと思っています。

保険加入はくれぐれも慎重に。



「ペット保険の一番の闇は、加入する必要性が見い出せないこと」への4件の返信

16歳の愛犬を天国に送り出しました。ペット保険には加入していませんでしたが、その代わりにこの子のために医療費として毎月保険金額相当の貯蓄を別立てでしていました。
毎年1~2回の健康診断と予防接種(これは保険対象外になりますので、ペット保険に入っていようがいまいが、必ずかかる費用ですね)をきっちりと受けて、ケガや
病気のリスクを未然に防いでいました。
個体差ももちろんありますが、結果的には最後の1年間のみ薬代(心臓と血管拡張の薬)6600円/月と、3日間の入院費用8万円程度しかかかりませんでした。
この子のための医療費用の貯蓄はかなりの残ってしまいましたが、次の子を迎えた時にまた積立てていこうと思いました。ペット保険料を毎月あるいは毎年払えるのであれば、
その分貯金をしていった方が良いように思いました。
私もペット保険は必要ないと実感していましたので、この記事を読んで私の考えは間違っていなかった、と心強く思いました。

コメントありがとうございます。

私も、島村様と同じ考えです。

ペット保険だと、使い道が医療(しかもその一部)に限られてしまいます。
でも、貯金なら、医療目的に限定せずに、愛犬のために使えますものね。

愛犬のためのお金は、ペット保険ではなく貯金で用意したほうがいいと思います。

私は愛犬が僧帽弁閉鎖不全症と気管虚脱という病気でジャスミン総合動物病院で1年で(10か月の期間をあけて)2度の手術を受け300万円ほどかかりました。
元々、ワンちゃんを迎える前から200万は何があってもいいようによけていましたし、残りの100万は貯金からだせばよかったのでたったこれだけの金額で愛犬が元気になるなら安いもんだと思って支払いました。

最近アイペット保険にうちの子ライトという商品が追加されており、(年2回まで)各最大50万円まで保障されるらしく少し羨ましく思っております(;^ω^)
実際にどういった場合に適応されるのかなどは詳しく調べておりませんが…

あまりこういうことは言いたくありませんが、やはり動物を家族に迎える前に最悪の場合を想定して数百万をよけておける方か、余程の預貯金がある方以外は動物を迎えるのはやめたほうがいい気がします。

小型犬に関しては7歳前後で病気になる子が多いですし、大体が呼吸不全などで苦しんで死んでいってしまうのを目にすることになるのでね…
助けられるのは基本的に金のみだと、愛犬の心臓病と呼吸器疾患で痛感しました。
金銭面に余裕があるとこちらとしても気持ちに余裕が生まれるので「お金がないばかりに助けられない、不甲斐ない、私が浅はかなせいで死なせててしまうかも」といった感情の高ぶりを抑えられるのでストレスも減ります。
まぁ結局、金銭面ではなく愛犬が手術日までもつのか?手術でなくなったりしないか?予後は大丈夫だろうか?という心配ごとは金があろうがなかろうがなくならないのですけど。

ペット保険に関しては動物を迎えるまえにどういった病気をしてどれだけの費用がかかるのかを小型犬や短頭種であるトイプードル・チワワ・ポメラニアン・パグなどは入念に下調べしたうえで加入する価値はあるのではないかな?と思います。

