入院確率を年代別に求めてみた

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医療保険が必要かどうかを検討するのに、入院確率はとても重要です。

生命保険文化センターの平成25年度「生活保障に関する調査」のデータに基づき、世代別の入院確率を試算してみました。

20代の方がこの先の人生で入院する確率

まずは20代から計算していきます。

20歳・25歳からある年齢に達するまでに一度でも入院する確率

まずは結論から。20歳・25歳からある年齢までに入院する確率は次の通りです。 

~歳まで 20歳から 25歳から
25歳まで 7.00% —–
30歳まで 13.51% 7.00%
35歳まで 23.37% 17.60%
40歳まで 32.11% 27.00%
45歳まで 40.80% 36.34%
50歳まで 48.37% 44.49%
55歳まで 56.84% 53.59%
60歳まで 63.92% 61.20%
65歳まで 71.64% 69.51%
70歳まで 77.71% 76.03%
75歳まで 82.48% 81.16%
80歳まで 86.23% 85.19%
85歳まで 89.18% 88.36%
90歳まで 91.49% 90.85%
95歳まで 93.31% 92.81%
100歳まで 94.74% 94.35%

ではここから「なぜそうなるか」を説明します。

見たくない人は20歳・25歳からある年齢に達するまでに60日以上の長期入院を経験する確率にジャンプして下さい。

ジャンプ

平成25年度「生活保障に関する調査」直近の入院時の入院日数によれば、過去5年間の入院経験は次の通りです。

2016-10-30_2009

これをもとに、20歳以上の5の倍数となる年齢において、5年後までに全く入院しない確率が次の通りであったと仮定してみましょう。

  入院しない確率
20歳から 93.00%
25歳から 93.00%
30歳から 88.60%
35歳から 88.60%
40歳から 87.20%
45歳から 87.20%
50歳から 83.60%
55歳から 83.60%
60歳から 78.60%
65歳から 78.60%
70歳から 78.60%
75歳から 78.60%
80歳から 78.60%
85歳から 78.60%
90歳から 78.60%
95歳から 78.60%

この仮定は、60歳から95歳までの入院確率をすべて同率とするなど、現実よりも入院する可能性を少なめにしています。

この仮定に基づくと、20歳から30歳まで全く入院しない確率は、93%×93%=86.49%となります。

また、20歳から35歳まで全く入院しない確率は、93%×93%×88.60%=76.63%となります。

このようにして、20歳・25歳からある年齢まで全く入院しない確率を計算すると、次のようになります。

~歳まで 20歳から 25歳から
25歳まで 93.00% —–
30歳まで 86.49% 93.00%
35歳まで 76.63% 82.40%
40歳まで 67.89% 73.00%
45歳まで 59.20% 63.66%
50歳まで 51.63% 55.51%
55歳まで 43.16% 46.41%
60歳まで 36.08% 38.80%
65歳まで 28.36% 30.49%
70歳まで 22.29% 23.97%
75歳まで 17.52% 18.84%
80歳まで 13.77% 14.81%
85歳まで 10.82% 11.64%
90歳まで 8.51% 9.15%
95歳まで 6.69% 7.19%
100歳まで 5.26% 5.65%

入院する確率=1-(入院しない確率)ですから、20歳・25歳からある年齢までに入院する確率は次の通りです。 

~歳まで 20歳から 25歳から
25歳まで 7.00% —–
30歳まで 13.51% 7.00%
35歳まで 23.37% 17.60%
40歳まで 32.11% 27.00%
45歳まで 40.80% 36.34%
50歳まで 48.37% 44.49%
55歳まで 56.84% 53.59%
60歳まで 63.92% 61.20%
65歳まで 71.64% 69.51%
70歳まで 77.71% 76.03%
75歳まで 82.48% 81.16%
80歳まで 86.23% 85.19%
85歳まで 89.18% 88.36%
90歳まで 91.49% 90.85%
95歳まで 93.31% 92.81%
100歳まで 94.74% 94.35%

