【美味しんぼ鼻血】放射脳と言われた私はどう考えるか

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Fukushima I by Digital Globe” by Digital Globe – Earthquake and Tsunami damage-Dai Ichi Power Plant, Japan. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ

震災後に東京から伊賀に移住しました。@web_shufuです。いわゆる放射脳扱いされたこともあります。その一人の放射脳が、鼻血騒動についてどう考えたかまとめてみました。

鼻血描写そのものについて

「被ばく⇒心理的ストレス⇒鼻血という因果関係がないとは言えないでしょ。」と思ってしまいます。

仮に因果関係が無かったとしても、漫画で描くこと自体自由だし、それに対する批判も自由です。

発禁等の規制は論外だと思います。

福島県に居住することへの不安を原発事故と関連付けて語ることについて

福島県に居住することへの不安を原発事故と関連付けて語ることは、自殺事故等が起きた不動産物件に居住することへの不安を自殺事故と関連付けて語ることと似ていると思います。

科学的根拠もなく事故物件に対する不安を煽ってもお咎めなし

自殺などの事故が起きた事実と住環境との間に科学的な因果関係は認められないわけですが、事故物件を避ける権利は当然のように保障されています。

家主は事故物件であることを重要事項として説明しなければならないし、相場より著しく安い水準まで事故物件の賃料を下げざるを得ないです。

そのうえこんなサイト(大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト)まであります。何の落ち度もなく、本来被害者であるはずの家主は踏んだり蹴ったり。

これに腹を据えかねてか、ある家主が事故情報の削除を求めて大島てるを訴えたのですが、結果は大島てる側の全面勝訴。

自殺者が出たことは、科学的には物件の品質と何の関わりも無いはずですが、消費者にとって重要事項です。それで、不特定多数に対して事故情報を発信してもいいことになったようです。

このことは、消費者にとって利益がある一方、何の落ち度もない家主にとっては厳しいです。判決では家主の利益よりも消費者の利益が優先されました。

事故物件ではOKでも福島ではダメということはないでしょ

「事故物件に住んだらお化けが出るんじゃないか」という不安を煽っていいのであれば、「福島に住むことが原因で健康を害する可能性があるのではないか」という不安を煽ってもいいでしょう。

どちらも科学的な根拠に基づかない不安を煽っているのですから。

福島産食材を購入・摂取することへの不安を原発事故と関連付けて語ることについて

福島産食材を購入・摂取することへの不安を原発事故と関連付けて語ることは、遺伝子組み換え食品を購入・摂取することへの不安を語ることと似ていると思います。

私の知る限り、遺伝子を組み替えたことによって食品の危険性が増すと断言するに足る科学的根拠はないです。

ですが、遺伝子組み換え食品の危険性を喧伝して、科学的根拠に乏しい不安を煽ったとしても、何ら処罰されないのではないでしょうか。

それどころか大したバッシングもされないですよね。

であれば、福島産食材を購入・摂取することへの不安を原発事故と関連付けて語り、不安を煽るような人が現れたとしても、処罰されるべきではないし、過剰にバッシングされるべきではないと思います。

少なくとも美味しんぼや小学館は叩かれすぎだと思います。

風評被害対策は記憶の風化に期待することくらいしかない

風評被害をなくすことは出来ません。

ただ、不安の源泉となっている事象から、時間的・距離的に遠ざかることで、不安というものは薄まります。

風評被害は人々の不安が引き起こすものなので、いわゆる「風化を待つ」ということ以外に有効な対策はないと思います。

科学的な説明で風評被害を抑えようしても無駄

私の場合「科学的には危険性が認められない」と幾ら説明されても、「科学にも限界があって万能ではない」と思ってしまいます。

「国の安全基準を満たしているから安全だ」と言われても、それは「科学的に危険性が認められない」のと同じ意味にしか思えません。

これこそが放射脳なのでしょうが、こういう人がいる以上、科学は風評被害の抑止には無力です。

ところで、双葉町・環境省・福島県・大阪府などが美味しんぼの描写に反発しているわけですが、もし風評被害の極小化を考えてのことであれば、的外れだと思います。

人々の注目をさらに集める結果になった時点で、風評被害を抑えることに対してマイナスだと思いますが、果たしてそれを上回るプラスの効果があったと言えるでしょうか。

福島の人はどう救済すればいいのか

事故によって福島の方が受けた風評被害は原発事故による公害です。

これまでも、公害が起きるたびにその周辺地域は風評被害に悩まされてきました。

風評被害の救済は、世間一般の消費者の口に戸を立てて風評被害を防止することによってではなく、公害の原因を作った者が被害者に賠償することによってなされましたよね。

公害ではありませんが、不動産の事故物件で風評被害を受ける家主は、風評被害の原因を作った自殺者の連帯保証人から損害賠償されます。

福島でも、風評被害の大元の原因である事故を引き起こした者が、被害者に十分な補償をすれば足りることです。人の口に戸を立てるようなことはするべきではない思います。

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