HCDコンサルティング(旧・中川勉社会保険労務士事務所FPウェブシュフ)のブログ

保険の見直しは、複数の保険を取り扱う乗合代理店のFPと無料相談するのがいい

2015-05-22_1130

私はファイナンシャルプランニング技能士1級ですが、保険の見直しを独力で行うのはかなり大変です。試験では保険商品の知識なんて問われませんからね。

だから誰かに頼るべきなのですが問題は誰に相談するか。候補は色々有りますが、銀行員や保険外交員ではなく、保険ショップのFPに相談するのが一番という結論に達しました。

多少当たり外れがあることを考慮に入れて、複数のFPに相談しようと思います。

友人や親族は相談相手としては不適格

保険に詳しくない友人や親族に相談しても仕方ありません。

保険に詳しい友人や親族がいたとしても、たいてい保険を売っているので、面倒です。

私なら、友人や親族に相談することはありません。

保険外交員は知識は完璧、でも選択肢は自社商品だけ

保険会社所属の営業外交員(セールスレディ・営業マン)は、保険の見直し相談には無料で応じてくれます。

保険一般についての説明や保険商品の説明はばっちりです。

しかし取扱保険商品は自社の商品だけです。選択肢が限られています。

また、しつこい勧誘を受ける場合もあります

私なら、保険外交員に相談することはありません。

銀行窓口は選択肢は広い、でも保険の説明に問題あり

今は銀行の窓口でも保険の見直しについて相談することができます。多くの保険会社の商品を取り扱っているため、選択肢が広いです。

しかし銀行窓口では保険商品についてトンでもない説明が行われるケースがあります。

このような問題については雑誌でも大々的に取り上げられました

そのうえ戸別訪問の上しつこい勧誘を行う場合すら有ります

私なら、銀行窓口で相談することはありません。

保険ショップのFPなら、選択肢も広く、きちんとした説明が受けられる

保険ショップ(乗合代理店)は、FPが個人で経営しているものから、大組織となっているものまで有ります。

さまざまな保険会社の商品を扱っているので選択肢も広いです。銀行よりは保険商品の説明もきちんと行ってくれます。

[bubble speaker=”ウェブシュフ妻” imgurl=”/img/wife.png” type=””]これ良さそう[/bubble]

ただ過去にはこういう指摘もされています。

[bubble speaker=”エラい評論家” imgurl=”/img/male-biz.png” type=””]保険ショップは、保険会社から高額な販売手数料を得られる商品ばかりを勧める。けしからん。[/bubble]

保険ショップのビジネスモデルからすれば当然の懸念です。

保険ショップでは本当に公平中立なアドバイスを受けられるのか

保険ショップの収益源は、保険商品を販売したときに各保険会社から受け取る販売手数料です。

そこで、多くの保険ショップでは、保険の見直し相談を無料で行うことで、保険商品に対するニーズが高い見込み客を集める仕組みを採っています。

保険ショップのビジネスモデルを理解すると、当然「顧客ニーズを無視して目先の販売手数料最大化に走るFPはいないの?」という疑問が湧きます。

残念ですが「販売ノルマに追われてそういった行動に走るFPなど全くいない」とは言えません。

しかし、大多数のまともなFPは、そんなことはしません。顧客ニーズを無視して自分にとって都合のよい商品を売りつけたら、長期的には利益につながらないことは明らかですからね。

そのうえ、2014年に成立した改正保険業法では、販売手数料に目がくらんで公正中立な助言をしない保険ショップをなくすべく、以下のような厳しい規制が設けられました。

  • 顧客ニーズを把握した上で保険プランを作成・提示する
  • 特定の保険商品を勧める場合は、比較可能な保険商品を一覧表示した上で、その商品を勧める理由を明言する

万が一高額な販売手数料を目当てに顧客ニーズと適合しない保険商品を勧めるFPがいたら、「比較可能な保険商品を一覧表示した上で、勧める理由を明言」するところでボロが出るようになっているわけです。

金融庁の立ち入り検査でこんなボロが出たら厳しい処分が待っています。

改正保険業法の元では、高額な販売手数料を得ることを目的に顧客ニーズに合わない保険を推奨することは、保険ショップにとってとてもハイリスクな行為になるわけです。

[bubble speaker=”ウェブシュフ” imgurl=”/img/me.png” type=””]保険ショップが高額な販売手数料を得られる商品ばかりを勧めるようなことは、ほとんどなくなりそうだ。[/bubble]

しつこい勧誘はないの?

外交員や銀行窓口と比べて保険ショップが優れているのは、しつこい勧誘とはほぼ無縁なことです。

しつこい勧誘が原因でお客様相談センターにクレームが入れば、問題のFPが担当から外される仕組みになっています。

ですので、しつこい勧誘を問題にする声もほとんどありません。安心して相談に行けます。

保険販売をしない独立系FPは誠実にアドバイスしてくれるけど…

保険の見直し相談の相手としては、保険を販売しない独立系FPも考えられます。

[bubble speaker=”ウェブシュフ妻” imgurl=”/img/wife.png” type=””]保険を販売しないなら、販売手数料の大小で推奨商品を変えるようなことはしないよね。
[/bubble]

それはそうなのですが、

無料相談は無理なうえ、相談料はとても高額です。

保険を販売しないFPが保険の見直し相談に応じる場合、ほとんどの場合、相談料が必要です。

相談料は1時間当たり1万円はかかります。弁護士の法律相談レベルの料金です…。納得するまで何回も相談することは難しいです。

私が相談をお受けするにしても同じくらい料金をいただくことになります。

独立系のFPは能力のばらつきが大きいです

相談料が高額でもそれに見合う能力があればいいのですが、そうとは言い切れません。

保険販売をしない独立系のFPには、保険ショップに課される

  • 顧客ニーズを把握した上で保険プランを作成・提示
  • 比較可能な保険商品を一覧表示した上で、勧める理由を明言

という厳しい義務は課されません。

これが何を意味するかというと、保険ショップのFPは一定の水準が保たれる一方、独立系のFPは当たりハズレが大きいということです。

保険を売っていないので商品知識に劣る

かくいう私も保険販売をしたことがないFPです。試験に合格してファイナンシャルプランニング技能士1級となりましたが…。

試験では個別の保険商品に関する知識は一切問われませんので、「比較可能な保険商品を一覧表示」する能力では、保険を販売するFPに劣ります。

また、過去に保険販売の実務経験があるFPでも現在保険販売をしていなければ、現役で保険販売に従事しているFPと比べて個別の保険商品に関する知識が大きく劣ります。

[bubble speaker=”ウェブシュフ” imgurl=”/img/me.png” type=””]商品比較力では「保険ショップのFP>独立系のFP」です。[/bubble]

結局乗合代理店のFPに無料で相談するのが正解

商品比較力では保険ショップのFPの方が独立系のFPより優れています。

もちろん、相手は保険を売ることが目的なので、説明を聞くときは常にそのことを頭に置いておく必要はありますけどね。

無料で保険の見直し相談に応じてくれる保険ショップはたくさんありますし、無料どころか逆に5,000円程度の商品券がもらえるところもあります。

手間はかかるのですが、相応の景品がもらえた上で、プロのアドバイスをいただけるなら、手間に見合う効果はありますよ。

保険は住宅の次に高い買い物なのですから、念には念を入れて複数のFPと相談すべきです。

最低でも3つくらいの保険ショップでFPに相談し、それぞれのFPから提案された保険プランをじっくり検討しましょう。


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