reviews経由でレビュー記事執筆を引き受ける時は有料リンクに注意が必要

更新

2015-11-16_1025-ad
先日問い合わせフォームから「reviewsってどう?」と尋ねられました。@web_shufuです。

ネイティブアドには私自身も興味があるので、お答えすべく、reviewsが関わるレビュー記事などについていろいろ調べました。

その結果「reviews利用に当たっては有料リンクに注意すべき」との結論に至りました。

報酬を受け取ってリンクするとGoogleガイドラインに違反する可能性がある

この記事の本題に入る前に、予備知識として

  • PageRankって何?
  • nofollowって何?
  • 有料リンクって何?ヤバイの?

というような事を説明します。約2500字費やします。とても長くなります。

「そんなもん大体知ってるよ」という方は以下のボタンからショートカットして本題に飛んで下さい。

ショートカット

検索エンジンの順位決定ではリンクがとても重視される

検索エンジンは、入力された検索キーワードと関連しそうなウェブページへのリンクを、独自に計算した順位に基づいて一覧表示するサービスです。

検索エンジンがサイトの順位を計算する際には、ウェブページ同士に張られたリンクをとても重要視します。

検索エンジンは、ウェブページが他のページからリンクされた事実を、そのページのコンテンツが言及に値するものとして認められたものとしてと考えます。

もちろん、批判的にリンクされるケースもあります。それでも検索エンジンはこう考えます。「コンテンツが注目または言及に値するからリンクされる。リンクすらされないものより価値がある。」

Googleでは「あるページが他のウェブページからどのようにどれだけリンクされているか」を表すPageRankを重要な順位決定要素として扱っています。

「いかに多くのウェブページからリンクされるか」というのはSEO上の重要課題です。

報酬目当てのリンクが増えると検索エンジンは困る

ところが、金銭その他の報酬と引き換えになされたリンクが横行すると、検索結果がお金の力で決まるようになってしまいます。

こうなると「たくさんリンクされているページは概ねいいページだろう」という概念が崩壊します。

検索結果の上位に、検索ユーザーにとってあまり役立たないページが並ぶようになる可能性が高くなります。

これは検索結果の劣化ですから検索エンジンとしては全力で避けたいところです。

Googleは報酬目的のリンクに厳しい

Googleは、報酬と引き換えのリンクを「有料リンク(paid link)」とし、ウェブマスター向けガイドライン違反であると明言しています。

ウェブマスター向けガイドラインは、「Googleの検索結果に自分のウェブページへのリンクを掲載したいならこのルールを守ってね」との趣旨でGoogleがウェブサイト運営者に対して作ったルールブックです。

「俺様の決めたルールに違反してたら検索結果から追放するかもしれないからそこのところヨロシク」ということです。

Googleは一私企業ですから、いちいちルールブックを出さなくても、気に入らないサイトがあれば、いつでも自サイト内から締め出す自由はあるんでしょうけど、一応その基準を明らかにしてくれているわけです。

少々脱線しましたが、ともかくそのルールブックで、報酬をもらってリンクする行為、報酬を払ってリンクさせる行為は、はっきりと禁じられています。

これもまだ分かりにくいのでこちらも参考に。

有料リンクに相当するかどうかの判断に迷ったら、「それはリンクを得ることが目的なのか?」で考えればたいていは結論が出ますね。(Googleマット・カッツ、有料リンクの判断基準を説明 | 海外SEO情報ブログ

PageRankを転送しなければ、報酬をもらってリンクしてもガイドライン違反ではない

検索エンジンが報酬を対価としたリンクを禁止するのは、検索結果の品質が劣化するからです。

検索結果の品質が劣化しないようにすれば、報酬と引き換えにリンクしても、Googleなどの検索エンジンから目の敵にされずに済みます。

報酬と引き換えに張られたリンクがPageRankを転送しないようにすれば、ガイドライン違反とはなりません。

rel=nofollowをつければPageRankを転送しない

PageRankを転送しないことを明示するには、rel=nofollow属性をaタグにつければいいです。

報酬を貰って行ったリンクがガイドライン違反と判定されるのを避けるにはこれが一番確実な対処法でしょう。

大手ASPのアフィリエイトリンクもPageRankを転送しない

また、あまり広く知られていないのかもしれませんが、大手ASPのアフィリエイトリンクは、aタグにrel=nofollowをつけなくても、nofollowとして扱われます。

