死亡保険は死亡した時に保険金がもらえる保険のこと

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死亡保険は保険の原点です。現代においてはいろいろな死亡保険が売り出されています。保険契約の登場人物同士つの関係性や、保険期間や保険金の設定の仕方によっていくつかの種類に分けることができます。


そもそも死亡保険とはどんな保険なのか

「契約者が保険料を支払えば、被保険者に保険事故が起きたときに、保険者が受取人に保険金を支払う」という契約を、保険契約と言います。

死亡保険とは保険事故が「死亡(死亡同然の高度障害状態を含む)」である保険のことです。

つまり「契約者が保険料を支払えば、被保険者が死亡したときに、保険者受取人に保険金を支払う」という保険が死亡保険です。

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死亡保険はその性質上、被保険者と受取人が同一になることはありません。死亡保険における契約者、被保険者、受取人の関係は、以下の3パターンのどれかになります。

  • 契約者=被保険者≠受取人となる場合
  • 契約者=受取人≠被保険者となる場合
  • 契約者≠被保険者≠受取人となる場合

ぴんと来ない方は、これについては下記記事を参照してください。

保険期間が区切られた死亡保険を定期保険という

定期保険は生命保険の一つです。契約所定の保険期間の間に、被保険者の死亡または高度障害が発生したときに保険金が一時金で支払われる死亡保険です。いくつかの種類に分類されます。

保険金の増減による分類

定期保険のうち、保険期間の開始から終了まで、保険金額が一定のものを平準定期保険といいます。

定期保険には、時間の経過とともに、保険金額が増えていくものもあります。これを逓増定期保険といいます。

逆に時間の経過とともに保険金額が減っていく定期保険もあります。これを逓減定期保険といいます。

年満期と歳満期

定期保険の保険期間の設定には、年満期と歳満期の2種類があります。

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「保険期間10年」という場合は年満期です。

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「保険期間は50歳時まで」という場合は歳満期です。

また、満期を迎えた際、告知不要で更新できる定期保険を更新型定期保険といい、それが不可能な定期保険を全期型定期保険といいます

全期型定期保険では、定期的に更新することは不可能なので、かなり長期の契約を結ぶことになるケースが多くなります。しかし、長期間定期保険に加入するなら、保険金額が同じ場合、更新型より全期型の方が保険料が安くなります。

