FP1級の合格点・合格率・難易度・受験資格~資格取得ルートは4つ。実務経験・面接とも不要なルートも有り

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FP1級試験に合格するには、実務経験や面接試験が必須だと思いこんでいる方はいませんか。

それは間違った思い込みです。

FP1級の取得ルートは4つあり、その中には、実務経験も面接も不要なルートが有るのです。

ルートごとに合格率や難易度は大きく違いますので、どのルートを通るかを戦略的に判断しなければなりません。

FP1級取得ルートは4つ有る

FP1級を取得するためのルートをまとめたのが下の図です。

FP1級取得ルートまとめ

精一杯頑張りましたが、これだとちょっと複雑ですね 。

ですがこう考えると少し簡単です。

結局、FP1級取得までのルートは、次の①から④までの4通りです。

これをさらに形を変えて書くと、次の4通りということになります。

「きんざい学科」+「きんざい実技」は、実務経験も面接も必要な王道ルート

「きんざい学科」 +「 きんざい実技」のルートは王道です。

頑張り次第で最も短い期間でFP1級を取得することが出来るルートです。しかし最も難易度は高いです。

きんざい学科試験の受験資格として実務経験が必要

ここできんざい学科試験の受験資格を見てみましょう。

  • 2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
  • FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者
  • 厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者

きんざいのFP1級学科試験を受けるには実務経験が必要です。

ただし、実務経験の範囲は一般に考えられているより広いです。

「自分には実務経験がない」などと決めつけずに、きんざいに問い合わせるといいですよ。

また、きんざいの実技試験は面接です。。。

設例課題に基づく面接により、ファイナンシャル・プランナーに求められる技能を審査します。ファイナンシャル・プランニング 技能検定1級実技試験(資産相談業務)の実施要領 | 一般社団法人 金融財政事情研究会

このように、「きんざい学科+きんざい実技」 ルートには、実務経験も面接も必要です。

しかし、FP1級を最も短い期間で取得することができます。取得にかかるコストも比較的安いです。

「きんざい学科」 +「 きんざい実技」は、 難しいけど短期間でコストを抑えて合格が狙えるので、王道なんです。

私もこのルートで1級に合格しました。勉強方法や使用したテキスト類をまとめた記事はこちら。

きんざい学科試験の合格点は120/200

きんざい学科(きんざいが行うFP1級学科試験)は、毎年9月と1月の2回行われます2019年度からは毎年度5月・9月・1月の3回行われることになりました。

試験は基礎と応用の2部構成です。

基礎は150分で4択問題を50問解きます。100点満点です。

応用は150分で文章題5題を解きます。これも100点満点です。

基礎と応用の合計で、200点満点中120点以上得点すれば合格です。

きんざい学科試験の合格率は11%。難易度は高い

学科試験合格率は、2013年以降、次のように推移しています。

2013年以降の平均合格率は11%です。低いですね。

きんざい実技試験は口頭試問面接試験

きんざい実技(きんざいが実施するFP1級実技試験)は、面接による口頭試問試験です。

年に2回 、2月と6月に行われます。

試験当日、面接はPart1とPart2の2回に分けて行われます。

「不動産」「相続事業承継」から出題されることが多いです。

きんざい実技試験の合格点は120/200、合格率は80%強。

Part1とPart 2を合わせて200点満点です。120点以上得点すれば合格です。

2013年以降の合格率は、以下のように推移しています。

2013年以降の平均合格率は82%とかなり高いです。

しかし、きんざいの学科試験に受かった人の中からも試験に不合格になる人が出るわけですから、決して簡単とは言えません。

「きんざい学科」+「きんざい実技」の合格率は約9%、難易度が最も高いルート

2013年以降の平均合格率は、きんざい学科試験が11%、きんざい実技試験が82%でした。

「きんざい学科」+「きんざい実技」の合格率を計算すると、11%✕82%=約9%です。結構難しいですね。

しかし、順調に行けば、2級に合格してから1年未満でFP1級を取得することができます。

費用も他のコースに比べて安く済みます。チャレンジする価値はあります。

また、勤務先からFP1級取得を義務付けられる場合、「きんざい学科+きんざい実技」ルートで取得するよう指定されることがあります。

この場合は、他のルートを選択する余地がありませんから、難易度の高い「きんざい学科+きんざい実技」ルートで頑張るしかありません。

「きんざい学科」+「FP協会実技」は、実務経験必要・面接不要

次に「きんざい学科」+「FP協会実技」のルートです。

このルートを選ぶと、きんざいの学科試験を受けなければならないので、実務経験が必要です。

しかし、面接試験を受ける必要はありません。

FP協会実技試験は筆記試験、合格点は60/100

1級FP技能検定(実技試験) | 日本FP協会を見れば分かりますが、 FP協会の実技試験は筆記試験なんです。

試験は年に1回、9月に行われます。

等級試験種類出題形式問題数制限時間合格基準
1級実技筆記(記述式)2題(20問)120分60点以上(100点満点)