元々の仮定が現実よりも入院する可能性を少なめに見積もるものであったことを考えれば、入院はほとんどの人が経験するものですね。

こういったものに対して、保険で備えるのは得策ではありません。

しかし、20歳から30歳くらいまでに限定すると、入院は「めったに起きない不幸」と言えるかもしれません。

入院が短ければ損害は大したことはないですが、入院が長引けば家計の破たんにつながるかもしれません。

その場合は、「めったに起きないが、ひとたび起きれば破滅的な損害をもたらす不幸」となるので、保険で備えることも選択肢の一つになります。

このように考えると、医療保険の必要性を判断するには、短期入院を含んだ単なる入院確率を調べてもあまり意味がないことが分かります。

単なる入院の確率ではなく、損害が大きくなる長期入院の確率の方が重要です。

20歳・25歳からある年齢に達するまでに60日以上の長期入院を経験する確率

まず試算結果から。

20歳・25歳からある年齢までに長期入院を経験する確率は次の通りです。

~歳まで 20歳から 25歳から
25歳まで 0.00% —–
30歳まで 0.00% 0.00%
35歳まで 0.00% 0.00%
40歳まで 0.00% 0.00%
45歳まで 0.45% 0.45%
50歳まで 0.91% 0.91%
55歳まで 1.48% 1.48%
60歳まで 2.06% 2.06%
65歳まで 2.81% 2.81%
70歳まで 3.56% 3.56%
75歳まで 4.30% 4.30%
80歳まで 5.04% 5.04%
85歳まで 5.77% 5.77%
90歳まで 6.50% 6.50%
95歳まで 7.22% 7.22%
100歳まで 7.93% 7.93%

ではここから「なぜそうなるか」を説明します。

見たくない人は30歳・35歳からある年齢に達するまでに一度でも入院する確率にジャンプして下さい。

ジャンプ

長期入院を「61日以上の入院」として、長期入院する確率を考えてみましょう。

平成25年度「生活保障に関する調査」直近の入院時の入院日数に次のようなデータがあります。

2016-10-30_2010

上の表のパーセンテージは入院した人に対する割合を表します。これを、入院したことがない人も含めた全体に対する割合に書き換えて、過去5年間に61日以上の入院を経験した割合・しなかった割合をまとめると次のようになります。

年代 長期入院あり 長期入院なし
20代 0.00% 100.00%
30代 0.00% 100.00%
40代 0.45% 99.55%
50代 0.58% 99.42%
60代 0.77% 99.23%

これを参考にして、20歳以上の5の倍数となる年齢において、5年後までに全く長期入院しない確率が次の通りだと仮定してみましょう。

  長期入院しない確率
20歳から 100%
25歳から 100%
30歳から 100%
35歳から 100%
40歳から 99.55%
45歳から 99.55%
50歳から 99.42%
55歳から 99.42%
60歳から 99.23%
65歳から 99.23%
70歳から 99.23%
75歳から 99.23%
80歳から 99.23%
85歳から 99.23%
90歳から 99.23%
95歳から 99.23%

この仮定は、60歳から95歳までの長期入院確率をすべて同率とするなど、現実よりも長期入院する可能性を少なめにしています。

これをもとにすると、20歳から45歳まで長期入院を全くしない確率は、100%×100%×100%×100%×99.55%=99.55%となります。

また、20歳から50歳まで長期入院を全くしない確率は、100%×100%×100%×100%×99.55%×99.55%=99.09%となります。

このようにして、20歳・25歳からある年齢まで長期入院を全くしない確率を計算すると、次のようになります。

~歳まで 20歳から 25歳から
25歳まで 100.00% —–
30歳まで 100.00% 100.00%
35歳まで 100.00% 100.00%
40歳まで 100.00% 100.00%
45歳まで 99.55% 99.55%
50歳まで 99.09% 99.09%
55歳まで 98.52% 98.52%
60歳まで 97.94% 97.94%
65歳まで 97.19% 97.19%
70歳まで 96.44% 96.44%
75歳まで 95.70% 95.70%
80歳まで 94.96% 94.96%
85歳まで 94.23% 94.23%
90歳まで 93.50% 93.50%
95歳まで 92.78% 92.78%
100歳まで 92.07% 92.07%