年満期の定期保険には更新型も全期型もありますが、歳満期の定期保険は通常全期型です。

保険料払い込み期間による分類

定期保険の保険料の支払いは、保険期間の全期間にわたる場合と、保険期間の途中までで保険料を全額払い込んでしまう場合とがあります。

前者を全期払込型定期保険といい、後者を短期払込型定期保険といいます。

保険金の支払い方式による分類

定期保険の死亡保険金や高度障害保険金は通常一時金で支払われます。

しかし定期保険の中にも保険金を年金形式で支払うものがあります。

それが収入保障保険(生活保障保険)です。

代表的な定期保険商品の特徴

色々と分類してきましたが、ここで代表的な定期保険商品の特徴をもう少し掘り下げてみたいと思います。

平準定期保険

平準定期保険は保険期間を通じて保険金額が一定となっているオーソドックスな定期保険のことです。

保険期間がかなり長くない限り、保険料は掛捨てとなります。

一方、保険期間が長い長期平準定期保険では、保険料は掛け捨てとはならず、解約返戻金が発生します。

長期平準定期保険では、保険期間がスタートした後、しばらくは時間の経過とともに解約返戻金が増えていきます。

保険期間の後半に差し掛かったころに解約返戻金は最大となり、その後は満期に向かって減少していきます。満期時には解約返戻金はゼロとなります。

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逓減定期保険

逓減定期保険では保険期間の経過とともに保険金額が減少していきます。

保険料は全期間を通じて一定です。保険期間を通じてほとんど解約返戻金がありません。

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つまり保険料は掛捨てとなります。

一家の大黒柱の死亡した場合の必要補償額は年々減っていくことが多いです。そうした場合には、逓減定期保険はニーズに合う保険商品となります。

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保険料は平準定期保険と比べると安くなります。

逓増定期保険

逓増定期保険は保険期間の経過とともに保険金額が増えていきます。保険料は全期間を通じて一定です。

保険期間が長期にわたる長期逓増定期保険では、保険期間の経過とともに解約返戻金は増えていきます。長期平準保険よりその積み上がり方は大きいです。

保険期間の途中で解約返戻金の金額はピークを迎え、その後は満期時に向かって減少していきます。満期時には解約返戻金はゼロになります。

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生存給付金付き定期保険

保険期間中に死亡や高度障害となれば保険金がおりる一方、保険期間中に生存している場合には一定期間ごとに生存給付金が支払われる定期保険を、生存給付金付き定期保険といいます。

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生存給付金がある分通常の定期保険より保険料は高くなります。

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解約返戻金は、時間の経過とともに増加するものの、生存給付金が支払われるタイミングでゼロになります。これを繰り返して最終的に満期時にはゼロになります。

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個人的には生存給付金など要りません。その分保険料を下げてほしいです。

収入保障保険(生活保障保険)

収入保障保険は、保険金の支払いが一時金ではなく、年金形式で行われる定期保険です。

年満期型の場合は確定年金方式で支給されます。

歳満期型の場合は、年金の受け取り回数は被保険者がいつ死亡するかによって変わりますが、最低保障回数が定められていることが多いです。

収入保障保険では、逓減定期保険と同様に、保険期間が経過するとともに保険金の額は減っていきます。解約返戻金はありません。

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収入保障保険は「保険金が年金形式で支払われる逓減定期保険」だと言ってもいいでしょう。


保険期間が一生涯にわたって続く死亡保険を終身保険という

終身保険は、死亡または高度障害となった場合に保険金が支払われる死亡保険で、保険期間が一生涯にわたるものをいいます。

終身保険は、その仕組み上、必ず保険金が支払われるので、保険料の多くが責任準備金として積み立てられます。

したがって、加入期間が長くなると、相当多額の解約返戻金が発生します。

定期保険に比べると保険料は割高

終身保険は、保険金不払いとなるパターンに該当しない限り、必ず死亡保険金が支払われる保険です。

死亡保険金が支払われるとは限らない定期保険と比べると、保険金額を同額とした場合、終身保険の方が保険料が高くなります。

死亡保険金は生涯を通じて一定ですが、解約返戻金の金額は時間の経過とともに増加します。そして、いずれは、払込保険料の総額を、解約返戻金が上回るようになります。

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こういった特性があるので終身保険は貯蓄目的で使われます。

有期払いと終身払い

終身保険は、保険料払込期間の設定の仕方によって、有期払いと終身払いに分けることもできます。

有期払いは一定の年齢までで保険料の払い込みが終わるタイプで、終身払いは死ぬまで保険料を払い込み続けるタイプです。

毎回の保険料は終身払いの方が有期払いより安くなります。

払い込む保険料の総額は、短命なら有期払いの方が終身払いより多くなりますが、そうでなければ終身払いが有期払いを上回ります。

また、終身払いを選択して長生きした場合は、払込保険料の総額が保険金の額を上回るケースすらあります。

有期払いの場合は、保険料払込期間満了時に、

  • 死亡保障を継続する
  • 死亡保障を個人年金に変更する
  • 死亡保障を介護保障に変更する

などの選択肢が用意されている保険商品もあります。

低金利時代に登場した新タイプの終身保険

低金利時代には、終身保険の予定利率は低く、保険料は高くなります。

そこで、保険料の負担感を抑え、保険金が魅力的に見えるよう、各保険会社では新しいタイプの終身保険が開発されてきました。

低解約返戻金型終身保険

低金利時代にはいり、保険料の割高感を抑えるべく、保険料払込期間満了まで解約返戻金を少なくすることで、保険料を抑えるタイプの終身保険が登場しました。

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黄緑色の部分が解約返戻金からは削られるのですが、その分保険料が安くなるわけです。これを低解約返戻金型終身保険といいます。

