WordPressの高速化は面倒ですが、だからといって怠ると大損します。サイト表示の遅さがもたらすデメリットについてのデータをいくつか集めてみました。
トラフィックの激減
サイトの表示が遅いとトラフィックが激減します。
この記事によると、2006年にGoogleは検索結果の表示数を10件から30件に変更してみました。
すると、0.4秒から0.9秒へと、ページの表示にかかる時間が0.5秒長くなってトラフィックが20%減少しました。
ちなみに、この件を2006年のWeb 2.0 Conferenceで発表したのが、当時グーグルの副社長だったマリッサ・メイヤー。今はヤフーのトップですね。
売上の激減
サイトの表示が遅いと売上も激減します。
先ほどの記事には、アマゾンがページの表示時間と売上の関係を調べるために行ったA/Bテストの結果も書かれています。
それによると、ページの表示が0.1秒遅くなるごとに売上が1%減ることが分かりました。
顧客満足度も激減
ページが重たいと顧客満足度も急落します。
この記事によると、ページの表示速度が1秒遅くなると顧客満足度が16%減少します。
また、この調査では、1秒の遅れでページビューが11%、コンバージョンが7%それぞれ減少すると結論付けています。
顧客そのものも失います
サイトの遅さ、重さは顧客を失う原因にもなります。
Webサイトの表示が満足できないものだった場合、約80%のユーザはそのサイトからは2度と購買しません。
なぜなら、表示スピードが遅いサイトは、信用できず、品質が低く、面白みがなく、魅力がないと思われているからです。
検索順位を失います
失うものはこれで終わりではありません。サイトの表示スピードが遅いと検索順位すら失います。
グーグルはユーザー目線で検索順位を決めると公言している手前、遅いサイトを上位に挙げるわけには行きません。
グーグルは実際にページの表示スピードを検索順位の決定要因として採用しています。
ページの表示スピードそのものはランキングの要因としてはとても小さいのですが、軽視すると大変なことになります。
ページが遅いと、それだけで見てもらえなくなり、閲覧者の満足度も下がるのはこれまでに見たとおりです。
SNSでの拡散や、リンクを貼られることに対して、ページの表示速度が遅いことが大きなハンディになることは自明です。
ページの遅さがもたらすSEO上のデメリットは、その他のSEOの取り組みをも台無しにしてしまうほど大きいです。
他の悪影響も増幅
ところで、検索順位の下落は他のダメージも増幅してしまいます。
一般に人々は検索順位が高いサイトほどいい印象を受けるからです。
検索順位の下落によって、より一層トラフィック・売上・ページビュー・コンバージョン・顧客満足度は低下し、顧客の減り方も激しくなります。
まさに負のスパイラルです。
最後に
「サイトが遅いと恐ろしいことになるよ」という脅迫みたいな記事になってしまいました。
しかし、まずは自分のサイトが早いか遅いか測ってみないと始まりません。