長期入院する確率=1-(長期入院しない確率)ですから、20歳・25歳からある年齢までに長期入院を経験する確率は次の通りです。

~歳まで 20歳から 25歳から
25歳まで 0.00% —–
30歳まで 0.00% 0.00%
35歳まで 0.00% 0.00%
40歳まで 0.00% 0.00%
45歳まで 0.45% 0.45%
50歳まで 0.91% 0.91%
55歳まで 1.48% 1.48%
60歳まで 2.06% 2.06%
65歳まで 2.81% 2.81%
70歳まで 3.56% 3.56%
75歳まで 4.30% 4.30%
80歳まで 5.04% 5.04%
85歳まで 5.77% 5.77%
90歳まで 6.50% 6.50%
95歳まで 7.22% 7.22%
100歳まで 7.93% 7.93%

40歳くらいまで長期入院の確率は0になっていますが、これは調査のサンプル数が少ないことによるものです。確率はとても小さいものの、実際の確率はゼロではありません。

また、ここではじき出された長期入院確率は、70代以降の長期入院確率を現実より低めに抑えたものですから、その点を考慮しなければなりません。

しかし、少なくとも、60歳までに長期入院を経験することはめったにないと言えるでしょう。

30代の方がこの先入院する確率

試算結果だけを載せますが、試算の考え方は、20代の方がこの先入院する確率を計算した時と同様です。

30歳・35歳からある年齢に達するまでに一度でも入院する確率

年齢 30歳から 35歳から
35歳まで 11.40%
40歳まで 21.50% 11.40%
45歳まで 31.55% 22.74%
50歳まで 40.31% 32.63%
55歳まで 50.10% 43.68%
60歳まで 58.28% 52.92%
65歳まで 67.21% 62.99%
70歳まで 74.23% 70.91%
75歳まで 79.74% 77.14%
80歳まで 84.08% 82.03%
85歳まで 87.49% 85.87%
90歳まで 90.16% 88.90%
95歳まで 92.27% 91.27%
100歳まで 93.92% 93.14%

30歳・35歳からある年齢に達するまでに60日以上の長期入院を経験する確率

年齢 30歳から 35歳から
35歳まで 0.00%
40歳まで 0.00% 0.00%
45歳まで 0.45% 0.45%
50歳まで 0.91% 0.91%
55歳まで 1.48% 1.48%
60歳まで 2.06% 2.06%
65歳まで 2.81% 2.81%
70歳まで 3.56% 3.56%
75歳まで 4.30% 4.30%
80歳まで 5.04% 5.04%
85歳まで 5.77% 5.77%
90歳まで 6.50% 6.50%
95歳まで 7.22% 7.22%
100歳まで 7.93% 7.93%

40代の方がこの先入院する確率

40歳・45歳からある年齢に達するまでに一度でも入院する確率

年齢 40歳から 45歳から
45歳まで 12.80%
50歳まで 23.96% 12.80%
55歳まで 36.43% 27.10%
60歳まで 46.86% 39.06%
65歳まで 58.23% 52.10%
70歳まで 67.17% 62.35%
75歳まで 74.19% 70.41%
80歳まで 79.72% 76.74%
85歳まで 84.06% 81.72%
90歳まで 87.47% 85.63%
95歳まで 90.15% 88.70%
100歳まで 92.26% 91.12%

