生命保険の保険金や給付金を請求する方法と流れ

更新

2016-05-25-hokenkin-seikyu

生命保険に加入していると被保険者がなくなったときや満期時に保険金を受け取れます。しかし黙っていても保険金が自然に振り込まれる、というわけではありません。請求手続きが必要です。

面倒ですが手続きがまずいと、受け取れるはずの保険金も受け取れなくなる場合があるので、抜かりなくやりましょう。

保険金が請求できる期間はどれくらいか

親族が死亡すると死亡保険金を請求しないといけませんが、いろいろとバタバタしていて請求を忘れてしまう方がいます。そうなると

ウェブシュフ妻
過去の死亡保険金の請求は何年前まで遡れるものかしら?

と不安になりますが、思いのほか長い期間請求することができます。

保険金の請求時効は3年だが

保険法では保険金の請求権は3年で消滅するものとされています。

第九十五条  保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第六十三条又は第九十二条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、三年間行わないときは、時効によって消滅する。(保険法

ちなみにかんぽ生命の場合は、時効が5年となっています。

問題は

ウェブシュフ妻
保険金が請求できるのは、いつから3年間なの?

ということですが、これは保険商品ごとに異なります。約款などの契約前交付書類で確認するよりほか有りません。

生命保険は請求期限を過ぎても保険金が支払われることが多い

ところで、時効というものは「援用」されないと、効果を発揮しません。

保険金請求権についていえば、時効が3年であったとしても、保険会社が時効を援用しない限り請求権は消滅しません

一般に、生命保険会社は、死亡保険金や満期保険金のような支払事由(保険事故)の発生が明らかな保険金については、時効の援用はしません

ですから、何年も前に請求するべきであった保険金でも、諦めずに生命保険会社に対して請求をするべきです。

通常は、自殺や保険金詐欺が疑われる場合を除けば、生命保険会社が時効を理由に保険金の支払いを拒むことはありません。

保険金を請求する人は誰か?

保険金はその種類によって請求できる人が決まっています。

保険事故 請求する人 保険金給付金種類
死亡 死亡保険金受取人 死亡保険金
満期 満期保険金受取人 満期保険金
高度障害 被保険者 高度障害保険金

ちょっと保険用語がオンパレードになっていますが、保険の話では避けて通れないものばかりです。よくわからない方は以下の記事でちょっと予習をしてみて下さい。

面倒なら代理人に請求手続きをしてもらうこともできる

保険金請求手続きは難しくないですが面倒です。うちの妻のように慣れない人にとってはハードルが高いです。

ウェブシュフ妻
請求手続きがどうしても面倒な時には誰かに代理してもらえないの?

ウェブシュフ
もちろん可能だよ。

代理店が手続きを援助してくれます

代理店経由で生命保険に加入している場合は、代理店が保険金請求手続きも代理してくれます。

保険金請求を代理してくれる人で一番利用しやすいのが代理店でしょう。

手続きが面倒なら利用するべきです。

保険会社と対立しそうなら弁護士に代理人を頼むのも手

保険金の支払いをめぐって保険会社と対立しそうなら、その段階で保険金請求手続きを弁護士に代行してもらってもいいです。

死亡保険金を請求する場合、相続手続きも同時に発生しています。相続手続きで弁護士の先生にお世話になるなら、保険金請求も代理してもらうと効率的でもあります。

保険を請求する人が請求手続きができない状況にある場合にも代理が可能です。

保険の請求が面倒くさいだけなら、保険金を請求するべき人のやる気次第で手続きは可能です。

しかし、保険を請求するべき人に十分な判断能力がない場合は、誰かが請求手続きを代理しなければ、どうにもなりません。

そのための制度もいろいろと用意されています。

指定請求代理人が代理する

特定疾病保障保険やリビングニーズ特約などでは、被保険者が保険金を請求します。

しかし、病状が重篤であるなどの理由で本人が請求するのが難しい場合は、予め指定した代理人が本人に代わって保険金を請求し受け取ることができます。

このシステムを指定代理請求制度といい、代理人のことを指定代理請求人といいます。指定代理請求を行うには、前もって代理請求人を指定しておかないといけません。

ウェブシュフ妻
前もって代理請求人を指定していなかった場合はどうすればいいの?

ウェブシュフ
その場合は指定代理請求制度は使えないね…

成年後見人が代筆請求することも可能

前もって指定請求代理人を指定していない上、本人の容態が悪くて書類すら書けない場合、どうやって保険金の請求をすればいいのでしょうか。

その場合は成年後見人を立てて保険金を請求することになります。

指定請求代理人は保険金の請求に関することしか代理できませんが、成年後見人は幅広く代理することができます。

高度障害の状態になった場合などは、本人に判断能力は残されていないでしょうから、成年後見制度を積極的に利用するべきかもしれませんね。

保険金を請求するべき人が未成年の場合は親権者か後見人が代理

保険金を請求する人が未成年の場合は、親権者か後見人が請求を代理します。

その場合、親権者か後見人であることを証明する書類を提出することが求められます。

保険金請求の必要書類

さて、保険金の請求を自分で行う場合、誰かの保険金の請求を代理する場合は、手続きに必要な書類を自分で用意しなければなりません。

保険金を請求する際の必要書類は、保険会社ごと保険商品ごとに異なります。約款など契約前に交付された書類で確認してください。

ただ、一般に以下のようなものが必要書類となります。

  • 請求書(保険会社から送ってもらいます。)
  • 被保険者(死亡保険金の場合はなくなった人)の住民票
  • 受取人の戸籍抄本
  • 受取人の印鑑証明
  • 死亡診断書または死体検案書
  • 保険証券

いずれの書類も、原本の提出が求められるケースと、コピーでよいケースとがあります

約款などでよく確認しておかないといけません。

また書類に押す印鑑は

ウェブシュフ妻
シャチハタは絶対だめですよ。

印鑑証明済みのものを使うべきです。

保険金はいつ振込まれるのか

保険金の請求から支払いまでの日数は、約款に書かれています。

ひまわり生命など多くの保険会社では、保険金を支払う時期は、必要書類が保険会社の本社に到着してから5営業日以内となっています。

最近は、保険会社ではなく、保険代理店に書類が到着した時から起算する場合も多いです。

しかし、書類だけではなかなか事実確認ができない場合もあり、保険会社が別途調査・審査のうえ保険金が支払われることもあります。

保険約款には様々な状況別に保険金の支払期限が書かれているはずです。最長で必要書類が到着してから半年程度(180日)とされています。

約款に明記された支払期限を過ぎると、保険会社は保険金に延滞利息を付けて支払わなければならなくなります。

保険金の支払い回数に制限はない

死亡保険金や満期保険金では、保険金が支払われるケースは一回限りで、2回以上支払われることは考えられません。

しかし、特約保険金には、保険金支払事由に複数回該当する場合があります(入院保障特約など)。

こういった場合保険金は何回でも支払われます。

ただし保険金の合計額には上限が設定されていることが多いです。

また、複数の保険に加入している場合、いくつかの保険から同時に保険金を支払ってもらうことができます。

保険金請求をいい加減にするとトラブルの元

保険金請求の必要書類を家族が安易に代筆したりすると、

ウェブシュフ
支払いを拒否されたり
ウェブシュフ妻
事件性を疑われたりと、

踏んだり蹴ったりになります。

保険金請求の手続、特に代理に関する手続きはきちんとしましょう。