HCDコンサルティング(旧・中川勉社会保険労務士事務所FPウェブシュフ)のブログ

自力は本当に得か?自分で引越した場合と引越し業者に依頼した場合の費用を比較


お金が無いから費用の節約のために自分で引越しをするという方がいますが、果たしてそれは本当に節約になっているのでしょうか。特に大きい荷物を運ぶ場合などは、業者に頼んだほうが安上がりになることが多いのです。

業者も使わず誰にも手伝ってもらわない場合の費用

独力で引っ越すのにも色々ありますが、誰にも手伝ってもらわず自分だけで全ての作業を完結するのが、本当の自力引越しです。

自分で軽トラに荷物を積んで引越すわけです。

[img-link url=”https://webshufu.com/small-truck-for-moving/” title=”自分で引越しするなら軽トラの容量と荷物の積み方は押さえたい”]

費用としては、軽トラックなどのレンタカー代が5,000円程度、ダンボール代が3,000円程度、その他ガソリン代などを見込んでおけば十分です。

引越し業者は使わないが家族や友人に手伝ってもらう場合の費用

自分で引っ越すといっても、完全に自分ひとりではなく、友達や家族に手伝ってもらう方法もあります。

その場合の費用は、「業者も使わず誰にも手伝ってもらわない場合」に加えて、謝礼が加わります。

家族なら謝礼無しでもいいかも知れませんが友達ならそうも行きません。

引越しは重労働ですから5,000円程度支払うのが無難だと思います。

一人暮らしの引越しで友達一人に手伝ってもらった場合、全部一人で演る場合に比べて、5000円ほどコストアップになります。

業者を使う場合の費用

単身パックで引越す場合の料金は…

洗濯機、ベッド、学習机、テレビ、イス×1、ダンボール10個で、30,000円~40,000円程度です。

もっとも、引っ越しが集中する2月から3月にかけては、料金はこれより高くなります。

自力の引越しは一見安く上がるが注意が必要

表面的なコストを見ると、自分で引越す方が業者を使うより明らかに安上がりです。一人暮らしの引越しの場合、その差は2万円程度でしょうか。

しかし、作業の全てを素人である自分たちで行うことになるので、リスクもその分高くなります。

たいていの場合、リスクを考えると、引越し業者を使ったほうがかえって安上がりです。

車が無いと無理

費用やリスクを考える以前の問題として、車と運転者が確保できないと、自力の引越しは絶望的です。

車と運転者が確保できない場合は、業者にお願いするしかありません。

養生が不完全なので、搬入搬出時に床や壁を傷付ける可能性が大

引越しで「養生」と言う場合、物を運ぶときに壁や床を傷付けないための処置を指します。

引越し業者は、養生シート・ボード・布・テープなどの養生用資材を万全に準備しています。

しかし、自分で行う素人引越しでは、業者なみに養生グッズをそろえるのはムリです。それをやると業者にお願いするより費用がかさみます。amazonを覗くとよく分かります。

テープくらいなら何とかなりますが、そのほかの養生グッズを準備するのは厳しいです。

その結果、自分で引越す場合は、床・壁を破損してしまう可能性が上がります。

引越し業者に任せておけばこのような心配は必要ありません。

壊れやすいものも自分で梱包するので、荷物破損のリスク大

引越しで壊れやすい荷物を挙げると、以下のようなところです。

詳細はこちらをご覧下さい。

[img-link url=”https://webshufu.com/luggage-hard-to-carr/” title=”「運搬困難な大型家具・家電のみ」など大物だけの引越し料金相場”][img-link url=”https://webshufu.com/only-laundry-and-refrigerator/” title=”「洗濯機のみ」「冷蔵庫だけ」の引越し料金はどれだけかかるのか”]

業者に引越し作業をお願いした場合、こういった壊れやすい荷物は業者が梱包してくれるのですが、自分で引越す場合はそうは行きません。

プロの梱包と素人の梱包で差が出ないわけも無く、自分で引っ越す場合は物が壊れる確率が上がります。

業者に任せておけばこのような心配は必要ありません。

道具不足で荷物・床・壁の損傷リスクアップ

業者は、様々なサイズの台車、その他の荷運び道具を揃えています。

一方、自分たちで引越す場合は、そこまで道具を万全に準備することは出来ません。

たまにしか無い引越しのために台車など買っていられませんが、引越しで雨に降られたときなどには、道具の無い不便さを痛烈に感じます。

[img-link url=”https://webshufu.com/how-to-move-on-a-rainy-day/” title=”引越しは雨でも中止に出来ない-雨天への準備・対策が必要-ウェブシュフ”]

結局、自分で引越す場合は、自分という素人が道具でハンディを負いつつ、いろいろな荷物を運ぶことになります。

その分荷物が損傷しやすくなりますので、準備には細心の注意が必要です。

でも、業者に任せておけばこのような心配は必要ありません。

水漏れ事故の危険には特に注意

ここまで素人による搬出・運搬・搬入のリスクを書いてきましたが、極めつけは水漏れリスクです。

特に洗濯機の不具合で水漏れが発生したときの損害賠償の金額がヤバイです。

洗濯機の取り外しや設置時に、給排水ホースが変形するなどの不具合が発生して、水漏れ事故が起きてしまう場合があります。

この場合、床のかなりの部分を張り替えることになり、賠償金額は非常に高額になる傾向があります。

賃貸マンションやアパートで階下に店舗が入っていたりすると、営業被害まで負担しなければいけないので大変です。

引越し業者の場合は、水漏れ事故を引き起こしてしまうこと自体がめったに無い上、業者が保険にも入っているので安心です。

しかし、自分で引越し作業をする場合は、全ての負担が自分にのしかかります。

また、洗濯機ほどのダメージは発生しませんが、エアコンや冷蔵庫が引越しで水漏れすることもあります。

でも、業者に任せておけばこのような心配は必要ありません。

業者を使うのは保険の意味合いがある

以上のように、自分で引越す場合は、車代やダンボール代などの直接的な費用以外に、リスクに伴う潜在的なコストを色々考えないといけません。

一方、業者を使った場合は、引越し代金さえ支払えば、その他のコストについて考える必要がありません。

業者を使うということは「自力で引越す場合の費用に少しだけ上乗せしてリスクをヘッジする。」という保険としての意味合いもあるのです。

それでも自分で引越す場合のコツ~大物は引越し前になるべく処分

自分で引越す場合のリスクは、主に荷物の運搬で発生します。

特に、大きくて故障しやすい荷物は、全てのリスクを上昇させます。

自力引越すなら、大きな荷物をなるべく運ばないようにすることが大事です。

本来、引越しは、業者を利用するのが無難です。

しかし、どうしても自分で引越すというなら、以下のページを参考に、せめて大きい荷物は上手に処理しましょう。

[img-link url=”https://webshufu.com/huge-garbage/” title=”引越の際の不用品・粗大ゴミ処理について”]

どうしても処分できない大物があって、新居まで運ばざるを得ない場合は、大型家具など大物のみを引越し業者に任せ、残りを自力で運ぶのが良いと思います。


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