つまりページランクを転送しません。

2012年のSEOイベントSMX Advanced 2012でGoogleの中の人がそのような事を言っています。

とはいえ、Googleからアフィリエイトと認識されないような小規模ASPは少々心配です。

小規模ASPの発行するアフィリエイトリンクにはrel=nofollowをつけたほうが安心かも知れません。

報酬を得てリンクするならrel=nofollowかアフィリエイトリンクで

結局、報酬と引き換えのリンクでGoogleから目の敵にされる怖れがあるのは、大手ASPのアフィリエイトリンク以外でrel=nofollowが付いていないリンクです。

Googleのガイドラインを守りつつ、報酬を貰ってリンクするなら、rel=nofollowをつけるかアフィリエイトリンクにしておくべきですね。

やっと前ふりが終わりました。2400字超。長かったです。

報酬を貰って書いたレビュー記事からレビュー対象にリンクする際には注意が必要

報酬を貰ってレビュー記事を書いた際は、レビュー対象へのリンクには気を付けなければなりません。

有料リンクとみなされる怖れがあります。

レビュー記事には必然的にレビュー対象へのリンクが含まれる

レビュー対象の商品・サービスが提供されるウェブページへのリンクを、レビュー記事に含めるのは当然ですよね。

ウェブサイトを持たないリアル店舗などをレビューする場合は例外です。リンクできないので代わりに地図などで店舗へのアクセスを記します。

しかし、そうでもない限り、レビュー対象の商品・サービスへのリンクがないレビュー記事は不自然ですよね。

例えば、アマゾンへのリンクがない書評は不自然ですよね。アプリのレビューでダウンロードページへのリンクがないのも不自然ですよね。

レビュー記事への報酬にリンクへの報酬が含まれるのは明白

レビュー記事とレビュー対象へのリンクは密接不可分です。

ウェブ上で提供されている商品・サービスに対するレビュー記事の執筆してもらえれば、商品・サービスへのリンクが獲得できるのは自明です。

つまり、レビュー記事の執筆依頼はリンク依頼と同義。レビュー記事執筆への報酬は、リンクに対する報酬でもあるのです。

これはGoogleがガイドラインで禁止している報酬をもらってリンクする行為、リンクを条件に報酬を与える行為ですね。

ガイドライン違反回避にはrel=nofollowかアフィリエイトリンクが必要

では、レビュー記事からレビュー対象にリンクする際に、ガイドライン違反を確実に回避にはどうすればいいか。

aタグにrel=nofollowをつけるか、大手ASPのアフィリエイトリンクを利用してリンクすればいいですね。

簡単です。

reviewsの仲介する報酬つきレビュー記事も要注意

以上のような思考と結論、そして「お金稼ぎたい」という欲望を携えて、reviewsに行ってみました。

4タイプ全て報酬と引き換えに書かせるレビュー記事

レビューズで依頼される案件の種類-reviews(レビューズ)によると依頼には4種類あります。

  1. 記事広告…金銭と引き換えにブロガーに書かせるレビュー記事
  2. モニターレビュー…商品の貸与と引き換えに、商品に興味のあるブロガーに書かせるレビュー記事
  3. サンプリングレビュー…商品贈与と引き換えに、商品に興味のあるブロガーに書かせるレビュー記事
  4. イベント参加レビュー…記者会見や新商品発表イベントへの招待と引き換えに、会見やイベントに興味のあるブロガーに書かせるレビュー記事

1は報酬を払ってレビュー記事を書かせることが明らかです。reviewsもそのように考えています。

一方、2.3.4.については、reviewsは「依頼者から報酬などは発生しません。」と連呼しています。

しかし2.3.4.はいずれも、レビューの報酬として金銭を与えてはいないものの、金銭の代わりに興味のあるブロガーにとっては垂涎の特典」を報酬としてレビュー記事を書かせるものです。

