最近SEOの記事を書いていませんでした。@web_shufuです。
過去記事の更新を除けば、SEO関係の記事を書くのは4月以来。その前となると昨年11月以来です。
とはいえ、ブログをやっていてSEOに無縁でいられるわけもありません。
当ブログの記事が最近「FP2級」「FP1級」で検索結果の上位に表示されているのですが、そこに至るまでの紆余曲折の中で消耗するとともに「こうすれば上位表示できて、こうしたらGoogleに怒られるんじゃないか」との確信めいたものを得ました。
「確信めいたもの」の具体的内容は月並みなものですし、他の人から見れば単なる思い込みですし、確固たるエビデンスなどあるわけもないのですが、どなたかの役に立てれば幸いです。
無謀にも「FP○級」で検索上位を取ろうとした。
FP3級、FP2級、FP1級は、いずれも検索数がかなりあるミドルキーワードです。Google Adwards によると
クエリ | 月間検索数 |
---|---|
FP1級 | 5,400 |
FP2級 | 27,100 |
FP3級 | 18,100 |
JUNICHI先生が「月間検索ボリュームが1000~2000前後のキーワードで上位を狙え」とおっしゃる中、このような検索数のキーワードで上位表示を狙うのは一見無謀です。
ただ、少し調べると、私の中では上位表示できそうな気がしてきました。
通常、これくらい検索ボリュームが大きいキーワードでは、検索者の検索意図はばらけて曖昧になります。しかし「FP○級」の場合は検索意図がかなり明確です。
検索結果を見ると、いずれも「FP○級に受かるには?」という質問に答えるコンテンツで占められています。
一方「FP○級を生かして転職・就職するには?」に答えるコンテンツは、検索結果1ページ目には全く出てきません。
[bubble speaker=”ウェブシュフ” imgurl=”/img/me.png” type=””]FP○級で検索する人の意図って、ほぼ合格ノウハウ探しなんだ…[/bubble]
[bubble speaker=”ウェブシュフ” imgurl=”/img/me.png” type=””]超絶親切な合格体験記を書けば1ページ目に入れるんじゃないか?[/bubble]
と考えて、合格ノウハウコンテンツを作りました。
(検索上位の可能性がなくても合格体験記は書きましたけどね。FPなんですから…)
Googleサジェストを使ってニッチなニーズにも応えたコンテンツを作った
超絶親切な合格体験記を書こうとして最初にやったことは、検索者のニーズを細かく調べることです。
ニッチなニーズまで拾い上げるには、Googleサジェストがうってつけです。
[img-link url=”https://webshufu.com/google-suggest-keyword-tool-seo/” title=”SEOに必須!!ツールでGoogleサジェストキーワード一覧を取得して記事作りに役立てよう|ウェブシュフ”][img-link url=”https://webshufu.com/google-keyword-suggest-tool-of-my-own-in-wordpress/” title=”WordPressに自作のGoogleキーワードサジェストツールを設置したったww|ウェブシュフ”]
サジェストツールで「FP○級」のサジェストキーワードをすべて抽出し、それぞれの検索数をGoogle Adwardsで調べました。
[img-link url=”http://junichi-manga.com/google-keyword-planner/” title=”【2015年版】GoogleAdwordsキーワードプランナーの使い方とキーワード選定方法 | ブログマーケッターJUNICHI”]
そして、以下の手順で記事を作りました。
- サジェストキーワードに構造化したラベルをつける
- 構造化したラベルを見出しとして、記事の骨格を決める
- サジェストキーワードをなるべく含むように文章を書く
サジェストキーワードに構造化したラベルをつける
サジェストの結果をどう利用するかについては、下記エントリにとても共感しました。
[img-link url=”https://net-viz.info/archives/400/” title=”アフィリエイト戦記を読んで初めて気づいた、現状のサジェストキーワードベース記事の問題点を改善方法 | ネットビジネス研究所”]
今となっては「後出しじゃんけん」ですが、私も同じように、サジェストされたキーワードを構造化しました。
上記記事では、構造化にマインドマップが使われていますが、私はエクセルで同様のことをしました。
上記記事で出てくるダイエットがらみのキーワードを構造化するなら、こんな感じでラベル付けによって階層化を行います。この作業はとても消耗します。
キーワード | ラベル1 | ラベル2 | ラベル3 |
---|---|---|---|
ダイエット 運動 | 運動 | ||
ダイエット ウォーキング | 運動 | 有酸素運動 | |
ダイエット エクササイズ | 運動 | ||
ダイエット エアロバイク | 運動 | 有酸素運動 | |
ダイエット 有酸素運動 | 運動 | 有酸素運動 | |
ダイエット 筋トレ | 運動 | ||
ダイエット 食事 | 食事 | ||