低解約返戻金型をさらに一歩進め、保険料払込期間満了までは 、解約返戻金をゼロにする終身保険を、無解約返戻金型終身保険といいます。

積立利率変動型終身保険

低金利となると予定利率の低下により、貯蓄商品としてみた場合の終身保険の魅力は、どうしても下がります。

そこで、金利が上昇して予定利率よりも積立利率が高くなった時には、保険金額や解約返戻金の金額が増加していく終身保険も登場しました。

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運用環境の良いときはピンク色の線のように、死亡保険金額も、解約返戻金も増加していくわけです。これを積立利率変動型終身保険といいます。

契約時の予定利率は最低保証され、一度増加した死亡保険金額は、その後金利が低くなっても減額されない商品が多いです。

積立利率は一定期間ごとに見直されます。

定期保険特約付き終身保険

必要な死亡保障は一生を通じて一定ではありません。結婚後から子育てが終わるまでの家族形成期に最も高額な死亡保障が必要になります。

家族形成期に合わせて終身保険の保険金額を高めに設定すると、その分保険料も高くなり、現実的ではありません。

そこで、終身保険では、必要保障額の変化に対応できるよう、様々な特約が用意されています。

特約で終身保険に定期保険を上乗せしたものが定期保険特約付き終身保険です。家族形成期のみ定期保険特約を付けて必要補償額の増大に対処することができます。
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定期保険特約にも、全期型と更新型があります。

更新型は告知や診査なしで定期保険特約を更新することができますが、更新時には更新時の年齢で保険料を計算し直すので、更新の都度保険料が上がります。

長期間特約を付けるなら全期型の方が保険料が安く済みます。

利率変動型積立終身保険(アカウント型保険)

保険料払込期間満了まで保険料を積み立て続け、満了時に終身保険や年金を購入する仕組みを持つ保険を、利率変動型積立終身保険といいます。

保険料払込期間中は終身保険等を未購入なので死亡保障がありません。ただし、これまでに積み立てた保険料を受け取ることは出来ます。

しかし、家族形成期においては、これまで支払った保険料が返金されるだけでは保障が足りませんから、定期保険特約や医療保険特約を組み合わせて契約するのが一般的です。

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払い込んだ保険料は、一部が特約保険料の支払いに充てられ、残りは将来の終身保険等の購入に備えて積み立てられます。

払込保険料はある程度自由に設定できます。減額することはもちろん、一時払いを選択することも出来ます。また、積立部分から現金を引き出したり、保険料の払い込みを中止したりすることもできます。

ただ、仕組みが複雑でわかりにくいです。仕組みが分からないなら手を出さないのが無難でしょう。

特定疾病保障保険

がん、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病によって、所定の障害状態になったときに、保険金が支払われる保険を特定疾病保障保険といいます。

特定疾病により保険金が支払われた時点で、保険契約は消滅します。

保険事故である特定疾病にかかることなく亡くなった場合は、特定疾病保険金と同額の死亡保険金を受け取ることができます。

特定疾病を原因としない高度障害状態になった場合は、特定疾病保険金と同額の高度障害保険金を受け取れます。

このような特徴から、特定疾病保障保険は、三大疾病にかかったときのみ死亡保険金が早目に支払われるタイプの特殊な死亡保険と考えられます。

特定疾病保障保険にも、保険期間が一定である有期型と、保険期間が一生涯にわたる終身型があります。

また、終身保険の特約として特定疾病保障特約が用意されている場合もあります。

死亡保障について考えることは絶対必要

死亡保険が必要不可欠だとまで言うつもりはありません。しかし、死亡保険加入の必要性と、加入が必要な場合の必要保障額を、検討することは必要です。

ライフプランを立てて一度真剣に検討しておきましょう。

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