MNO MVNO MVNE MVNA の違いを嫁に対して必死でプレゼンした話~スマホ・ガラケー2台持ちを目指して

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2015-03-29_2120

MVNOスマホとキャリアガラケーの2台持ちに移行すべく先日AUのスマホをガラケーに戻しましたが嫁から理解を得るのには骨が折れました。

MNO、MVNO、MVNE、MVNAなどの言葉を理解してもらうのに苦労しました。

しかし、自分なりにプレゼン資料を作って、モノの流通になぞらえてプレゼンしたら、嫁自身も2台持ちに前向きになったので、資料を公開してみます。

MNO(移動体通信事業者)はサービス製造者

MNOは、無線局などの物理的な通信ネットワーク回線網を自前で用意して、通信サービスを提供する業者のことです。

英語ではMobile Network Operator です。

日本の携帯電話サービス事業者で言えば、ドコモ、ソフトバンク、AU、イーモバイルなどがMNOになります。いわゆる「キャリア」です。

通信サービスを消費者に直接提供

MNOは通信サービスを消費者に直接提供しています。いわば通信サービスの製造直販です。

通信サービスをMVNOに卸売り

また、MNOはMVNO(唐突に変なのが現れましたが後で説明します)に対する通信サービスの卸売りも手掛けています。

卸売りの場合、相手はプロの業者ですから、消費者に直接販売する場合に必要なカスタマーサービスや営業店網の維持は不要です。

その分、消費者へのサービス販売価格に比べて、低価格とすることができます。

MVNO(仮想移動体通信事業者)は通信サービスの小売業者

先ほど唐突に表れたMVNOは仮想移動体通信事業者といいます。

英語ではMobile Virtual Network Operator です。
 
自前で通信ネットワーク回線網は持ちません。

MNOや他のMVNOから通信回線使用サービスを仕入れて、そこに利益を乗せて消費者に再販します。

たとえばIIJはMVNOです。ドコモに通信回線使用料を払ってドコモから通信サービスを仕入れ、それを消費者に再販しています。

IIJ以外にもMVNOはいっぱいあります。⇒MVNO一覧・比較

MVNOの提供する通信サービスは格安

IIJなどのMVNOは、特にデータ通信サービスが、MNO(キャリア)より格段に安いです。

そのため、MVNOの通信サービスを利用するのに必要なSIMカードを格安SIMと呼んだりします。

安さの秘密は人手によるサポートを思い切って削ったこと

製造直販と小売の品質と価格を比較すると一般には下のようになりますよね。

品質 価格
製造直販 高い 低い
小売店 低い 高い

MVNOは小売で、MNOは製造直販なのですから、MVNOが提供する通信サービスが安いのはちょっと変だと思いませんか。

なぜこうなるかといえば提供するサービスの質が違うからです。

違うといっても通信サービスそのものは殆ど変わり無いのですが、カスタマーサービスの質が大きく異なるのです。

MVNOは人手のかかるカスタマーサービスはかなり切り捨てています。(ウェブなどでのヘルプ情報は充実していますが。)

たとえばMVNOの営業店網はMNOの足元にも及びません。

これは、MVNOでは困ったときに営業店に駆け込んで店員さんに何とかして貰うのはとても難しい、ということを表すのです。

しかし、カスタマーサービスのコストを削減した分、MVNOの消費者に対する通信サービス販売価格はMNOに比べてかなり安くなります

MVNOはすぐに他力本願になってしまう人には向かない

MVNOは通信サービスを安価で提供しますが、カスタマーサービスのうち、生身の人間が行うものを大きく削減しています。

カスタマーセンターやショップなど、生身の人間が行うカスタマーサービスにあまりお世話にならない人にとっては、小さいデメリットで安い価格を享受できるありがたい存在です。

一方、何か困ったことがあるたびにショップに行って相談したり、場合によっては店員さんに問題を解決して貰うような人は、MVNOを利用すると、安い価格と引き換えに利便性をかなり落とすことになります。

最近は、MVNOの欠点である「人手によるサポートの不足」を補うべく、小売大手がMVNOに参入して来ていますが、MNO(キャリア)並みのサポートが受けられるかというとそれは疑問です。

MVNAは通信サービスの卸売業者・問屋さん

MNOから「最低購入量」以上の通信サービスを卸価格で購入し、複数の小規模MVNO事業者に再販する存在がMVNAです。

英語では、Mobile Virtual Network Aggregator です。

MVNAの存在意義

MVNOがMNOから通信サービスを卸価格で購入する場合、MNO側の要求する最低限の購入量をクリアすることが必要です。

これは、問屋さんから卸価格で物を購入するときに、問屋さんの指定する最低限の量を一括して購入しなければならないのと同じですね。

規模が小さいMVNOの中には、卸価格で通信サービスを仕入れるために、必要以上の量を購入せざるを得ないところが出てきます。

MVNOは、ある程度の規模が無いと、通信サービスの仕入れに無駄が発生するのです。

そこで、規模の小さいMVNOは、MNOからの通信サービスの仕入を規模の大きなMVNOに委託して、MNOからではなく規模の大きなMVNOから通信サービスを仕入れている場合があります。

このとき「規模の大きなMVNO」はMVNAになったと言えます。

IIJはMVNOであると同時に、DMMやBic Simなど他のMVNOに通信サービスを再販しているのでMVNAでもありす。

MVNEはMVNOから業務委託を受ける業者

MVNEは小規模なMVNO会社から業務のアウトソーシングを受けている事業者のことです。

英語では、Mobile Virtual Network Enabler です。

先ほど出てきたMVNAはMVNEの一部だと言えます。

なぜなら、MVNAは、MNOから通信サービスを卸価格で購入する業務を、MVNOからアウトソーシングされているとも言えるからです。

ですからIIJはMVNEです。IIJはMVNOであると同時にMVNAでもありMVNEでもあります。

嫁への説得効果は上々

嫁へのプレゼンは以下のような形式で行いました。

  • IIJ、AUそれぞれの料金プランのページを見せつつ
  • 先日の記事の内容のことを力説し
  • 以上のうち特に「MVNO」を重点的に説明

MVNEやMVNAの話は、具体的にどのMVNOを選ぶかという話になったときに重要になりそうなので、プレゼンに入れておいた感じです。

プレゼンの結果嫁は2台持ちに前向きになりました。ガラケーとタブレットの2台持ちにしたいとのこと。理由は以下の通り。

  • 自宅外でのスマホからのネット接続はメールを除いてほとんどない
  • 自宅ではスマホからネット接続して動画を見まくっているが、そのためにはタブレットのほうが便利
  • 授業でもタブレット活用の流れが本格化(嫁は中学で英語や音楽を教える教師)しているので、タブレットに慣れておきたい

嫁のリアクションからして、

  • MVNOがどういうものか
  • MVNOが安いのはなぜか
  • MVNOスマホとキャリアガラケーの2台持ちで節約になるのはなぜか

ということは理解してくれた模様です。

2台持ちが家族に理解されない方のお役に立てれば幸いです。