調べて分かったこと。
ペット保険会社15社いろいろ調べてみたところ、都合のいいことばかり宣伝して勧誘しています。都合の悪いことは逐一その保険会社に聞かないと分からないだけでなく、ごまかした説明をするので、2度以上は問い合わせる必要がありました。
結局、ゼロサムなのです。
会員さんが支払った保険金をプールして、胴元(保険会社)が儲けを確実に確定し、その残りの資金が誰かのペットに支払われ、ほとんどのペットにはあまり支払われない。
という構造です。
もし、全資金以上支払いが発生したら、その保険会社は破綻します。
当然、支払われないユーザーの方が多いはずです。
ゼロさむですから。
株や、FXの世界と同じです。(5%の人が儲けていて、5%の人がトントン、残り90%の人は損している世界。知らずに価値自慢だけ見て、ブロガーや、アフィリエイターの誘いに乗せられて、参入し、ほぼ皆さん財産を溶かしていく仕組み。)
ひとりの保険多額受給者が出れば、その分、他の掛け金者に対しては保証が手薄になるのが当然で、その理由として、保険会社が残存資金の多い少ないによって、裁量で支払いを決定しているのです。
あるいは、手厚く保証する代わり、それ以上の保険金が目に見えないところ(宣伝には歌わない闇の部分)で、保険金を支払わせれる仕組み、あるいは補償金を支払わない仕組み、あるいはさんざん掛け金を払わせておきながら、いざという年齢になると、保険を受けさせてもらえない仕組みなのです。
お客を勧誘する、ネタに、保険適用事例を書いて、いかにも数十万そのペットに支払われて、役にとうたという記事があります。が、その分他のペットには支払われなかったペットの事例は書いてません。
(当然です。不利なことは書きません。)

問い詰めると、言葉つまりぎみに、以下の説明をしてくれます。
説明しなければ、違法になりますからね。
聞かなければ、、さらっと上手にお客勧誘につくったサイトをみて、
若い現在の年齢での支払金と保証の旨味に、まんまと引っかかるだけですね。
(1)保険が適用された、同じ病気が再発した場合、次年度は適用除外になる保険会社(価格コムナンバー1を自慢してました。他にも多数。)
(保険会社は適用除外の、可能性と表現していました。・・・高額な保険料を取りながら、可能性というあいまいな表現で逃げるのでしょうか?)
(2)ある保険会社は、「うちは、同病でも適用除外になりません。翌年も、終身迄保証します。」と言ううたい文句でありながら、問い詰めると、そのペットの生涯にわたり、通算20回までしか保険適用にならず、同病名でも保険適用除外ではないと言いながら、実質21回目の通院から保険の適用が受けられない保険会社でありました。
完治した病気でも、翌年発症しなくても、3年目、あるいは4年目突如、どう病気が発症したら、20回の通院可能日数の内、残り数日しか保険に掛かれないとのことでした。
(オリコンナンバー1を自慢してました。)
(3)年齢上昇に伴って、特に8歳超えたあたりから、保険料が、
1匹あたり7~8万を超え、やがて10~15万以上になる会社(90%の保証)(手厚い保険ナンバー1人気を自慢してました。)
そんなの、給料の生活費のほぼ保険で消えてしまいます。
実質、保険に入ってもらいたくない(補償金を支払いたくない)ための値段のつり上げです。
(4)低掛け金で保証が手厚いナンバー1をうたっている会社に多いのが、
免責金額。通院で7000円以下免責だと、動物病院の1日の診察費が約5000~7000円くらいですから、結局、自費で全額支払うことになります。3000円以下免責で診察費の約半額でしょうから、70%保証なら7000円ほどの診療費の内1000円くらいしか支払ってもらえないことになりますね。
どの保険会社も自慢ばかりですね。
いい儲けをしています。
しかも、ペットが10年以上生きるとして、その保険会社、「損害保険会社」ではなく、特に新興の「少額短期保険会社」なら、その会社自体が、今のご時世、10年後以内に倒産しているリスクもありますから、ますます保険難民が増え続けますね。
人間の生命保険なら、保険会社が資産運用が上手であれば、ファンドを形成し、貯蓄型の生保もありますが、ペット保険はすべて掛け捨てで、保険会社が吞んでいます。
証券会社、FXブローカーを経営している保険会社も2社ありました。
彼らは資金稼ぎのプロです。
ユーザーは、飲まれるだけです。
本当の事実を書いたので、コメント消されるかもしてませんが。

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