1級ファイナンシャル・プランニング技能士のウェブシュフです。我が家については医療保険は不要と結論付けています。
その主な理由は以下の3つです。
- コストが高い
- 保険証(公的医療保険)と福利厚生で十分
- いざというときに役立たない
医療保険の必要性は人それぞれですが、FPである私が医療保険を不要と考える理由は、どなたにとっても参考になるはずです。
そこで、私が医療保険を不要と結論付けるまでに調べたこと・ 考えたことを、「連載:医療保険は不要?」にてまとめました。
まず公的医療保険を理解する
医療保険には公的医療保険と民間医療保険があります(第1回 ~第2回)。
[img-link url=”https://webshufu.com/differences-between-public-medical-insurance-and-private-medical-insurance/” title=”公的医療保険と民間医療保険の特徴を、その違いに注目してまとめてみた”][img-link url=”https://webshufu.com/guarantee-contents-of-public-medical-insurance/” title=”公的医療保険は種類ごとに保障内容の手厚さが大きく違う”]
あくまで主役は公的医療保険です。公的医療保険で足りない部分がある場合だけ、民間医療保険で補います。
民間医療保険が必要かどうかを考えるなら、公的医療保険の保障内容を理解しないといけません (第3回 ~第13回) 。
[img-link url=”https://webshufu.com/the-self-payment-of-medical-expenses-becomes-less-than-30percent-by-the-power-of-insurance-card/” title=”保険証のパワーで医療費の自己負担割合は3割以下になる”][img-link url=”https://webshufu.com/thanks-for-high-cost-illness-insurance/” title=”高額療養費制度のおかげで入院医療費はとても安くなる-医療保険が不要と言われる最大の理由”][img-link url=”https://webshufu.com/additional-benefits-of-high-medical-expenses-and-employee-welfare-benefits/” title=”公務員・私立学校職員・大企業社員は、高額療養費の付加給付のおかげで入院医療費がさらに安くなる。”][img-link url=”https://webshufu.com/meals-during-hospitalization-expenses/” title=”入院中の食事代の自己負担額は1食あたり460円にすぎない。人によっては入院したほうが安上がりかも。”][img-link url=”https://webshufu.com/sickness-allowance/” title=”傷病手当金-病気や怪我で収入を失ったときに給料の2/3以上を公的医療保険が補償してくれる仕組み”][img-link url=”https://webshufu.com/p4065/” title=”教師や公務員が病気休職すると、1年半は給料支給、その後2年間は傷病手当金等が貰える(三重県の場合)”][img-link url=”https://webshufu.com/p5892/” title=”大部屋でも4人部屋なら差額ベッド代がかかることがある”][img-link url=”https://webshufu.com/p5896/” title=”差額ベッド代の平均・相場~1日1万円超は少数だが、東京の大病院では特に警戒が必要”][img-link url=”https://webshufu.com/p5909/” title=”差額ベッド代の対策は支払拒否に限る”][img-link url=”https://webshufu.com/whether-to-use-advanced-medical-care/” title=”先進医療は治療費の全額が自己負担になるが、保険診療より優れているとは言えない。”][img-link url=”https://webshufu.com/sum-up-public-medical-insurance-benefits/” title=”公的医療保険とは何か?FPが分かりやすくまとめた”]
※以下、単に医療保険という場合には民間医療保険を指します。
医療保険が不要である理由
医療保険が不要な理由は以下の3つです。
- コストが高い
- 公的医療保険と福利厚生で十分
- いざというときに役立たない
医療保険はコストが高い
入院費用を調達する手段には、貯蓄・借入・医療保険があります。保険が一番高く付くので、貯蓄や借入で調達することを優先すべきです(第14回 ~第15回)。
[img-link url=”https://webshufu.com/calculation-of-hospitalization-cost-estimate/” title=”医療保険の必要性を考えるための、入院費用見積もり計算方法”][img-link url=”https://webshufu.com/no-money-people-should-avoid-using-medical-insurance/” title=”お金がないなら医療保険に入ってはいけない。入院費用は貯蓄や借金で調達するべき。”]
