月間所得30万円の自営業者にも一般的な医療保険はほぼ要らない~入院ダメージも試算してみました

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1級ファイナンシャルプランニング技能士の@web_shufuです。妻は公務員(教師)です。

先日は、妻に医療保険を掛ける必要があるかどうかについて考えました。

今回は、私のような自営業者が医療保険に入る必要があるかどうかを考えてみます。

月間所得30万円の自営業者が60日間入院した場合に家計が受ける影響を試算すると、次のようになります(単位:万円)。

費目 仕事可能 仕事不可
入院中の医療費 -27 -27
入院中の食費 -8 -8
入院による支出減 +8 +8
入院による収入減 0 -60
合計 -27 -87

※医療費については、保険証の利く範囲でしか治療を受けない前提で、計算しています。

私はウェブサイトの運営で収入を得ているため、入院中も普段とあまり変わりなく仕事ができます。上の表で言えば「仕事可能」なケースです。

我が家としては、保険証の利く範囲で治療を受ける限り、私に医療保険をかける必要はないと判断しました。

以下で詳しく見ていきますが、皆さんが医療保険を判断する際の参考になれば幸いです。

60日間入院した場合、医療費は約27万円

自営業者が加入する国民健康保険にも高額療養費制度はあります。

月間の事業所得が30万円の自営業者の場合、区分ウにあたります。

1か月の総医療費が100万円かかったとしても、自己負担額は9万円弱です。

60日間(足掛け3か月)入院した場合、医療費自己負担額は約27万円と見積もることができます。

なお、めったに無いことですが、1か月の総医療費が1000万円または1億円かかった場合については次の記事で試算しています。

気になる方はこちらもお読みください。

60日間入院した場合の食費は約8万円

入院中の食費は、サラリーマンと変わりありません。

病院食は2018年以降は一食当たり460円ですから、60日間の入院中にかかる食費は460円×3食×60日=82,800円となります。

点滴だけで栄養補給をするため、食事代がかからないケースが何食分かあることを考慮すれば、入院中の食費は約8万円と試算すればいいでしょう。

60日間入院した場合、普段の家計支出が8万円程度不要になる


入院すると家での食費・交通費・外食代・お小遣いが不要になります。

この記事の冒頭の表では、家での食費が1万円/月、ガソリン代が1万円/月、外食代とお小遣いが合わせて2万円/月であるものとして、入院による支出減を計算しています。

この場合、60日間(2か月間)入院することで、(1万円/月+1万円/月+2万円/月)×2か月で合計8万円ほどの家計支出が不要になりますよね。

60日入院した時の収入減は自営の業態によってずいぶん違う

自営業者とサラリーマンを比較して、最も違いが大きいのが入院による収入減です。

サラリーマンには傷病手当金が出ます。60日間の入院中も普段の2/3に当たる収入が確保されます。

しかし自営業者には傷病手当金がありません。

入院中に仕事ができなければ、2か月分の収入を失う

入院中に仕事ができなければ、60日間入院すれば60日分(2か月分)の収入を失います。

月収30万円の自営業者なら、入院による収入減は60万円となります。

ウェブシュフ妻
それは結構痛いわね。

入院中に普段通り仕事ができれば、入院しても収入は減らない

しかし、事業内容によっては、入院中も仕事をすることができます。

もし入院中も通常と同じように仕事ができれば、入院による収入減は0円となります。

例えば私の場合、ウェブサイトの運営が主な事業内容ですので、入院中も仕事が可能です。

実際、2016年2月に盲腸で入院したのですが、入院中もPCを使って仕事をすることが出来ました。

差額ベッドを拒否して大部屋に入ったのですが、起床時間から消灯時間までは問題なくPC作業ができました。

そのため入院しても収入はほとんど減りません。

自営業者が60日入院した時の家計への打撃は約27万円~約87万円

月間所得が30万円の自営業者が60日間入院した時の家計への打撃は、以下の通りです(単位万円)。

費目 仕事可能 仕事不可
入院中の医療費 -27 -27
入院中の食費 -8 -8
入院による支出減 +8 +8
入院による収入減 0 -60
合計 -27 -87

※入院中に病院での食費はかかるが、日常の食費・交通費・外食費・お小遣いが減る分で穴埋めできるので、ゼロとして計算。

60日間の入院によるダメージは、入院中も普段通り仕事が可能な場合は約27万円、入院中に全く仕事ができない場合は約87万円です。

2つの両極端な場合について計算しましたから、実際に入院した時のダメージは、両者の間のどこかに落ち着くことになるでしょう。

いずれにしても60日間の入院による家計へのダメージは100万円未満です。

一般には貯蓄で何とかできるレベルですね。

自営業でも一般的な医療保険が必要な方はあまりいない

保険を売る方の中には、

保険のプロ
自営業者には傷病手当金がないから、医療保険に入った方がいい。

という方もいますが、この言葉は鵜呑みにしてはいけません。

保険が必要かどうかは、あくまで自分が入院した場合のシミュレーションに基づいて判断するべきです。

一般的な医療保険が補償してくれる程度の短期入院なら、医療保険に入らなくても、人並みに貯蓄があれば十分乗り切れます。

長期入院が心配ですが、医療保険は長期入院に対してほとんど役に立ちません。

ウェブシュフ
医療保険は原則として入らない。

と考えるくらいでちょうどいいです。我が家はそう考えています。