結局、reviewsの仲介するどのタイプのレビュー記事においても、レビュー記事内からレビュー対象にリンクした場合、報酬と引き換えにリンクを張ったことになります

Googleから「ガイドラインに違反」と判定される怖れがあると思うんですよね。

記事内からレビュー対象へのリンクには注意が必要

というわけで、reviews経由でレビュー記事執筆依頼を請けたなら、記事内からレビュー対象へのリンクは、aタグにrel=nofollowをつけるか、大手ASPのアフィリエイトリンクを利用するべきです。

ところが、現実は、レビュー記事内からレビュー対象へ普通にリンクを張っている人がいます。しかも私などからすると雲の上の有名ブロガーさんが。

初めてのふるさと納税、特産品の検索とカード決済できる「さとふる」が便利だった(PR) : Blog @narumiからは広告主の「さとふる」へ普通にリンクしてます。

東京で部屋探しなら「立地」で選べ!初めて一人暮らしした八丁堀を歩いてきた(PR) : たのっちのぶろぐからは広告主の「引越しMore 」へ普通にリンクしてます。

お2人とも、何の見返りもなく、Googleのガイドラインに違反しかねないリスクを冒しています。

これはreviewsの説明が良くないからです。

reviewsはブロガーに優しくない

依頼者からレビュー記事中に企業サイト等へのリンク挿入を義務として依頼された場合には、Google等のルール上、有料リンクとみなされる可能性が高いですので、rel=”nofollow”をaタグ付けていただくことをお願いしております。(関係性の明示について-reviews(レビューズ)

この説明では、narumiさんやたのっちさんのように、リンク挿入が義務付けられていない場合に、特に何も考えもせず、記事内からレビュー対象へ普通にリンクを張ってしまう人が出ると思うんですよね。rel=”nofollow”って手打ちするだけで面倒ですし。

「リンク挿入を義務として依頼された場合」に限定せずに、以下のように説明したほうが親切ですよね。

レビュー記事からレビュー対象にリンクする際には、aタグにrel=nofollowをつけるか、大手ASPのアフィリエイトリンクを利用してください。

契約でリンクに関して条件が付いていなければ、リンクの形態はブロガーの自由でそれが報酬に影響する事もありません。広告主の権利も侵していないです。

ならば、Googleガイドライン違反のリスクを減らすべく、レビュー記事からレビュー対象にリンクする際には、aタグにrel=nofollowをつけるか、大手ASPのアフィリエイトリンクを利用するのがブロガーの利益になります。

reviewsはブラックハッターにとって格好の草刈場

また、reviewsを今のような形でルーズに運用していたのでは、ブラックハットなSEOを試みる人たちにとって、とても都合のいい被リンク調達元となってしまいます。

reviewsでリンク挿入を義務とせずにレビュー記事を発注すると、普通にPageRankを転送する仕様でリンクしてくれるブロガーさんがいるのですから。

特に、モニターレビュー、サンプリングレビュー、イベント参加レビュー等のプランでレビュー記事執筆依頼に成功すれば、金銭支出ゼロでPageRankを転送してくれる被リンクを獲得できる可能性が高いですよね。

reviews経由でレビュー記事の作成を請けたブロガーは、気をつけないと、いつの間にかブラックハッターに食い物にされるかもしれません。

大半の広告主にとっても迷惑では?

報酬を対価として行われたリンクがガイドライン違反となると、報酬を貰った方も払った方も違反です。つまり、広告主も迷惑を被ってしまいます。

広告主の立場からしても、レビュー記事からレビュー対象へのリンクについては、rel=nofollowをつけるか、大手ASPのアフィリエイトリンクを利用するようにしてもらったほうがいいはずです。

広告主がブラックハットなSEOを試みている場合は話が違うのかもしれませんが。

報酬を貰って記事を書くならリンクには気をつけよう

最後はreviewsに対して愚痴る形になりましたが、それはreviewsの運営会社がブロガーに寄り添ってくれそうな雰囲気を醸し出されているので、そこに甘えているまでです。

reviewsは嘘をついているわけではないので、本来責められるべきではありません。

ブロガーがいかなる不利益を受けようとも、それはブロガー個々の自己責任です。

というわけで、問い合わせフォームからの「reviewsってどう?」という質問に対しては、

reviews悪くないと思うよ。ただ、レビュー記事からレビュー対象にリンクする際は、aタグにrel=nofollowをつけるか、大手ASPのアフィリエイトリンクを利用してね。

と答えたいと思います。