貯蓄や借入では足りないという場合は医療保険に入りたくなりますが、そうすると入院以外のリスクに対応するお金がなくなります。
医療保険を使うべき場面は全くありません。
公的医療保険と福利厚生で十分
日本の公的医療保険は充実しているうえ、勤務先によっては医療に対する福利厚生も充実しています。この点でも民間医療保険の出番はありません(第16回 ~第24回)。
[img-link url=”https://webshufu.com/high-cost-illness-insurance-2/” title=”教師や公務員に医療保険は不要!充実の福利厚生で医療費の自己負担はかなり安く済む”][img-link url=”https://webshufu.com/medical-insurance-is-unnecessary-for-company-employees/” title=”月収30万円の会社員にも医療保険は不要~医療保険に加入しても救われない”][img-link url=”https://webshufu.com/medical-insurance-is-unnecessary-for-self-employed/” title=”月間所得30万円の自営業者にも医療保険は不要~保険以外の手段で備えることも重要”][img-link url=”https://webshufu.com/does-a-full-time-housewife-husband-need-medical-insurance/” title=”専業主婦(主夫)にも医療保険は不要~入院しても収入が減らないからダメージが少ない”][img-link url=”https://webshufu.com/medical-insurance-is-needless-for-children/” title=”子供に医療保険は不要。中学生以下の医療費はたいてい無料になる”][img-link url=”https://webshufu.com/medical-insurance-is-needless-for-single-parent/” title=”母子家庭(シングルマザー)にも医療保険は不要~ひとり親への公的支援は充実している”][img-link url=”https://webshufu.com/medical-insurance-for-life-after-retirement/” title=”定年後も医療保険は不要~老後に備えて終身医療保険に入るのは大損”][img-link url=”https://webshufu.com/insurance-premiums-will-not-rise-for-the-rest-of-our-lives/” title=”終身医療保険の「保険料は一生上がりません」はメリットではない。若い間は保険料が割高。”][img-link url=”https://webshufu.com/lifetime-medical-insurance-is-hard-to-cancel-in-the-middle-because-of-sunk-cost/” title=”終身医療保険は途中で解約しにくい~サンクコストの呪縛”]
医療保険はいざというときに役立たない
ケガや病気に備えて医療保険に入っても、助けてほしい時には医療保険は助けてくれません。医療保険はいざという時に役立たないのです(第25回~第27回)。
[img-link url=”https://webshufu.com/medical-insurance-does-not-guarantee-home-care-and-home-care/” title=”医療保険は自宅療養や自宅介護を保障してくれない”][img-link url=”https://webshufu.com/how-to-count-days-of-hospitalization/” title=”医療保険の入院日数の数え方と支払限度日数~医療保険が頼りにならない理由”][img-link url=”https://webshufu.com/long-term-hospitalization-risk-insurance/” title=”医療保険は長期入院への備えとしては心もとない”]
それでも医療保険に加入するのなら、選び方に注意して下さい
医療保険は不要ですが、それを理解しつつ、余裕資金で医療保険に加入するのは悪いことではありません。個々人の自由です。
ただ、医療保険に入るなら、少しでもお得な種類のものに入るべきです。
それには「保険は団体保険から検討する」という鉄則を覚えておきたいですね。
団体保険は一般の保険商品よりもリーズナブルです。
公務員や大企業の社員が加入することができる団体保険は特に割安です。
一般保険商品に手を出す前に、まずは団体保険から検討してください。
医療保険は不要なもの。解約の方向で毎年見直してください。
繰り返しますが、今のところ日本では医療保険は不要です。
医療保険に加入している方は、解約できないかどうか、毎年見直す必要があります。
ただ、今後永遠に医療保険が不要かと言うと、そうではありません。
医療保険の必要性は、状況の変化によって結論が変わる問題です。
臨機応変に対応できるよう貯蓄や運用に力を入れ、医療保険が必要という状況になればすぐ動けるようにしておく、というのがベストな選択だと思います。
その他医療保険について
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