洗濯機の中には常に水が入っています。この水が引越しの運搬作業中に外にもれ出ると大変なので、引越しの前には必ず水抜きをしなければなりません。
引っ越し業者に作業を依頼するなら、洗濯機の取り付け・取り外しは、引越し業者がやってくれますが、自力の引越しなら自分でやるしかありません。
取り付け・取り外し・運搬、いずれも自力でやるのは結構難題です。洗濯機を運ぶなら、自力での引越しはやめておくのが無難でしょう。
ドラム式・乾燥機つき洗濯機の注意…
最近は、戸建てであろうと集合住宅であろうと、住宅にはたいてい洗濯機用防水パン(洗濯機置き場)が用意されています。
二層式の洗濯機やよくある全自動洗濯機の場合はほぼ間違いなく置けますが、ドラム式や乾燥機付きのような大きな洗濯機はサイズが合わないために置けない場合があります。
洗濯機を運ぶ準備をする前に、新居の洗濯機置き場に今使っている洗濯機が収まるどうかを調べておきましょう。
収まらないようなら、廃棄するのが合理的だと思います。
また、ドラム式洗濯機では、固定ボルトがないと輸送中に故障が大変起きやすくなります。
ドラム式洗濯機を輸送する場合は、ドラム(槽)を固定するための「輸送用の固定ねじ(輸送ボルト)」が必要です。(引っ越し前の準備(ドラム式洗濯機)|洗濯機:シャープ)
手元になければ準備しておかないといけません。
水抜き
水抜きについては、アート引越センターの動画がわかりやすいです。
動画に沿って手順を説明していきますが‥
水抜きを行う以前の問題として、洗濯機の中に衣類を残しておかないようにしてください。
水抜き自体はどの洗濯機でも大体同じ手順で行うことができます。
給水ホースの水抜き
給水ホースは水道の蛇口と洗濯機をつないでるホースです。
この部分には常に水が滞留しているので、引越しの際には水抜きが必要です。
水抜きをするにはまず蛇口を閉めます。
次に蛇口を閉めたまま洗濯機スイッチをオンにします。
そして1分程度経ったら一度電源をオフにします。
これで給水ホースの水が洗濯機の水槽に全て移動します。
洗濯機内部と排水ホースの水抜き
次に、再度電源をオンにして脱水コースのみ選択します。
この状態でスタートさせると、洗濯機内部と排水ホースから水が出どんどん排出され、中にはわずかな水滴しか残らない状態になります。
給排水ホース取り外し
水抜きが終わったら給排水ホースを取り外します。
念のため取扱説明書を見て慎重にとりはすしてください。
給水ホースの取り扱いは丁寧に
特に、給水ホースの蛇口への接続部は丁寧に取り扱ってください。
変形すると新居で水漏れ事故を起こしかねません。
もし新居の階下に営業中の店舗や事務所があった場合、請求される損害賠償額は膨大な額になる可能性があります。
責任転嫁ではないですが、新居での水周り関係の作業は、自分でやらずに業者に丸投げした方がいいかもしれません。
これなら、業者がやったという証拠さえ残しておけば、事故が起きたときに弁償してもらえます。
排水ホースを取り外した時はエルボを大切に
給水ホースほどではありませんが、排水ホースも取り扱い中です。
ホースの先についている、ひじのように直角に曲がっている部品「エルボ」はなくさないようにしてください。
ホースの掃除
自分で引越しをする方はこの機会にホースを掃除しましょう。
ホースが汚れると異臭の原因になるのですが、ホースを外さないと掃除ができないので、日常の掃除では洗濯機のホースはキレイにすることができません。
ホースを外した引越しの時が掃除のチャンスです。
アース線の取り外し方
洗濯機のアース線をきちんとつないである人はこれも取り外しておかないといけません。ただ、やり方は簡単です。
アース端子のカバーを開けて、アースネジを左に回していく。ネジが緩んだらアース線を下に引っ張れば簡単に外れる
アースの取り外し方については、下記サイトの説明が画像付きでわかり易いです。
[img-link url=”http://suidoukonsheruju.com/how-to-install-the-ground-wire” title=”意外と知らない?!アース線の取り付け方法”]
荷造り・梱包
洗濯機は段ボール箱には入りませんから箱詰め作業は不要です。
振動に弱いものでもありませんので特に注意深く梱包する必要はありません。
ホースなどの部品は、散逸・紛失を防ぐため、洗濯機の水槽に入れておきましょう。
洗濯機は引越しを機に廃棄処分して買い替えるのもあり
洗濯機は引越しの荷物ではかなり大きな部類です。
洗濯機を運ばなければ引越し料金は数千円単位で下がります。
古い洗濯機は、引越し前に処分して、新居で新品を買うのも合理的です。
処分するなら家電リサイクル法にのっとって適切にしましょう。
下手な業者に引き取りを依頼すると不法投棄で罪に問われるかもしれません。
安易に業者に依頼せずに自分で適切に処分手続きをしましょう。