FP協会実技試験の合格率は80%超

FP協会実技試験は、面接形式のきんざいの FP1級実技試験と比べれば明らかに楽です。

2013年以降の合格率は以下のように推移しています。

合格率が90%を超えることもあります。「FP協会実技」の2013年以降の平均合格率は89%です。

「きんざい学科」+「FP協会実技」の合格率は約10%、難易度高めのルート

2013年以降の平均合格率は、きんざい学科試験が11%、FP協会実技試験が89%でした。

「きんざい学科」+「FP協会実技」の合格率を計算すると、11%✕89%=約10%です。

「きんざい学科」+「きんざい実技」の王道ルートに比べれば、少しだけ難易度が下がります。

しかし、「FP協会実技」は年1回の開催ですから受験機会が減り、FP 1級取得まで時間が少しかかります。

「AFP&CFP」+「FP協会実技」は、実務経験・面接とも不要

次は、「AFP+CFP+FP協会実技」のルートです。

このルートでは、きんざいの学科試験は受けませんから、実技経験は要りません。

また、きんざいの実技試験を受けませんから、面接を受ける必要もありません。

AFP認定研修は合格率100%

FP2級資格を持つ方がAFP資格を取るには、AFP認定研修 という比較的かんたんな研修を終了するだけで良いです。

実務経験がなくても研修を受けることが出来ます。

真面目に受ければ1月以内に修了可能です。やる気さえあれば修了率(合格率)は100%と言えます。

私も FP2級を取得後にAFP資格を取ったのですが、一週間ほどでAFP認定研修を修了することができました。

CFP資格審査試験は科目合格可能

AFP認定研修をクリアしたら、次はCFP資格審査試験です。6月と11月の年2回行われます。

全部で6科目の試験です。科目ごとに試験が行われ、合否判定も科目ごとに行われます。

6科目全てに合格すれば、CFP資格審査試験に合格するということになります。

CFP資格審査試験に合格すれば、実務経験がないために CFP資格認定者にはなれていない場合でも、FP1級実技試験を受けることが出来ます。

CFP資格審査試験の合格点は30/50前後

CFP資格審査試験は各科目50点満点。合格基準点は30点前後ですが、年によって異なります。

CFP資格審査試験の各科目の合格率は30%~40%

CFP資格審査試験の各科目の合格率は、2014年以降は次のように推移しています。

合格率は年によって異なりますが、6科目とも30%以上40%以下の範囲におおむね収まっています。

やる気を保って時間をかければ、CFP資格審査試験はほぼ確実に受かる

1回の試験で6科目全てに受かるのは至難の技ですが、CFP資格審査試験は科目合格制なので、コツコツと1科目ずつ合格していくこともできます。

各科目の合格率が30%以上あるわけですから、CFP資格審査試験の難易度はさほど高くありません。

私も2018年11月の試験を受けたのですが、3科目受験して3科目とも合格していました。

1回の試験で1科目以上合格して3年以内にCFP資格審査試験に合格する確率は、やる気さえ保てれば、ほぼ100%と言ってもいいでしょう。

「AFP&CFP」+「FP協会実技」の合格率は約90%、難易度が最も低いルート

AFP認定研修は真面目に取り組めば合格率100%です。

CFP資格審査試験も、3年くらい時間をかける覚悟があれば、合格率100%と言えます。

「FP協会実技」の合格率は89%でしたから、「AFP&CFP」+「FP協会実技」の合格率を計算すると、100%✕100%✕89%=89%となります。

FP1級を取るなら、最も難易度の低いルートです。

ただし最も時間がかかる

ただ、CFP試験は6科目一括合格は難しいです。複数回受験しないと合格することは出来ないのが普通です。

ですから、FP1級合格まで最も時間がかかるルートでもあります。

「AFP&CFP」+「きんざい実技」は、実務経験不要で面接必要

最後のルートは「AFP+CFP+きんざい実技」です。

実務経験は不要ですが面接は必要なルートです。こういう受け方も可能です。

どうしても面接試験を受けたいという場合以外には、受けるメリットは見いだしにくいですけどね。

「AFP&CFP」+「きんざい実技」の合格率は約80%、難易度は低め

AFP認定研修の合格率は100%、CFP資格審査試験の合格率も100%、きんざい実技の合格率は82%です。

「AFP&CFP」+「きんざい実技」の合格率を計算すると、100%✕100%✕82%=82%となります。

自分に合った方法で1級を取りましょう

今回の記事では

  • 実務経験がなくてもFP1級を取得することができる
  • 面接試験を受けなくてもFP1級を取得することができる

ということを中心に、FP1級の受験資格とFP 1級取得ルートを説明してきました。

これを1枚にまとめたのが、先程も使った以下の図です。

FP1級取得には4つのルートがありますから、自分にあった方法でFP1級を目指して下さい。