HCDコンサルティング(旧・中川勉社会保険労務士事務所FPウェブシュフ)のブログ

保険を損得だけで考えるのは浅はか。でも損得すら考えないのはもっとダメ。

最近「保険の募集資格を持っているFP」の方が運営するブログ「I Love Twins!!~双子のママパパへ」の保険関連の記事に注目しています。同じファイナンシャルプランニング技能士でも、保険についての考え方が私とずいぶん異なります。面白いですね。

ネット上では「保険の素人さん」による保険に対する記事をよく見かけます。ただ、その多くは「損得」であったり、保険の表の部分にしか言及していない浅はかな内容が多いと正直思ってしまいます。(双子ママパパも必見!保険相談のおすすめが変わりました!時代は「FP完全指名型」の保険相談へ!| I Love Twins!!~双子のママパパへ

本日はこの記事について思うところを書きます。

確かに損得しか考えないのでは浅はか

保険に入るかどうか考える際に、損得だけを考えるのは、確かに浅はかだと思います。

例えば、掛捨ての医療保険に入ると期待値の上では確実に損ですが…

そこだけを見て「保険は損だから入らない」などと言ってしまうのは確かに浅はかです。

しかし損得は保険の選択に不可欠

でもね…保険も買い物なんですから、損得計算は必要不可欠です。

「保険に加入するとどれほど損をするか」は、ネット上の情報だけでぼんやりとした輪郭はわかるようになりました。

保険加入を検討する際にそれを考慮しないのは合理的とは言えません。

この辺りは先日書いた記事で力説したところです。

[img-link url=”https://webshufu.com/medical-insurance-is-not-profitable/” title=”医療保険に入ると損!純保険料と付加保険料を見れば明らか”]

保険も買い物です。他の買い物と同じように、金銭支出という損と、損と引き換えに得られるものとを、天秤にかけることが大事です。

医療保険に入らなければ医療費急増による家計破綻のリスクをゼロにはできない場合、たとえ大損だとわかっていても医療保険に入る意味がありますよね。

だって、損と引き換えに、破綻の可能性をゼロにできるわけですから。

逆に言うと、医療費急増に十分耐えられるほどの資産や収入があれば、医療保険に入る意味はないですよね。

そもそも破たんのリスクが無いのですから、大損と引き換えに得られるものがありません。

保険について考えるなら、まずは損得から考えるべき

このように保険加入に際して、加入による損得をよく検討することは、合理的な判断を下すために必要不可欠です。

損得だけで保険を考えるのが浅はかなら、損得すら考えないのは浅はか以下、言うなれば「論外」です。

保険について考えるなら、保険に入ると期待値の上では確実に損ということは、必ず踏まえておくべきです。

保険の勉強をしないと騙される。無知が食い物にされるのは世の常

ところで、@fp_yuichi_fpさんは、双子ママパパも必見!保険相談のおすすめが変わりました!時代は「FP完全指名型」の保険相談へ!| I Love Twins!!~双子のママパパへの中で、こうおっしゃっています。

保険の勉強をすることは大事です。できれば全員がしたほうがいいと思います。悪質な営業マンに騙されないためにも・・・

私もそう思っています。

保険に限らず、お金の絡む取引では、無知な人は格好のターゲットです。

つい最近、無知に付け込まれた話が、話題になっていました。

[img-link url=”http://togetter.com/li/1006650″ title=”不動産屋にガイドラインを無視した金額だと伝えると修繕費が5万円がほぼ0に、賃貸の立会確認 – Togetterまとめ”]

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を知らないと、賃貸住宅の退去時に、大家さんや管理会社から修繕費を吹っ掛けられるという話ですね。

これ、ホント知らないとタカられますよね(*`Д´)ノ!!! https://t.co/NRYDMvzKRW

— 双子のパパYuichi@暴飲暴食が原因 (@fp_yuichi_fp) 2016年8月2日

ホント知らないとタカられるんですよ。無知に付け込まれるのは保険も同じです。

勉強しないで保険に加入するのは、自らカモネギとなるようなものです。

タカられたくなかったら、保険についても、ネットや本で勉強できる範囲くらいは勉強するべきです。

特に保険は損をするように出来ていることすら知らずに保険を検討するなんて論外です。

ネットや本ではどうにもならない部分はプロをうまく使って解決する。任せてはだめ。

ネットや本での勉強は必要ですが、それだけで保険のすべてを理解することはできません。

どうしても「保険のプロ」の力を借りなければならないことがあります。

しかし「保険のプロ」に任せてしまってはいけません。

「保険のプロ」は本質的には私たちとは利害が厳しく対立しているのですから、それを簡単に信用するのは自らカモネギになる自殺行為です。

次回はこの点について書きたいです。

[img-link url=”https://webshufu.com/do-not-leave-your-insurance-to-others/” title=”保険をプロに任せることはできない”]


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