40歳・45歳からある年齢に達するまでに60日以上の長期入院を経験する確率

年齢 40歳から 45歳から
45歳まで 0.45%
50歳まで 0.91% 0.45%
55歳まで 1.48% 1.03%
60歳まで 2.06% 1.61%
65歳まで 2.81% 2.37%
70歳まで 3.56% 3.12%
75歳まで 4.30% 3.87%
80歳まで 5.04% 4.61%
85歳まで 5.77% 5.34%
90歳まで 6.50% 6.07%
95歳まで 7.22% 6.80%
100歳まで 7.93% 7.51%

50代の方がこの先入院する確率

50歳・55歳からある年齢に達するまでに一度でも入院する確率

年齢 50歳から 55歳から
55歳まで 16.40%
60歳まで 30.11% 16.40%
65歳まで 45.07% 34.29%
70歳まで 56.82% 48.35%
75歳まで 66.06% 59.40%
80歳まで 73.33% 68.09%
85歳まで 79.03% 74.92%
90歳まで 83.52% 80.29%
95歳まで 87.05% 84.51%
100歳まで 89.82% 87.82%

50歳・55歳からある年齢に達するまでに60日以上の長期入院を経験する確率

年齢 50歳から 55歳から
55歳まで 0.58%
60歳まで 1.16% 0.58%
65歳まで 1.92% 1.35%
70歳まで 2.68% 2.11%
75歳まで 3.43% 2.86%
80歳まで 4.17% 3.61%
85歳まで 4.91% 4.35%
90歳まで 5.64% 5.09%
95歳まで 6.37% 5.82%
100歳まで 7.09% 6.55%

60代の方がこの先入院する確率

60歳・65歳からある年齢に達するまでに一度でも入院する確率

年齢 60歳から 65歳から
65歳まで 21.40%
70歳まで 38.22% 21.40%
75歳まで 51.44% 38.22%
80歳まで 61.83% 51.44%
85歳まで 70.00% 61.83%
90歳まで 76.42% 70.00%
95歳まで 81.47% 76.42%
100歳まで 85.43% 81.47%

60歳・65歳からある年齢に達するまでに60日以上の長期入院を経験する確率

年齢 60歳から 65歳から
65歳まで 0.77%
70歳まで 1.53% 0.77%
75歳まで 2.29% 1.53%
80歳まで 3.05% 2.29%
85歳まで 3.79% 3.05%
90歳まで 4.53% 3.79%
95歳まで 5.27% 4.53%
100歳まで 6.00% 5.27%

医療保険を検討するなら、入院確率と入院損害の試算は必須

医療保険は入院リスクに対するリスクマネジメントとして加入するものです。

医療保険の要不要を判断するのに、入院確率と入院による損害金額を把握することは不可欠です。

2016-10-03_risk-management5

入院リスクが左上のマス(発生確率は小さいが発生時の損害が大きなリスク)に位置するようなら、リスク時の資金手当てとして医療保険も選択肢の一つとなります。

2016-10-03_risk-management2

公的扶助も利用できず、親族や勤務先からの援助や貸付も期待できないようなら、医療保険を検討するのは悪くはないでしょう。

長期入院には保険で備えるという選択肢もある

長期入院の確率は小さいですが、もしそうなれば、入院が延びるほどダメージが大きくなります。

うちは3か月くらいは大丈夫
うちは120日くらいは大丈夫
ウェブシュフ妻
うちは3年くらいは大丈夫

「まだ大丈夫」だという許容範囲は人それぞれですが、許容範囲を超える長期入院には、保険で備えるのも選択肢の一つです。

他の選択肢より有利なら保険を選ぼう

ただし、保険には保険料というコストがかかりますから、やみくもに使うものではありません。

保険はあくまで不幸が起きたときの資金手当て手段の一つでしかありません。

  • 親や親族から援助を受ける
  • 勤務先から借り入れる
  • 公的扶助を頼る

保険を使うのは、保険以外の資金手当て手段を全て検討して、保険を使うことがリーズナブルであることに確信を持てた場合だけにすべきです。


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