月収30万円の会社員に一般的な医療保険はほぼ不要~入院によるダメージも試算しました

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医療保険は基本的に不要だと思っています。主夫FPの@web_shufuです。

長期入院や入退院の繰り返しには、医療保険はあまり頼りになりません。このことは先日の記事で書きました。

では短期入院に対して、一入院支払限度日数60日の一般的な医療保険は役立つのでしょうか。

月収30万円のサラリーマンが入院した場合に、家計が受けるダメージを計算して考えてみます。


入院する確率はかなり高いので、そもそも医療保険で備えるべきものではない

生命保険文化センターの平成25年度「生活保障に関する調査」のデータに基づいて、以下の記事(数字がいっぱいでちょっと読みにくいです)で私が試算したところ、

30歳のサラリーマンが65歳までに入院する確率は2/3以上あります。

また、30歳のサラリーマンが50歳までに入院する確率すら40%以上あります。

入院は万が一の不幸ではないんです。

保険というものは、万が一の(めったに起きない)不幸に備えるために加入するものですから、

ウェブシュフ
サラリーマンに限らず医療保険に入る必要性はありません。解散!!

という結論が出てしまいます。

ただこれではあまりにも味気ないので、実際に60日間入院した時の金銭的ダメージを一応計算しておきましょう。

医療保険は使わないにしても、ある程度お金を貯めて備えておかなければならないわけですから、その目安はあった方がいいですしね。

60日の短期入院によるダメージの内訳

60日の短期入院で家計が受けるダメージは、

を合計して、そこから

を差し引くことで計算することができます。

入院中の医療費

入院時のダメージと言えば、まず医療費です。

高額療養費制度によって、一月にかかる医療費の自己負担額には、上限が設定されています。

区分 標準報酬月額 自己負担限度額
83万円以上 約26万円
53万円以上83万円未満 約17万円
28万円以上53万円未満 約9万円
28万円未満 約57,600円
住民税非課税 約35,400円

月収30万円のサラリーマンの場合、一ヵ月あたりの医療費自己負担限度額は約9万円です 。

医療費のうち9万円を超えた部分は健康保険が支払ってくれるのです。

これが高額療養費の法定給付です。

ウェブシュフ妻
ありがたいことです。

月収30万円のサラリーマンが60日間(足掛け3か月)入院した場合、医療費自己負担額の上限は約9万円×3=約27万円となります。

ところが、加入している健康保険組合によっては、付加給付というものがあります。

付加給付とは、それぞれの健康保険が独自の判断で法定給付に上積みして行う給付のことです。

付加給付があれば、医療費の自己負担額がもっと抑えられます。

たとえば、大手家電メーカーシャープの健康保険組合では、一月にかかる医療費の自己負担額の上限は25,000円に抑えられます。

医療費のうち25,000円を超えた部分はシャープ健康保険組合が支払ってくれるのです。

ウェブシュフ妻
働くならこういう会社にしたいな。

月収30万円のシャープ従業員が60日間(足掛け3か月)入院した場合、医療費自己負担額の上限は25,000円×3=75,000円です。

普通のサラリーマンより断然安く済みますね。

入院中の食費

入院中にはもちろん食費も必要です。

医療費と同様に病院へ支払いますが、高額療養費の対象外となります。

入院中の食費は2018年以降は一食当たり460円となるので、これをもとに60日間の入院中にかかる食費を計算すると、460円×3食×60日=82,800円となります。

差額ベッド料金

私は2度ほど大部屋に入院していますが、大部屋でも特にストレスはありませんでした。

そのため我が家では差額ベッドは使わない方針です。

色々気を付けておかないと、差額ベッド代を渋々支払う羽目になることがあるので、注意は必要ですけどね。

なお、入院による家計へのダメージを計算する際は、差額ベッドに限らず保険証が効かないサービスは一切受けない前提で計算します。

60日入院した時の収入減

入院で支出が増えることより、入院中に働けないことで収入が落ち込むことの方が、家計へのダメージは大きいです。

ただし、病気やけがで働けなくなっても、無収入になるわけではありません。

サラリーマンなら有給休暇を使えますし、病気の際には特別に長期にわたって有給休暇を取得できる会社もあります。

有給休暇がなくなってからも、傷病手当金を受給することができます。

傷病手当金は、けがや病気で働けないときに、最大1年半にわたって普段の月給の2/3を支給してくれる制度です。

つまり、入院時の減収は、普段の月収の1/3相当ということになります。

月収30万円のサラリーマンが60日間(約2か月)入院すると、30万円×1/3×2月=20万円の減収で済みます。

ウェブシュフ妻
助かるわよね。

ところが、加入している健康保険組合によっては、傷病手当金にも付加給付があります。

例えばシャープ健康保険組合の傷病手当金は、普段の月給の85%を支給してくれます。

入院時の減収は、普段の月収の15%にとどまります。

月収30万円のシャープ従業員が60日間(約2か月)入院すると、30万円×15%×2月=9万円の減収で済みます。

ウェブシュフ妻
こういう会社で働きたいな

どうせサラリーマンをするなら、シャープの様に福利厚生が充実している会社で働きたいものです。

60日入院した時の支出減

入院時のシミュレーションでは、支出増や収入減といった家計への負の影響ばかり考えがちです。

でも、実は入院で浮いてくる家計支出もあるんです。

  • 入院した人のお小遣い(昼ごはんなどの外食費を含む)は不要になる
  • 入院した人が使っていたガソリン代・交通費が不要になる
  • 入院した人にかかっていた食費が浮く

例えば、お小遣い月2万円、ガソリン代が月1万円、家での食費が月1万円という人が60日(2か月)入院すると、(2+1+1)×2=8万円が浮くことになりますよね。

この例は、節約意識がとても高めな人を前提に計算したものです。

私ならサラリーマンをしていて

ウェブシュフ妻
あなたのお小遣いは月2万円ね
などと言われたら

ウェブシュフ
ふ・ざ・け・る・な (# ゚Д゚)

とブチ切れます。それくらい辛いです。

ですが、この記事で入院による家計へのダメージを計算するにあたっては、この例に沿って2カ月で8万円ほど浮く前提で計算します。

普段節約意識が高くない家庭なら、入院で浮く支出はもっと増えますけどね。


月収30万円の会社員が60日入院した時の家計へのダメージは50万円未満

結局、月収30万円の会社員が60日入院した時の家計へのダメージは以下の様になります(金額の単位は万円)。

費目 一般 シャープ
+①入院中の医療費 27 7.5
+②入院中の食費 8.24 8.24
+③差額ベッド 0 0
+④収入減少 20 9
-⑤入院による支出減 8 8
入院によるダメージ 47.24 16.74

一般サラリーマンと、シャープ従業員を比べてみました。

もちろん、シャープ従業員の方が恵まれています。

しかし、一般のサラリーマンであっても、60日間の入院による家計のダメージは大したことないですよね。

人並みに貯蓄のある普通のサラリーマン家庭なら、短期入院しか保障しない医療保険など必要ない

60日入院による家計へのダメージは、普通に貯蓄のあるサラリーマンの家計が破たんするようなものではありません。

60日以内の短期入院しか保障しない医療保険など使う必要はありませんよね。

終身タイプの医療保険に加入すると生涯で200万円近くの保険料を支払うことになりますが、ある程度貯蓄があるサラリーマンにとってこれは大変無駄なことです。

もちろん、最終的にはライフプランをきちんと立てて、どうするか結論を出すべきですが。

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