ダイエット レシピ | 食事 | レシピ | |
ダイエット レシピ おすすめ | 食事 | レシピ | |
ダイエット クックパッド | 食事 | レシピ | |
ダイエット 朝ごはん | 食事 | 朝食 | |
ダイエット バナナ | 食事 | 朝食 | |
ダイエット スムージー | 食事 | 朝食 |
キーワードにカテゴリ名をつけて階層化するイメージです。
構造化したラベルで記事の骨格を決める
サジェストキーワードの階層化が終わったら、それに基づいて記事の構造を決めます。
# ダイエット
## 運動
エクササイズ、筋トレ
### 有酸素運動
ウォーキング、エアロバイク、
## 食事
### レシピ
クックパッド、おすすめ
### 朝食
朝ごはん、バナナ、スムージー
こんな感じです。
見出しとならなかったキーワード(エクササイズ、筋トレ、ウォーキング、エアロバイクなど)は所属ラべルの下に配置します。
サジェストキーワードをなるべく含むように文章を書く
構造が出来たら、それに沿って文章を書きます。見出しとならなかったキーワードは、全ては無理にしても、なるべく文章に含むようにします。
[img-link url=”http://boukennosyo.hatenablog.jp/entry/2015/09/04/161726″ title=”長文とか2,000文字とか共起語とかの話ではなくてコンテンツSEOで今一番大事だと思っていること【2015年版】 – 冒険の書”][img-link url=”https://net-viz.info/archives/439/” title=”冒険の書、待望の新記事を勝手に補足解説!ニッチなニーズに答えると上位表示するってどういう意味よ? | ネットビジネス研究所”]
こうすることで、上記2エントリで言う「ニッチなニーズ」をかなり拾えるのではないでしょうか。
サジェストキーワードから文章を組み立てるなら、その分野に精通することが必要
「サジェストキーワードをなるべく含むように文章を書く」と言うのは簡単です。
しかし、記事のテーマに精通せずにこれをやろうとすると、キーワードを無理に含ませた不自然な文章が出来上がります。
逆に言えば、マトモな文章を書こうとするなら、記事のテーマについて深く精通することが要求されます。
私の場合は、「FP○級試験」について書く限りは、経験者・合格者なのでそのテーマに精通していると言えます。実際、サジェストキーワードを見れば、そのワードに対する検索意図が頭にすぐに浮かびました。
しかし、私がダイエット記事を書くとなると、そうは行かないでしょう。ダイエットに精通していないからです。(だからメタボになる…)
サジェストキーワードを潤沢に含みつつも不自然ではない文章を書こうとすれば、ダイエットに精通するための深い学習が要求されます。
自分が不慣れな分野で上位表示を狙った記事を書こうとすると、「サジェストキーワードをなるべく含むように文章を書く」工程でとても消耗します。
「FP2級」「FP3級」で検索上位を得ることは出来なかったが、満足出来るアクセスがあった
私は、FP2級・FP3級の合格体験記を、上で説明した手順に則って書きました。
- サジェストキーワードに構造化したラベルをつける
- 構造化したラベルを見出しとして、記事の骨格を決める
- サジェストキーワードをなるべく含むように文章を書く
元々自分が精通しているテーマなので、3.で消耗はしませんでしたが、1.では消耗しました。
「FP2級」「FP3級」で検索上位を得ることは出来ませんでしたが、おそらくロングテールは拾えたのでしょう。
両記事ともそこそこのアクセス数を集めました。
長文SEOに目が眩んで、FP2級・FP3級の合格体験記を1記事にまとめたら大失敗
しばらくすると、FP3級の合格体験記の検索順位・PVが落ちました。オリジナリティーが足らなかったからか、または、アフィリエイトリンクが多すぎたから、そうなったのでしょう。
そう思うならその対策をすればいいのですが、私はここで大失敗をします。
「長文がSEOに効く」と聞いて、FP3級の合格体験記記事を非公開化し、その内容をFP2級の記事に追記する形でくっつけたんです。「FP2級合格体験記」として公開した記事は「FP3級・2級合格体験記」となりました。
「FP3級・2級合格体験記」は最初PVが急増しましたが、1ケ月くらいで「FP2級合格体験記」の頃の半分以下に落ち込みそのまま低迷。「FP2級合格体験記」のままにしておいた方がずっと良かったはず。
「FP2級」で検索する人と「FP3級」で検索する人とでは、欲しい情報が全く違うんですよ。だって、受ける試験が違うんですからね。
FP2級・FP3級の合格体験記を1記事にまとめると、どちらの検索ユーザーに対しても、大量(記事の半分くらい)のムダ情報を提供することになります。
「長文SEO」に目が眩んで検索者のニーズに応えないコンテンツを作ってしまいました。
その結果、検索ユーザーに嫌われ、G様にも嫌われたのではないかと考えています。
今年になって下記記事が出ましたが
[img-link url=”http://etc.hateblo.jp/entry/saikyo-seotaisaku-2015/” title=”検索エンジンで上位表示をさせるためのSEO対策が、最近ではただの精神鍛錬になりつつあるという話。長文+追記が現時点では最強です。 – SONOTA”]
検索意図にかなう「長文+追記」でないとSEOに悪影響を及ぼす可能性すらあります。
FP1級の合格体験記は上位表示できた
上記失敗記事を放置したまま、FP1級合格体験記を書きました。
[img-link url=”https://webshufu.com/p3882/” title=”独学でFP1級に合格!学科・実技の勉強方法と勉強時間まとめ|FPウェブシュフ”]
これは首尾よく上位表示できました。FP1級- Google 検索 で3位前後にいます。
もちろん、以下の記事作成手順を踏襲しました。
- サジェストキーワードに構造化したラベルをつける
- 構造化したラベルを見出しとして、記事の骨格を決める
- サジェストキーワードをなるべく含むように文章を書く
それに加えて、自分が受験生だったときに欲しかったけど検索結果に存在しなかった情報(面接試験の質疑応答の様子など)を、盛り込みました。
これが良かったのではないかと推測しています。オリジナリティーが高まったと思いますから。
FP2級・FP3級の合格体験記も、それぞれ独立した記事として書き直したら上位表示できた。
1級の合格体験記を上位表示することに成功したので横展開しました。
FP2級・FP3級の合格体験記をまとめた失敗作記事は闇に葬り、FP2級・FP3級の合格体験記を、それぞれ独立した記事として、全く新しいURLにて、再度公開しました。再チャレンジです。
[img-link url=”https://webshufu.com/fp2/” title=”FP2級は独学で合格できる!私の勉強方法と学習時間まとめ|FPウェブシュフ”]
[img-link url=”https://webshufu.com/fp3/” title=”FP3級試験に独学合格した勉強方法まとめ|FPウェブシュフ”]
すると…いずれも検索結果の1ページ目にきました。再チャレンジ成功です。
…と思ったら、本記事作成中に3級の方は11位にランクダウンし、2ページ目に飛ばされました。
それはさておき、グーグルさんから低評価された記事を何とかしたい場合、新しいURLでゼロから再出発するのが良いようです。
月並みな結論
ニッチなキーワードを拾って文章を組み上げる手法は、上位表示が出来なかったとしても、ロングテールを拾う効果は確実にあります。
私は、この一年余りの間、30くらいの記事をこの手法で書きました。
その結果、私の観測範囲から導かれた月並みな結論は
- ニッチなキーワードを拾って構造化し、オリジナリティーに溢れるコンテンツを作ることは、SEOに効果的。
- Googleサジェスト等のツールは、ニッチなキーワードを拾うのに効果的。
実際サイト全体のPVも増えました。
この間の記事数は440程度であまり変化なし。アクセスされない古い記事をゴミ箱行きにしているため、この2年ほど、記事数はほとんど増えていない。
— ウェブシュフ(一応は勉強アカ。社労士してます。) (@web_shufu) September 13, 2015
ただね。「ツールでキーワードを拾って構造化し、それに沿って記事を書く」のは本当に疲れるんですよ。それもブログを書くのが嫌になりそうなレベルで。実際、記事を書く頻度は、3日に一回程度まで下がりました。
ブログを書いていて、「#SEO 効果アップのためにこういう方法で記事を作ろう」と考えたものの、その壁を乗り越えられず「気楽に行こうぜ」となるスパイラル。 #乗り越えたい
— ウェブシュフ(一応は勉強アカ。社労士してます。) (@web_shufu) August 29, 2015
@netvizinfo 自前でキーワードサジェストツールを設置⇒ニッチなキーワードを拾う⇒実際に検索して検索者の意図を想像⇒勉強不足で無理⇒勉強⇒検索意図がやっとわかる⇒記事作成に時間かかりすぎ
— ウェブシュフ(一応は勉強アカ。社労士してます。) (@web_shufu) September 4, 2015
その上、ニッチなキーワードを構造化してコンテンツに入れ込んだとしても、検索意図から外れたコンテンツが出来上がってしまったら無駄骨です。
というわけで、キーワードを拾って構造化する作業の頻度を下げつつあります。
そういうガチムチな作業は時々取り組む程度にとどめ、普段は書きたいように記事を書きたいです。そうしないとブログが楽しくないから。
https://twitter.com/webronjp/status/619702830169853952
あ、でも、ガチリエイターを目指す人は、この苦しい作業をもっと突き詰めて頑張るべきなんでしょうね。
私は「もはやアフィリエイター」くらいまでしか行けないようです。
最後に
消耗しながらFP試験関連キーワードで上位表示を勝ち取ったのですが、どうマネタイズすればいいのでしょう?
多分、何らかのFP受験教育プログラムを運営するのが、マネタイズの王道です。でも無理です。
こうなるとFP受験業界から純広告を募集するしかないです。
いや、PR表記したアドバトリアルも有りか、いいアフィリエイトがあるかも…と、悩みが尽きないです。
FP受験業界の皆様、聞こえてますか。
お問い合わせは絶賛大募集中です。よろしくお願いいたします。m(_ _)m
あと「他人に乗っかる事で自分の存在価値を見い出そうの会」に入会したいと思っていたりします。本記事は乗っかりまくりです。